大国歴42年 鬼忌の月 3日
今日は故郷からこの国へ引っ越してきてから一日目だ。
なので今日を人生の節目とする。
ついでに今日から日記を書くことにした。
とは言っても日記を書くのは初めてなので取り敢えずしばらくは一日の流れ、
のようなものを
記していく事にする。
今朝は、故郷の学校での友達に引っ越しの作業を手伝って貰った。
彼はなぜ寄りにもよってこんなところに引っ越すのか、
と、なんだかよくわからないことをぼやいていたが、なんだかんだ手伝ってくれた。
根はやさしいやつなのだ。
僕がコッソリサボタージュしていても何も言わなかったし。
粗方片付けが終わった頃は既に昼すぎのなっていた。
朝5時頃から始めたはずなのに思ったよりも時間がかかってしまった。
その後、僕は近所の人に引っ越してきたことを伝えにいった。
、が僕はずいぶんと町から離れた場所に引っ越してきてしまったようで、
最寄りの家に行くのに2時間近くかかってしまった。
最寄りの家の人はなんと僕と故郷が同じなのだそうだ。
故郷の外で同郷の人に出会えるとは思わなかった。
彼の名前はラグロー・セチリー
彼はもう70年以上この国で暮らしているそうだ。
同郷のよしみということで色々と教えてくれた。
まず、この国では他国からの移民は役所に行き、なにやら細々とした書類を作らなければならないという。
普通はこの国に入った時点で衛兵か門番に伝えられるはずのことのようだ。
どうやら僕が入国するとき、詳細は分からないがなにか大きなアクシデントが起こっていたようだ。
今更思い出したが、この国の関所を通った時、東の方に何やら煙が立ち上っていた。
僕の故郷ではさほど珍しくない光景だったのでその時は流してしまったが、
よく考えたらあれが例のアクシデントだったのだろう。
よくわからないが最近はよく国境付近でああいったことが多いらしい。
大丈夫なのかこの国。
今更悔やんでももう遅いが、それでも心配にはなるだろう。
とりあえず明日は役所とやらに向かう必要があるだろう。
今日初めて日記を書いてみたが、書き始めると案外楽しいことが分かった。
まぁ国境付近で起こったという事件が少し引っかかるが、
それを記すのにこの帳面は余りにも小さ過ぎる。
一日目はこんなものでいいだろう。
そういえば書いている途中で思いついたのだが、
日記にはその日のディナーを記す事にする。
了
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本日のメニュー
・干し肉
・実家から持ってきたレトルトの、
...なんだかよくわからないグニグニしたもの
お久しぶりです。
これは、story'sならびにstory's of practiceのスピンオフです。