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【プロ野球】

巨人・坂本、35試合連続出塁 金本に並んだ!

2019年5月12日 紙面から

巨人-ヤクルト 1回裏1死、坂本勇が中前打を放つ=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇ヤクルト3-1巨人

 ヤクルトは4回に村上の10号ソロと太田の2点打で3点を先行した。石川は5イニング無失点で今季初勝利。継投で逃げ切り、9回をしのいだ梅野が2セーブ目。巨人は9回に坂本勇の13号ソロなどで反撃したが及ばず連勝が3で止まった。

    ◇

 まるで24時間前のリプレーのようだった。巨人の坂本勇が2夜連続で第1打席に中前打を放ち、セ・リーグ記録に並ぶ開幕戦からの35試合連続出塁を達成。ヤクルト・石川の外角真っすぐをはじき返し、「センター方向に打てているのはいいんじゃないですかね」と内容にも納得していた。

 3点を追う9回には先頭で梅野の外角真っすぐを捉え、右翼ポール際に反撃ののろしを上げる13号ソロ。今季15度目の複数安打でタイ記録達成に花を添えるとともに、打率3割4分8厘、13本塁打、30打点すべてでリーグ単独トップに立った。

 並んだ記録は野球評論家の金本知憲さんが広島時代の1997年に打ち立てた。昨季までライバル球団の阪神で監督を務めていた金本さんは坂本勇について「穴がない、良い打者。ここを攻めておけばいいという弱点がなかった」と評するコメントを発表したが、伝え聞いた30歳は「うれしい。もっと良い打者になれるよう日々やっていきます」と喜んだ。

 どうにも止まらない主将のバットとは裏腹に、チームの連勝は3、2ケタ安打は5試合でストップ。それでも最後は一発出れば逆転サヨナラの場面をつくった。個人記録より勝利を追い求める坂本勇は「もっと早い回からああいう展開にできたらよかったけど、最後ああやって追い詰めたのはすごくいいと思います」とうなずいた。

 リーグ新記録のかかる12日も勝利につながる出塁を心掛ける。今の調子なら、2リーグ制以降のプロ野球記録、83年の西武・スティーブの40試合も射程圏内だ。 (小林孝一郎)

 

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