偽物センタルンレッドのベビーが販売され始めましたので、本物のセンタルンレッドの幼魚(12-15cm)を二店のショップに昨日だしました。 茨木鑑魚園とアクアショップトゥルー(再開間近)の二店のみです。 小さなベビーは偽物である事は確認していますので。 では、簡単に本物レッドと偽物イエロー(普通のマルリオイデス)の違いをわかりやすく説明します。 センタルンレッド(本物)はベビーの段階から赤い色素をもち、ベビー時に見られる水平ラインも赤く、側線より上側は赤いのです。 安い普通のマルリオイデスはイエローもしくはゴールドラインです。 ただし、このラインは成長すると消えるので、これは初期の段階の見極め方で、次の成長段階ではレッド系の唯一の特徴であるバンドの長さを見ると直ぐにわかります。 赤系は、バンドが腹部の下まであって、完全に腹巻バンドになるのです。 ↓腹巻バンド また、普通のマルリオイデスのバンドの上半部はダブルバンドになる箇所がかならずあり、それによって999型のバンドになったりもします。 ↓ダブルバンド ↓ダブルバンド 赤系(cf.Marulioides)は基本的にダブルバンドにはなりません。 赤系でも、センタルン湖(西カリマンタン型)と中カリマンタン型とでは、鰭の条数やバンドの平均的な本数が異なります。 日本人は、中カリマンタン型のcf.marulioidesを長年メラノプテルスという販売名で扱ってきました。 正しい名前ではないのですが、種類を区別するために渋々使わないと、この魚を探してる方に伝わらない為、最近は誤記載にもかかわらず使っていますが、中カリマンタンの魚は独立種であり、間違いなく未記載に該当します。 ↓中カリマンタン型 cf.marulioides ↓西カリマンタン型 cf.marulioides マルリオイデスと赤系(Cf.マルリオイデス)の違いは頭部やボディの太さ形からも簡単見分けつきます 中カリマンタン型とスマトラ産マルリオイデスの比較です。 ↓ 左マルリオイデス 右レッド系 飼育下では直ぐに太ってしまい、体形では採れたてホヤホヤでないと、マルリオイデスの本来のスレンダーなボディと、赤系のマッスルなスタイルの区別がつきにくいのですが、幼魚の時点ですでに異なります。 ↓センタルンレッド リアル (太い) ↓マルリオイデス(偽物レッド) 細い 上記の情報はFBに非公開で一年近くかけてお知らせしてきたものです。 インドネシア含め各アジアのアクアリウムマーケットは常に偽物が流通しています。 シンガポールなんかはまるまる2年間偽物レッドが販売されています。 このような理由により、実際の採集者から直接買うようにしてきたのです。 仕出地=産地にならないのも、アクアリウム流通の大きな問題点です。 インドネシアを例にあげると、中カリマンタンの業者ですら、西カリマンタンの魚を普通に販売していますから、結局は採集者(漁師)を見つけない限り、細かい産地など絶対にわかりません。 1つの情報を得るのに、膨大な時間や金がかかる事が頻繁にあります。 魚の発色や、より美しい野生のフォームにする為の管理方法もある程度確立しつつありますが、悪徳商売に利用される為、一般公開は控えています。 1つ言えるのは、日本の飼育レベルは最低だと言う事です。 話は戻りますが、今回本物のセンタルンレッドのベビーの世界初のロットを、イバカンとトゥルーに出しました。いろんなバンドの魚がいるので、いまなら好みのバンドのレッドが見つかると思いますよ。 トゥルーはサイトがおかしくなってるようで、わかり次第リンクしたいと思います。 中カリマンタン(和名メラノプテルス)は三産地わたしていますので 最後に58cmのメスの最新画像をどうぞ |
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