2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の「いだてん～東京オリムピック噺」です。
「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京＆オリンピック」の物語。
2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。
こちらの記事ではドラマ『いだてん～東京オリムピック噺』の第12話と次回の第13話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます！
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「いだてん～東京オリムピック噺」第12話あらすじや感想とネタバレ
第12話あらすじ
まもなく四三（中村勘九郎）がマラソンに出場するころ、日本・熊本では、スヤ（綾瀬はるか）が金栗家と共に応援の宴（うたげ）を開催する。一方当の四三は、大森兵蔵（竹野内 豊）を抱えてスタジアムに入り、準備万端とは言えないままマラソンのスタートを切る。序盤は順調に順位をあげていく四三。だが、記録的な暑さと石畳の道が彼の体に異変を来し、幼いころの自分の幻影を見る。そして、森の中へ……。ゴールで待つ治五郎（役所広司）や弥彦（生田斗真）は戻らない四三を必死に探す。
第12話の感想やネタバレ
第12話の感想
兵蔵に何かあったのかと思いましたが…違った…
四三の人柄がよく出ているシーンですね。これから過酷なレースだというのに、おぶって行くとは…。
現地で妙に待ち時間を持て余す関係者たちと、現地時間に合わせて陽気に応援する熊本と東京の関係者たち#いだてん pic.twitter.com/yGj8xZrYjo
— akir (@arien0727) 2019年3月24日
幼い四三が前を走ってくれたから、奮起できたのかもしれませんね。
ラザロ選手…。後になってなんて切ないシーンなのかと感じ入ります。
ここで笑ってくれたから、少し雰囲気もましになりましたね。
安仁子の気持ちは痛いほど分かります。よく言った！！
四三はゴールしませんでしたね。これが後の感動につながるのですが。今はとにかく四三がかわいそうというか…切ないです。治五郎先生も弥彦も兵蔵も安仁子も誰も四三を責めてはいません。しかし、四三自身が自責の念に囚われてしまうことが心配です。
第12話のネタバレ
スヤの想い
マラソン当日、スヤは金栗家へ鯛を持って行き、これを四三に送りたいと言う。しかし実次は、ストックホルムに届くまで2週間がかかると断るが、諦めきれないスヤ。鯛を四三には送れないと分かり、近所の人たちを招いて、みんなで食べようと提案する。こうして、みんなで四三を応援することにした。
朝太の稽古
さて、朝太は初高座を控え、演目を「富久」と決めた。繰り返し練習するが、どうもしっくりこない。そこで朝太はいつも車を引きながら覚えたことを思い出し、清さんに頼んで車を借り、稽古に励む。
監督・兵蔵
兵蔵の体調は絶不調だった。安仁子は兵蔵に安静にするよう懇願するが、兵蔵は監督として四三のマラソンに同行すると決めていた。四三と兵蔵は電車に乗りスタジアムを目指すのだが、どうも道に迷ったらしい。街の人に道を尋ねるが、乗らなければならない電車を逃してしまう。兵蔵は、立っていられないほど衰弱していた。座り込む兵蔵は四三に、先に行くよう言うが、四三は「監督」と呼びかけ、背中に乗るよう言った。四三は今にも倒れそうな兵蔵をおぶってなんとかスタジアム入りしたが、すでに他の選手は着替えなどを済ませていた。足袋を履くか履かないかの時に、案内人が呼びに来て、選手はスタジアムへ向かう。四三も慌てて着替え、スタジアムへ出ると、いっぱいの観客に圧倒された。
スタート
準備が遅れたため、スタート直後、四三は最後尾を走行した。ストックホルムの暑さに次々と棄権者が出る中、四三は次々と選手を抜いていく。しかし四三も厳しい状況だった。すると、四三の眼の前に幼い日の四三が現れ、改めて呼吸法を伝え、先導する。力を取り戻した四三は、折り返し地点を過ぎ、順調に順位を上げていた。スタジアムでは、逐一選手の順位（3位まで）を国旗で示した。なかなか揚がらない日の丸を待ちわびる治五郎、兵蔵、弥彦、田島教授。ちらりと日の丸が覗くが、揚げられる前に他の国旗とすり替えられてしまう。
その頃、日本では落語の練習をするために車を引く朝太も走っていた。そしてスヤも「自転車節」を歌い、四三の健闘を祈った。
四三の行方
順調だと思われた四三だが、限界は突然やって来る。手足が言うことを聞かず、自分が自分でない感覚に囚われ、再び現れた幼い人四三の言葉ももはや届かない。そして四三は大きくコースを外れた。
スタジアムでは1位の選手がゴールしたが、ついに四三は現れなかった。しかし、棄権者の中にも日本人はいないと言う。治五郎は、まだ走っているのかと考えるが、どうもそうではなさそうだった。
東京高等師範学校では、治五郎からの電報を今か今かと待っていた。
病院やコースを探しても四三は見つからず、行方不明となった。あらゆるところを探した治五郎や兵蔵、弥彦がホテルに戻ると、四三は部屋で寝ていた。田島教授は「意気地なし」と批判するが、安仁子が諌めた。日射病により倒れ、ダニエルによってホテルへ搬送された四三だが、その時のことを何も覚えておらず、ただただ負けたことを謝るのだった。治五郎はもういいと優しく言い、休むように言った。
「いだてん～東京オリムピック噺」第13話あらすじや感想とネタバレ
第13話あらすじ
意識がないままホテルに運ばれていた四三（中村勘九郎）は、日射病だった。いつもお世話をしてくれてきたダニエルに案内され、自分がコースからはずれてペトレ一家に助けられた行程を改めてたどる四三。そして、マラソンを共に戦ったポルトガルのラザロ選手も日射病で死去した事実を弥彦（生田斗真）に聞かされる。命を懸けて監督を全うした大森兵蔵（竹野内 豊）や安仁子（シャーロット・ケイト・フォックス）の「頑張れ」の思いを胸に、四三は再び走りだす。同じ様に、孝蔵（森山未來）は緊張と戦いながら、落語「富久」を演じ、完走はできないまでも目を見張る才を見せる。
第13話の反応と期待の声
第13話の展開予想
12話では、切ない結末でしたが、次回は四三も元気を取り戻すようです。また、やっと朝太の初高座がやって来ますね！きっと光る何かが垣間見られることでしょう！
第13話の感想
17マイルの地点、練習中によく四三が間違えていた場所ですね。こういう結果になるとは…
どうやら、美川くんですね！
勢いに圧倒され、見入ってしまいました！
そんなとこで？？？（笑）しかし、その後の円喬の表情…何かを感じたようですね！
この話がなければ、ラザロ選手のことを知りもしなかったです。色んな歴史があるのですね。
いつもの弥彦に戻って良かったです！！
ストックホルム篇、完結ですね！結果はさておき、色々考えさせられることが多かったです！様々な別れ、特に兵蔵との永遠の別れは悲しいですが、四三は次を見据えていて、安心しました！！
第13話のネタバレ
戸が開く音
永井さん 体協を代表して
感想をひと言。
永井感想も何も
まだ結果も出ておりませんから。
本庄出ました
現地の特派員から電報が入り
「金栗 敗退」と。
えっ
棄権したようです。
可児何かの間違いじゃないですか
野口「カナクリ
キケン ハイタイス」。
内田嘉納先生 すいません。
ダニエルニッシャビョウデス。
弥彦日射病
我々が ここへ連れて帰ってきました。
四三すいまっせん…。
志ん生スウェデンってのは
北欧ですから
夏も涼しそうなもんですが
この日は 日陰でも度 灼熱地獄。
人中 人
半数が途中棄権したんですから。
だからって 勝手に宿に帰るのはね
いかがなもんかと思いますが…。
まずは 現場検証してみましょうか。
「敗北から 数時間」。
オボエテマスカ
オボエテマスカ
鐘の音
ラザロ…。
うん
あっ… 水は…。
バッテンは とらんかったかね
バッテン バッテン バッテン
行っちゃった。
ばってん… 雨の降ったけん。
アメ
あ… レイン。
ノ ノ レイン
ノ。 ノ レイン。
いや… うそばい。 こん先の道で
ラザロ選手ば 抜いて…。
失敬
あれ あれ
あれは… 羽田やったかね
あっ…。
あっ…。
こ… 子ども…
チャイルドが立っとったばい。
回想
「スハ スハ」じゃなか。
脚 痛かと
苦しかと
うん…。
ラザロノ
ポルトガルのラザロ選手が
後ろから来よったけん…。
ラザロノ ノ ノ ノ ノ ノ
俺は こっち…。
ノ ノ ノ
ノ カナクリサン。
あっ…。
どうりで… ラザロは
追いかけてこんかったばい。
ああ…。
思い出してきた。
荒い息遣い
「ようっ」
太鼓の音
「ようっ」
拍子木の音
ほら スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。
談笑する声
ヤパン… ヤパン
一同ヤパン ヤパン
日本人です…。
日本人です。
日本人です…。
アイ ドント ノ。
アイ ドント ノ。
アイ ドント ノ… アイ ドント ノ…。
内田金栗君… 金栗君…。
カナクリサン ダイジョウブデスカ
アイ ドント ノ…。
内田無事でよかった。
残念だったな。
内田金栗君
ダニエルカナクリサン
泣き声
「終生の遺憾のことデ 心うづく」。
ノックとドアが開く音
おはようございます。
おはよう。
新聞に
昨日のレスのこと 詳しく出てるよ。
そぎゃんですか。
位までが オリンピック新記録だそうだ。
新記録
はあ… あの暑さん中で ハハハ。
西洋人は とつけむにゃあですな。
それから 君 足袋をプレゼントした
選手がいたと言っていたね。
ええ。 ポルトガルのラザロ選手。
おお… ラザロ ハハッ。
亡くなったそうだよ。
えっ
新聞には意識不明とあるが
今朝 病院で息を引き取ったそうだ。
日射病による髄膜炎らしい。
弥彦ストックホルムの悲劇だよ。
君も… 危なかったね。
はい。
あん… 分かれ道で…。
ノ ノ ノ
左に行っとったら 俺も…。
ばってん… それでよかったとか
よかったに決まっている。
死んだら 君 二度と走れんのだぞ
ばってん 彼も
国の期待ば背負うて 必死でした。
惜しかです。
悔しかでしょうなあ…。
弥彦うん。
はあ…。
治五郎明日 総会がある。
年後 どうなるか分からんが 少なくとも
マラソンは廃止の声が上がるだろうな。
君にも 苦労かけてしまったね。
大森いえ。
生きてる間に オリンピックを見られて
よかったです。
私に 年後は…。
せきこみ
絶対に ありませんから。
ただ 結局は この体のせいで
監督としての役目を果たせなかった。
それどころか 金栗君や三島君に
無用なストレスを与えてしまった。
そんなことはない。
大森ふがいない。
ほかにも適任者がいただろうに。
せきこみ
いい加減にしたまえ
体 悪いんだから
せめて 心ぐらい しゃんとしたまえ
残り短い人生
ずっと ウジウジして終わるのか
そばにいる者の身にもなれ
治五郎立派だったよ。
君は立派な監督だった。
一緒に走ったり
大声で気合いを入れたりする代わりに
すばらしい遺産を残してくれた。
遺産
治五郎これだよ。
感服したよ。
足の運び方
腕の振り方 スタトの切り方
練習法… 見事にまとめてある。
選手だけが主役じゃない。
こういう繊細な仕事が
スポツの未来をつくるんだよ。
胸を張りたまえ
はい。
オリンピックは 若者の大会です。
未来の…
年後 年後の若者のために 今がある。
日本人の肉体が劣っているなら
年後 年後に追いつけばよいと
私は思います。
そのとおり。
よくやった 大森君。
はい。
志ん生マラソンの結果は
日本の新聞にも載りました
「金栗選手は 十七哩 走たる後
競走を中止するの止なきに至し」。
おい… おい 金栗からだぞ
ちょうど 金栗君が週間前に書いた
手紙も届いたようで
実次「拝啓
いよいよ オリンピックが始まります。
マラソンは 日です」。
「兄上 母上 ばあちゃん
東京高師の仲間 諸先生方など
皆様の温かい支援のおかげで
練習に熱中できているところです」。
スヤ「更には
池部家の皆さんからの温かいご支援
遠い異国の地で
日々 感謝に堪えません。
いずれ 優勝メダルを手土産に
ご挨拶に伺う所存です」。
重行優勝メダルて…。
そう書いてありますね。
ばってん…。
手紙は 週間かかりますけん。
「四三は やります。 必ず やり遂げます」。
勝蔵これ 開会式の写真でしょ。
ちょうえっ
フフッ しょうがないでしょう。
走ってるところの写真 ないんだから。
「あっ そうそう
今日は 私の初高座の日でして
オリンピックにゃ関係ねえけど
少々 おつきあいのほどを」。
清さんあ。
やっぱりな。
…んなこったろうと思ったんだよ。
孝蔵何が
駄目だろ 飲んじゃあ。
大事な初高座だっつうのに。
だから ワニラ食って
精つけてんじゃねえか。
志ん生ワニラってのはね
牛飯の安いやつですな。
食ってる客の足元で ワン公がにらんでる
ウウッ。 だから ワニラ。
本当だな 孝ちゃん。 飲んでねえな
飲みたくても 銭がねえよ。
よし… そんなら これ。
播磨屋って
世話になってる足袋屋のおやじがさ
安く こさえてくれたんだよ。
芸は知らねえが せめて なりぐれえは
ビシッとしてもらいてえからよ。
清公よう…。
清さん頑張れよ 孝ちゃん。
今度しくじったら 後はねえんだ。
しっかりな。
ありがてえな…。
持つべきものは友だな。
お… お いた いた…。
ちょっと ごめんよ ごめんよ。
小梅遅いよ 清公。
どこ行ってたんだい
ハッパかけてきた 孝ちゃんによ。
そちらさんは
あっ 美川君。 小説家の卵。
どんなの書いてんの
美川冒険小説をね…
書きたいと思ってるね。
小梅をモデルにね。
やだ… もう。
以前は
恋愛小説を書きたいと思っていたが
今は 人で世界一周なんてのも
オツだなって思ってるね。
ちょっと さっきは熊本帰って
所帯持とうって。
あ もちろん… それも思ってるね。
ん もう どっちよ。
太鼓の音
よっ 待ってました
よっ
拍手
≪席亭うちの席を何だと思ってんだ
なめてんのか
どういう了見だ
初高座を何だと思ってんだ
どうも よろしくお願いいたします。
拍手
あれ 違ったね。
おや
噺家え いっぱいのお運びで…。
円喬飲んでるね。
飲んでましぇん。
円喬飲んでるだろ
怒らないから言ってごらん。
飲んでるよね
飲んでませんよ。 怒りますよ。
うそです。 飲んでます。
ため息
着るものは
あ さっきまでね
もうちょっといいやつが
あったんですけどもね 曲げちまいました。
あっ 「曲げる」っていうのはですね
芸人の符丁で
質ぐさに入れちまうっていう…。
これはね さっき ワン公がね
ワンッて かみついてきやがってね。
それで ワニラ こぼしちまったんですよ。
あっ ワニラっていうのはね…。
いいよ
ため息
着物 見に来たんじゃない。
客は 君の芸を見に来たんだ。
…で ネタは決まってんのかい
「富久」です。
「富久」 前座の分際で「富久」
暮れでもねえのに 「富久」
だって… それしか教わってねえし。
あんだって
すいません。 「富久」で行ってまいりやす。
拍手と太鼓の音
お先に勉強させて頂きました。
今度こそ 朝太だ
太鼓の音
清さんよっ 朝太 朝太
拍手
はっ おいおい 何だって
俺の贈った着物 着ねえんだよ
太鼓の音
え 浅草阿部川町に…。
飲んでるね。
たいこもちの
久蔵という男がおりまして…。
…つって あの
顔を上げたは いいんですけども
どういうわけか 次の文句が出てこない。
何しろ 客が みんな
こっち向いてね 座ってますから。
とにかく 個の目ん玉に
いきなり ニッと にらまれちゃって
私は驚いちまった
≪清さんおい どうした 孝ちゃん。
あっ あっ 真面目なんだけど
え 酒癖が悪いのが玉にきず
それは おめえじゃねえか
笑い声
回想
円喬浅草阿部川町に
たいこもちの久蔵という者がおりまして。
と… 「富久」ですかい
えっ 稽古ですかい
耳で覚えちゃ駄目よ。
噺はね 足で覚えるんだよ。
あ… 足
ヘヘッ ヘヘヘ…。
おう… おう…。
「何だい うん
お前さん えっ しくじったのかい」。
「ええ まあ しくじりで」。
「お前さんはねえ たいこもちときた日には
江戸でも指折りの腕なんだが
飲むといけないねえ」。 「そういう
お前さんは 今 何してらっしゃる」。
「えっ あたしかい あたしは そりゃね
もうね あの 商売はね
もう せがれに譲っちまって
今は 富の札 売って歩いてるんだ」。
「あっ 富くじ それ 当たるの」。
「冗談言っちゃいけないよ。
当たらないものはないよ」。
「じゃあ それ 一分で売って下さいよ。
ひとつ 当たるやつを」。
「何言ってんだい。 当たるのが
分かってりゃ あたしが買っちまうよ。
今はね 一枚っきゃねえんだ。
これだ 鶴の千五百番」。
「ああ じゃあ それ買おう」ってんで
うち 帰って
大神宮様の中に その札 しまって
拝んだりなんかして
ある晩 ジャンジャンと半鐘が鳴る。
「おい おい 留さん」。
「あっ 何だい 源公」。
「火事だよ 火事。
ちょいと屋根上がって 見ておくれ。
おう… どっちだい 方角は」。
「あ そうだな。
燃えてんのは 日本橋の方だな」。
「日本橋 日本橋っつったら
久蔵の旦那の屋敷がある方じゃねえか。
おい おい… 起きろ おい 久蔵 おい
寝てる場合じゃねえぞ 起きろ」。
「へい」。
「おいおい… 火事なんだよ 火事」。
「そりゃあ… よござんす」。
「よござんすってことはねえじゃねえか
日本橋で火事なんだよ」。
「日本橋で火事だ」。
「火事だ 火事だ 火事だ 火事だ 火事だ
どけどけ どけどけ
邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ 邪魔だい
って誰もいねえや 邪魔なやつは」。
ウッ ワン ワンワン ワンワン
「何だ 何だ コンチクショ
何だって 鳴きやがんだい。
俺は怪しいもんじゃねえや。
泣きてえのは こっちなんだ 本当に。
『旦那』って飛び込んでいきゃ
きっと なんとかしてくれらぁ。
『旦那』。 『おう 久蔵じゃねえか』。
『へい 駆けつけてまいりました』。
『どこから』。 『浅草阿部川町から』。
『おっ 浅草から日本橋まで よく来たな。
よし 出入りを許してやるぞ』。
…ってな具合にいくかどうか分からねえが
行ってみなくちゃ分からねえや。
えい どけどけ どけどけ
邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ
火事だ 火事だ 火事だ 火事だい」。
「おい お前さん
何だって そんなに走るんだい」。
「火事なんだよ 火事」。
「火事 どこで」。
「日本橋だよ 日本橋」。
パッと燃える… パパパパパ…
パパパパッと ひづめの音。
「旦那」。
荒い息遣い
すいません… あ…
ちっと 頭が痛いんで…。
今日は ここまで。
一同え
「選手が亡くなって 大変遺憾だ」と。
内田義援金を募って
遺族に送るそうです。
選手たちのすすり泣き
ラザロ…。
机をたたく音
選手たちのすすり泣き
拍手
年後もやるそうだ。
内田ええっ
当然だろう 平和の祭典だ。
拍手
クベルタンオ サカラワズシテ カツ。
イエス。
サンキュ。
フランス語
笑い声
トゥ ファ
オ イエス トゥ ファ。
ウウッ
どよめき
ディス イズ 柔道。
「その恥をすすぐために…」。
あっ…。
はい ご苦労さま。
すいません… ありがとうございます。
日本に着く頃には
夏も終わっておるだろうね。
白夜とも ようやく おさらばです。
弥彦あっ 嘉納先生。
嘉納先生。
三島君 金栗君
我々は またオリンピックに帰ってくる。
よって 今回は 閉会式を待たず
明日 この地をたつ。
はい。
はい。
拍手と歓声
鐘の音
あっ… ご挨拶に伺いました。
あの… 大変 お世話になりましたけん。
お目にかかって せめて お礼を。
安仁子ノ
察して下さい。
そぎゃんですか…。
では また日本で
指を鳴らす音
孝蔵残念ながら 大森兵蔵が
再び 日本の地を踏むことは
ありませんでした。
大森は 数か月後
アニの故郷 米国へ渡り
翌年の月 他界します。
年の短い生涯でした
安仁子フォティスリ 弥彦
大和魂
忘れないで
オケ
あっ あっ… イエス。 アイム オケ。
スウェデンで四三は
ミッシング・ジャパニズ
消えた日本人と呼ばれるようになります
返すぜ。
要らねえよ。
いや 俺には もったいねえよ。
しくじったのかい
どうも これが
クビにはならずに済んでんだよな。
前座で 小ばなしでもやってらぁ。
だったら着てくれよ。
どうせ また曲げちまうからよ。
入れたり出したりすりゃ
いいじゃねえかよ。
嘉納治五郎みてえによ。 ほい。
なるほどな。
なるほどな。
カナクリサン… カメラ。
あ いやいや ノ ノ。
これは三島さんのだけん。
すいません ずっと借りっ放しで。
やるよ 君に。
えっ ばっ えええっ
君は これから 世界を渡り歩く男だ。
その風景を そのキャメラに収めてくれ。
ばってん…。
実は…
新しいの 買っちゃったんだよね。
ハハハハハ。
あっ… なら 遠慮なく。
うん。
ありがとうございます。 ばっ…。
あっ ダニエル。
ンッ
サンキュ カナクリサン。
サンキュ ベリ マッチ。
サンキュ アリガトウ。
ありがとう。
アリガトウ。
ありがとうございました
弥彦ありがとうございました
「我 ついに 水の都に別れを告げる」。
「ようっ」
拍子木の音
この 棚から落ちた ぼた餅め
これは 一体 どうなってるんだね
時代は変わったんですよ。
何があったの 久しぶりの日本
シマ女子だって
真剣に走れば負けません
わ
新たなドラマが起こる
結婚は せんて
治五郎若者の夢を奪う権利は
誰にもないんだよ
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「いだてん～東京オリムピック噺」第12話と第13話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ
2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う「いだてん～東京オリムピック噺」です。
オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京＆オリンピック」の物語。
第12話では…四三はゴールテープを切らずでした。
第13話では…ダニエル、ストックホルム、そして兵蔵に別れを告げました。
この記事では、ドラマ『いだてん～東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください！
