幕内の土俵での令和初白星は、東十両筆頭・豊ノ島(35)=時津風=が挙げた。中入り後、最初の一番で、東前頭17枚目・千代翔馬(27)=九重=を突き落とし。土俵際まで押し込まれたが「思いきりやった」と右からの突き落としで白星発進。新元号での本場所初日を白星で飾り「今言われて、あっ、そうだったかと思うぐらいで意識はしてなかったけど、最初の相撲が白星で良かった」と胸をなで下ろした。
平成最後となった春場所は幕内だったが、5勝10敗で今場所は十両に落ちた。「相撲を楽しく取れていなかった。勝ちを意識し過ぎていた」。今場所前はゴールデンウィーク中に腸炎にかかり、満足な調整ができなかったが、そこはベテラン。「そんなに(残りの)相撲人生は長くないから、どれだけ楽しめるか。楽しめれば長くできると思う」。経験と気持ちの持ち方で、幕内復帰を目指す。