【競馬・ボート・競輪】[競馬]京王杯SC タワー、安田記念へ弾みつけるレコードV2019年5月12日 紙面から
「第64回京王杯スプリングC」(GII・芝1400メートル)は11日、東京競馬場で行われ、1番人気のタワーオブロンドンが1分19秒4のコースレコードで優勝し、重賞3勝目を挙げた。3/4馬身差の2着は6番人気のリナーテ、3着は2番人気のロジクライだった。サトノアレスは馬場入り後に故障を発症し競走除外となった。ダミアン・レーン騎手(25)は同レース初勝利、藤沢和雄調教師(67)は昨年のムーンクエイクに続く8勝目。 初コンビとは思えないほど息がぴったり。タワーオブロンドンに騎乗したレーンがパーフェクトなレース運びでコースレコードV。好スタートを決めると、すぐに6、7番手のポジションで流れに乗った。抜群の手応えで直線に入ると、残り300メートルで右ムチに反応しグイグイと脚を伸ばす。着差以上に強い内容だった。 7Fの距離は3戦3勝。レーンは「折り合いがついてリズム良く走ってくれた。直線に入ってからも、しっかりといい脚を使ってくれた」と落ち着いた表情で振り返った。8日の最終追い切りで状態を確認。パートナーの力量を信頼して、自信に満ちた騎乗ぶりだった。次の安田記念については「きょうは強い勝ち方だったけど、ボクはレースで1回乗っただけなので、マイルでも強いかどうかは、まだ分からない」と話すにとどまった。 このレース通算8勝目を挙げた藤沢和師は「折り合いがついて、いい競馬をしてくれた」と高く評価。大一番に向けては「マイルの距離はぎりぎりだけど(昨年11月の)キャピタルS(2着)でも頑張っていたからね」と期待をのぞかせ、騎手については「これから調整します」と検討する。本格化しつつある素質馬がGI奪取へ大きな弾みをつけた。 (東京競馬取材班)
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