2019.04.24
家を住宅ローンで購入しないほうがいい3つの理由
Hello World!!
杉山です。
いわゆる常識に沿った人生を歩む中で、結婚して、マイホームをもつという段階があると思います。
もう、もしかしたら買ってしまった人もいるかもしれないし、まだ買っていない人もいるかもしれません。
今日は、まだ買っていないけれども、購入しようか検討している人にむけて7年間この業界にいた経験談を踏まえて、記事にしていきたいと思います。
家を持つことは、実は私は肯定派です。
家をもって、家族の居場所を作ることは男としては大事な役目だとおもっており、私もゆくゆくは家を欲しいと思っています。
ここで、大事なのは、家をもつこと = 家を買うことではないということです。
我々の世代が、成熟して40歳くらいになるころには家は余ってくると言われています。
家を持っている高齢の方々がお亡くなりになり、家は相続され、そしてそれらはきっと、安い値段で売られます。
株や不動産もそうなのですが、売られ続けると値段はどんどん下がっていきます。
だから、長期的に見たときに家の価値というのは著しくダウンする可能性が高いと私は思っております。
家はもらう時代が、遅かれ早かれ到来すると思っていて、今の若い時代に買ってしまうのは、ちょっと待ったほうがいいのではないか?と私は思います。
更に、家を買うとなると金額が大きい分、現金で買える人はそうそういないと思うので住宅ローンになると思いますが、ここでも多くの人は勘違いしています。
住宅ローン = 家賃ではありません。
ここをしっかり理解した上で、本当に家を買うべきか。
メリットデメリットを考えて決断してほしいと思います。
家を住宅ローンで購入しないほうがいい3つの理由
- 住宅ローンとは、シンプルに借金だということ
- 値段が下がるのをわかっているのに買ってしまう
- 修繕費を軽視している
住宅ローンとは、シンプルに借金だということ
これを聞くと、たいがいの人はそんなのわかっていると言います。
でも、現場にたって接客しているとなんと無理して家を買う人が多いかに気づかされます。
そこには、住宅ローンの本質について理解する必要があるかもしれません。
賃貸と売買の違いは、いろいろなところで議論されます。
今の家賃よりも、住宅ローンを組んで毎月払う返済額のほうが安いから、家を買ってしまうという人が大半なのですが…その本質を理解されているかたはごくわずかです。
今、住宅ローンを組むとなるとだいたい35年ローンで組む方が過半数です。
35年も借金を背負い続けるのが、この住宅ローンなのです。
今は、働いているし子供も小さいから難なく支払っていけるかもしれませんが、どんな人でも35年先の未来を予測することなんて不可能だと思います。
実は、そこには大きなリスクが隠れているのに安易に購入を決断し、住宅ローンを組んでしまいます。
子供が大学生になり、学費もかかるようになります。
そんな最中、この時代ですからリストラに絶対に合わない確証すらありません。
そんなとき、どんな状況になるでしょうか?
仕事がないので収入がない。子供に学費はかかる。毎月住宅ローンの支払いはやってくる。てんてこ舞いになるはずです。
どんなに苦しくても、住宅ローンの支払い催促は毎月きっちりやってきます。
当たり前です、借金ですから。莫大なお金を購入費で借りたのですから。
では、賃貸だったらどうでしょう。
家賃を下げるという選択肢をとることができますよね。
賃貸は借金じゃないので、そこに住み続ける義務もありません。
生活が苦しくなれば、部屋のグレードを下げれば家賃ももちろん下がります。
すこしの間は苦しいかもしれませんが、軌道修正をそこで行っていけますよね。
カードでキャッシングしたり、車をローンで買うことに抵抗がある人は多いですけど、いざ住宅ローンとなると安易に決断しがちですが、本当は住宅ローンが一番危ないかもしれません。
値段が下がるのをわかっているのに買ってしまう
現在、市場に出ている新築一戸建てや新築マンションの過半数が買った瞬間に値段が落ちます。
しかも、300~500万円くらいおちます。
東京の都心部や、今後地価が上がりそうなところを除いては、買った瞬間に値段が落ちます。
家は資産だという人もいます。
資産とは、価値があがるものを資産といいます。
買った瞬間に価値がさがるものは、「負債」と言うはずです。
しかも、多くの人が買う前に、価値が下がるとわかっていながら購入するのです。
これ、冷静に考えたらおかしいですよね。
もちろん、資産性以外に「住める」という重要な価値がついてくるのは不動産ですが、はたしてそこに、300~500万円の価値を見出せるでしょうか?
買った瞬間に値段が下がっても売らないよ、ずっと住めばいいじゃないかという人もいると思います。
確かに、一生住むことを前提に家を買う人が大半です。
しかし、現場にいてた経験から申しますと、築2年や3年くらいしか経っていない家がどれだけ売りに出されているか。
いろいろなご事情が起こりえます。これは絶対に予想不可能です。
今や3人に1人離婚すると言われていますので、離婚することになるかもしれませんし。
住んでみたはいいが、周りの環境になじめないケースもあるでしょう。
隣に変な人が住んでいるケースだってあるでしょう。
誰もが、一生住むことを前提に買います。
しかし、その中で一生住むことができる人はごくわずかです。
そのリスクを取る価値がそこにあるでしょうか?
修繕費を軽視している
家は、購入すればそれでお金がかからないかというと、そうではありません。
10年単位で修繕が必要になってきます。
そのたびに、100~200万円の修繕費がかかります。
マンションの場合は積み立てているのでなんとかなりますが、一戸建ての場合は自分で貯めていかなくてはいけません。
お金がなくて修繕できないと、家はどんどん悪くなっていきます。
価値もさがります。
雨漏りなんてしてきた日には、一気に悪くなります。
逆に賃貸では、劣化してきたり設備が壊れた場合はオーナーの責任で修繕してくれます。
この修繕費に関してもあまり考えずに、購入する人が多いです。
まとめ
また、挑戦したい人にとっても家を住宅ローンで買ってしまうと挑戦がしにくいと思います。
毎月返済はやってくるので、極力生活費を抑えてミニマルな生活を送ることが不可能です。
毎月の返済のために、働くことになりラットレースは加速してしまいます。
そこまでの、リスクを侵してまで家が欲しい理由が明確にあるのならば、それは素晴らしいことで購入した後もきっと、うまくやっていけると思います。
しかし、今の家賃より安いからとか。
「結婚したし、家を買おうか」といったような変な常識に囚われたり。
そんな判断基準で、選んでしまうと後悔する結果になるかもしれません。
あくまでも、個人的な意見なのでご参考にしていただければと思います。
本日も長い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。