「病気」が、回復してからは。 | からっぽ暮らし〜繊細な私の毎日〜

「病気」が、回復してからは。




バイト先の常連さん。

 

 

「なんか好きなもん持ってこい」

 

 

いつもそう言って

おやつを買ってくださる

タクシー運転手のおじさんがいます。

 

 

私は最初は遠慮していたものの

近頃ではすっかり

甘えさせてもらうようになりました。

 

 

ご好意は

素直にいただくことにしたのです。

 

 

そうするようになってから

おじさんもとっても嬉しそうで。

 

 

私が喜んで

好きなおやつを選んでいると

とてもにこにこしています。

 

 

おじさんは

週に2〜3回はお店に顔を出します。

 

 

朝9時から出勤で

夜中の3時まで勤務だそうです。

 

 

なんと長い時間

働いていることでしょう。

 

 

この方だけではなく

他のお仲間の運転手さんも

みんなそうなのです。

 

 

朝から、深夜まで、ずっと運転。

 

 

いつも眠気や疲れを乗り越えて

お仕事されているのです。

 

 

その休憩タイムとして

みなさんここのコンビニを

利用してくださっています。

 

 

この間は

とある運転手さんに言われました。

 

 

「こんなにタクシードライバーが

集うコンビニは他に知らないよ。」と。

 

 

私は「あ、そうなんですか?

ここは駐車場が広いから、

みなさん休憩しやすいのかも知れませんね。」

と返しました。

 

 

すると「いやいや、違うよ。駐車場が広くても

人が集まるとは限らないんだよ^^」

そうおっしゃっていました。

 

 

どうやらうちのお店を

褒めてくださったようで

とても嬉しかったです。

 

 






タクシー運転手の方は

みなさん個性豊かです。

 

 

紳士的な方

ドリフに出てきそうな親父ギャグ炸裂な方

 

 

下ネタ好きな方

→それを絶妙にフォローして

空気を調整する真っ当な方(笑)

 

 

はたまた

 

 

そんな定年退職後の

お父さんたちを慕うように

ナナコカードを作ってあげる

年下の男性ドライバーや

 

 

高田純次みたいな

テキトーセンスが光ってる!

そんな方もいます。

 

 

本当に見ていて愉しくなる

賑やかなおじさまたちです。

 

 

タクシードライバーネットワーク、

とでも言いましょうか。

そんな絆があるようにお見受けします。

 

 

お仕事しながら

よく笑う大人を見ているのは

こちらもつられて

顔がほころぶものでして。

 

 

それはまるで

定年退職後の(定年ではない方も含め)

大人の青春ドラマを見ているようです。

 

 

それでも時には

老いを感じさせる場面もあったりで。

 

 

それは少し切ないような、

それでもやっぱり元気をもらうような、



言葉に言い尽くせない

そんな何かを頂いています。

 

 

おじさまたちにとって

タクシードライバーのお仕事は



笑いあり、涙ありの

それはそれは

濃い時間なのかも知れません。

 

 

 

  




ところが。

先週一週間。

 

 

いつもの「好きなもん持って来い。」

そう言ってくださるおじさんが

パタッと来なくなりました。

 

 

いつも、「じゃあな、次は○曜日に来っからな」

そう言って、必ずご来店するのに。

 

 

その曜日になっても姿が見られず。

結局その週は

お会い出来きなかったのです。

 

 

お仲間のドライバーさんに聞いてみると

「元気だよ」と

言ってはいましたが。

 

 

それまで

しょっちゅう顔を合わせていたのに

こんなことは初めてで

 

 

私はだんだん

心配になって来ました。

 

 

店長に

「最近、いつもタクシーのおじさん、

見かけていますか?」

 

 

と聞いてみましたが

店長も「いや、全然見てないですね。」

とのことでした。

 

 

私が「どうしたんだろう、、、」と

不安げに言うと

 

 

「きっとナナコさんが

おやつをたかりすぎて

お金が無くなったんですよ!笑」

 

 

なんて言ってくれました。

 

 

私はいつも通り

「たかってません!

たかったことは一度たりともありません!」

とすかさず返しました。

 

 

店長はニヤニヤしています。

 

 

そして、そんな会話をしたそのすぐ矢先

「ナナコさん、噂をすればなんとやらですよ。」

店長が駐車場に目をやりました。

 

 

それは

常連のタクシー運転手のおじさんの

一週間ぶりの登場でした。

 

 

お店の入り口付近にある

コーヒーマシンの洗浄をしていた私は

 

 

おじさんが

自動ドアから入ったところで

すぐに話かけました。

 

 

「お久しぶりじゃないですか!

どうなさったんですか?心配してたんですよ?」と。

 

 

おじさんは

「お客さんを高速に乗せててね、

3時間トイレを我慢していたら、お腹が痛くなっちゃって。

夜間救急に行ってカテーテルを入れたんだ。」

と、教えてくれました。

 

 

 

それで一週間、ご自宅で

おやすみしていたそうなのです。

 

 

タクシードライバーの方には

そういったことが多いのだそうで。

 

 

それを聞いた私は

おじさんのお顔が見られてホッとしたのと

実情を知ってちょと落ち込んだのと

それらが混ざった気持ちでした。

 

 

まだ本調子ではない、と

話すおじさんでしたが、食欲はあるようで。

 

 

私に会って

ここで夕飯を買うために

 

 

「ご飯はまだ食べてないんだ

あ〜お腹空いた!」と、言ってくれました。

 

 

そしていつも通り

「なんか好きなもん持って来い」とも。

 

 

こんないつものやりとりが

とてもとても久しぶりな気がして。

 

 

おやつを買ってもらえることは

もちろん嬉いのですが。

 

 

その「おやつ」が

この手にあることも

 

 

「じゃあな、ナナコちゃん、

帰りは暗いんだから、自転車気をつけてな

風邪引くんじゃないぞ。」

 

 

と、声をかけてもらえることも

 

 

改めて、

奇跡のようにありがたくて。

 

 

あぁ、いつもの日常って

当たり前に思ったらいけない。

もっともっと噛み締めて

大切にしよう。

 

 

そんな想いが溢れて来ました。

 

 

そして

おじさんは言いました。

 

 

「心配してたか?

俺はまだまだ元気だぞ。簡単に死にゃしない。」と。

 

 

もともと歩くのが大好きで。

もう少し若い頃は

富士山の頂上だって登ったし

 

 

今だって、友達と

何キロも散歩に出向いたりするのだそう。

 

 

そんな元気なおじさんが

「俺はまだまだ!」と言う眼差しは

なんだかとても勇ましく

瞳のずっと奥深く

生命の火が燃えているのを感じました。

 

 

とにかく、良かったです。

 

 





私は、可愛がってもらっています。

 

 

私も。

もっともっと頑張りたいって思いました。

 

 

お仕事で、日常生活で

そのほかのことでも

自分に出来ることは出し惜しみしない。

 

 

生きている限り

まっすぐに

やれることをやろう、

だって、生きているのだから。

 

 

そう思った

春先の夜でした。

 

 

 

 

 


 

Today's words

 

「いつもの風景、本当は、いつも奇跡。」

 

by milk cafe 

 

 

「milk cafe 」とは

大切なひとり時間の象徴です。

 

自由で軽やか

楽であり美しい

私らしい毎日。

 

それはカフェの様な日常。

 

そんな毎日を送ることが

私の夢です。^^

 

 

 

 

 

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