IV 機械じかけの子息たち

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西暦2313年ハニカム。異色のシリーズ第4巻



あらすじ

西暦2313年、ロイズによる太陽系均一化が進む裏で、ウルヴァーノを失ったラバーズ達は新しいリーダー、ラゴスを得て、プラクティス達と交流を始める。


ストーリー

序章 麗しかれかし、潔かるべし ――二三一三年、セレス――

まとめ
MHDエチック・ウェポンを製造し、セレス・シティーランタン・クォーターでテストを実施した
結果が良好であったため、ロイズプラネタリー・トラディション・アドミニストレイターという団体にエチック・ウェポンを売り込む。
同団体はハニカムエチック・ウェポンを投入することを決めた。
情報
  • 風俗店は、セレスではホッタとよばれパラスではPBと呼ばれる(p.8-9)
  ・ホッタとは、坑道の暖かいベッド(Hotbed on the adit)のこと
  ・PBとはピーチボール(Peach Ball)の略


第一章 虹の瞳の『恋人』

まとめ
悪夢から目覚めたキリアンは自分が誰かもここがどこかも分からないまま、突然現れた全裸の少女と成り行きで体を重ねてしまう。
ことが終わり落ち着いてきたキリアンは、自分がプラクティスであることを思い出すが、少女アウローラは問題ないと答える。
さらにもう一人、アウローラの姉のゲルトルッドも現れる。
アウローラキリアンに良かったかと問うが、キリアンは思い出したグレアとの事件を重ね、満足どころではなかった。
情報
  ・肌はこげ茶色(p.39)
  ・痩せている。あばらが浮き、肩甲骨や膝頭が突き出ている(p.39)
  ・手足のひょろ長さが目立つ(p.39)
  ・瞳は黒く、鼻は低くてあまり形が良くない(p.39)
  ・唇は厚ぼったくてスマートではない(p.39)
  ・髪は光沢の無い茶色で、もじゃもじゃと絡まっている(p.39)
  ・肌は白く、髪は茶色で量が多い(p.40)
  ・濃い眉毛、一重まぶたの大きな目(p.55)
  ・瞳は様々な色に見える。
    ・青(p.40、55)、紫(p.46)、夕日色(p.88)、木の葉色(p.97) 金に近い琥珀色(p.98)
  ・鼻は低くて控えめ。丸っこいともいえる(p.55)
  ・唇はややぽってりとしていて耳たぶより藻柔らかい(p.55)
  ・プルートスポット・プラクティス(冥王斑患者群)(p.73)
  ・救世群(p.73)
  ・PPL(救世群連絡会議)(p.76))
  ・民法がある(p.75)
  ・一人の女性が複数の男性配偶者を持つことは許されているが、逆は禁止されている(p.75)
  ・髪の毛は紺色で背が高い(p.74)
  ・大人びた声(p.75)
  ・切れ長の目。目鼻立ちがくっきりした美人(p.75)


第二章 バージンポリス(聖少女警察)来襲

まとめ
目覚めてはアウローラとの逢瀬を続けるキリアン。しかし以前とは違い記憶を保てるようになったキリアンは徐々に不満を募らせていく。何度目かの目覚めのとき、これまでとは違いアウローラからどうやったら満足できるのかと相談されるキリアン。だが突如乱入してきたエルンゼアナキリアンは拉致されてしまう。
エルンゼアナバージンポリスの本部につれていかれ、彼女らのリーダー、シナン・シーから工房の場所を聞かれる。覚えていないと答えたキリアンは獣人のペットにされてしう。来る日も来る非も獣人に陵辱され続けるキリアン
ある日シーニスキリアンに告げる。自分はサーチストリームで今夜キリアンを逃がすと。そしてその夜、アウローラ姉妹に無事助けられるキリアンラゴスがメンテナンスするアウローラの中身を見てロボットだと実感する。
情報
  ・髪の毛はピンク色(p.124)
  ・背丈はキリアンの鼻まで(p.124)
  ・エルンゼアナVP(バージンポリス)のボルテージ・チーム(特務強襲斑)のリーダー(p.125)
  ・青い髪の毛でショートカット(p.128)
  ・髪は緑色で長髪(p.128、133)
  ・背が低くて前かがみ(p.133)
  ・髪が薄く眉は濃い(p.134)
  ・鼻が大きくて唇が湿っている
  • ピピシズム PPCISM、無限階層増殖型支配型不老不死機械娼婦の略(p.136) ラバーズのこと。勝手に増殖し、無限に増殖し、同胞を強制支配し、不老不死な、機械の娼婦であるという意味。


第三章 「The Honeycomb」

まとめ
キリアンアウローラから事情を聞く。キリアンを連れてきたのは、キリアンからプラクティスの後見人であるノイジーラントのアウレーリア家のアダムスに話をつけ、VPを追い出してもらためであった。
しかし気の治まらないキリアンハニカムから出て行くことにした。別れ際にプラクティスの生活をアウローラに語るキリアンプラクティスの社会は誘惑と抑制の板ばさみ状態であった。
プラクティスであるためどこにも行く当ての無いキリアン。かといってグレアとの問題があったためセツルCにも戻れない。話し合いの結果キリアンハニカムにとどまることにした。
そのキリアンアウローラは共にマージを求めようと依頼する。
情報
  ・サンタクルス・クリオーリョの主星ヒギエアから正位相方向に300万キロメートルはなれた空間にある(p.172)
  ・ハニカムは直系4キロメートルの小惑星(p.173)
  ・長さ20キロメートルのCNTワイヤーで同質量のカウンターウェイト天体と結び、1G公転させている(p.173)
  ・内部には1200メートル級のフィールとが3つ、200メートル級ホールが14室、小スタジオが82室、個室が920室ある。(p.173)
  ・ハニカムにはラバーズが5515人いる(p.173)
  ・大師父ウルヴァーノは最初に10体のロボットを作り箱舟に乗せて放った(p.175)
  ・10体のうち半分は人型、残りは作業用ロボット。(p.175)
  ・今から40年前(西暦2273年ころ)にある小惑星にたどり着き営業を開始した(p.176)
  ・需要過多であったため最初の10体を元にしてプロボットのコピーを増やした(p.176)
  ・ゲストをより満足させるためにHSKゲートを設けた(p.180)
  ・HSKゲートにより堕落プレイが不可能となったため、VPに警察権を与えた(p.190)
  ・どこからともなくシナン・シーが現れVPを掌握した(p.190)
  • ラゴスは最初の10体の一人で唯一の生き残り(p.177) 他の9体は消耗して壊れた
  • PPCISMの考案者はシナン・シー(p.191)
  • アダムス・アウレーリアはアンチオックスの中でも一二を争う武断派で、次期大主教の呼び声も高い(p193.)
  • プラクティスは貧しいながらも、自給自足コロニーを作るのを手伝ったり、少数だが難民を受け入れたりと弱者を支援している(p.195)
  • キリアン
  ・そもそもセレス行きの隔離船に乗船していた(p.206) ただしセレスにあてがあったわけではない。
  ・その前にはダイモスにいっていたが、なにもできなかった。(p.206)
  ・生まれ育ったのはセツルEではなくセツルC(p.207)


第四章 「マージ(混璽)」を求めて

まとめ
日々ハニカムに訪れるゲストを見学しマージとはなにかを共に模索するキリアンアウローラ。様々な趣向で試してみるもいずれもマージではなかった。
ある日VPが攻めてくるも返り討ちにしたキリアン達。VP達は攻めるほうも得意だが責められるほうも得意なのであった。これによってVP退治も目処が立つ。
情報
  ・地球時代以来、人類史に残るような偉人や賢人はでていない(p.289)
  ・乏しい余力を裂いて細々と行っている慈善活動も大きく評価されたことがない(p.289)
  • ラゴスは性愛の奉仕ができない(p.290)
  • カナコとは低重力下でも水を汲みやすい蓋付きの手桶で、プラクティスが世に広めた数少ない発明の一つ(p.299)


第五章 子息たちの苦闘

まとめ
キリアンから相手にされないゲルトルッドグレアに扮してキリアンに迫る。さらにキリアン専用のアウローラを他のキャストに委ねてしまった。キリアンアウローラを助け出すがゲストである人間三人は死亡してしまう。
ある日VPが再び来襲してくるもののキリアンVPの弱点に気づき捕獲に成功する。VPシーニスに扮したサーチストリームは、これまでハニカムを壊してきたのはVPでなくロイズエチック・ウェポンであり、サーチストリームがずっとそれを隠していたことをキリアン達に伝える。
VPを含めた全員で対抗を始めるなか、キリアンは自分の血が赤くなくラバーズと同じピンク色であることに気づく。
情報


第六章 人機の寄る辺となるように

まとめ
キリアンをかばって瀕死と成ったゲルトルッドを救うためにゲルトルッドフュージョンしたアウローラは、キリアンが人ではなくラバーズであることを告げる。
エチック・ウェポンが手におえないため、キリアンは恥を忍んでセツルCに救助要請をだした。
情報
  ・ラバーズを作った大師父とはウルヴァーノのこと。(p.399)
  ・サンタクルス・クリオーリョの終身国家工芸師(ペルマネンテメンテ・ラルテサノ・ナショナル)である。(p.399)
  ・名声は太陽系中に鳴り響いており、キリアンですら知っている。(p.399)
  ・ノイジーラントエスレル改装だけでなく、宇宙船や施設のデザイン、大気圏内の建築や絵画などを手がけた。(p.399)
  ・機能一点張りの宇宙構造物の世界に、華麗できらびやかで時にエロティックな質感を持ち込んだ。(p.399)
  ・性的に大きな不満を抱えており、それを解消するためにラバーズを生み出しハニカムを作らせた(p.434)
  ・ラバーズの自己増殖を抑制するためにVPという存在を設け、ラバーズ内に緊張感を生み出した(p.434-435)
  ・VPが圧倒しないように人数の上限は50体という制限を設けていた(p.435)
  ・ウルヴァーノマージに達したことが無い(p.436)
  ・西暦2311年秋に老衰で死亡した(p.437)
  ・妻、恋人、同居人、親、嫡子、諸子はいない(p.437)
  ・遺産は全て非公開の施設維持費に充てるように遺言した(p.437)
  ・遺産をもらえないと知ったため弟子は全て逃げた(p.437)
  ・誰にも愛されず誰も愛せなかった人生を送った(p.437)
  • 惑星伝統の管理者(p.416)
  ・パラスに代表事務所を構える意見団体。
  ・中小規模の出版プロダクションを抱えている。
  ・成人・異性間での一夫一婦制の堅持、身体機械化や不当遺伝子操作の禁止、経済的性消費行動の全面的禁止などを掲げている。
  ・この方面ではわりと支持されている
  ・ロイズに体よく利用されている。
  ・21世紀末に栄えた旧黒海系機械企業の系譜につながる、古参のロボット企業。
  ・産業用、生活用の分野で最近業績を伸ばしており、彼らのロボットは、国籍・性別を問わず幅広く好まれている
  ・少し前から軍事用ロボットへの参入を始めているが、まだ目立った実績は無い。
  ・ロイズから資金的・法的な裏づけを得ている。
  • MHDのフルネームとして「マツダ・ヒューマノイド・デザイン社」とある(p.417)
  • ロイズの思惑(p.417-418)
  ・西暦2310年にノイジーラントが各国の軌道占有権を無視した影響で、治安が乱れて保険料が上がり、一時的に惑星間貿易の総量が落ちた。
  ・このためロイズとしてはローカルな利害関係に触れない形での貿易活性化のための要素を求めていた。
  ・道徳の各国間のギャップが余計な対立感情の元になってきていると考え、そのギャップを埋めるために惑星伝統の管理者を利用している。
  ・ギャップを埋めるということは、すなわち非分極化をおこなうこと。
  ・顔はウルヴァーノそっくり(p.433)
  ・ラバーズのサーバに接続したことが無い(p.434)
  ・大師父ウルヴァーノの真の意思だけでなく無意識の思いすら知っている(p.434-436)

第七章 坑道の暖かなベッド

まとめ
エチック・ウェポンが外壁を破壊し気密が破れたため、キリアンアウローララゴスレスキューボール内に避難する。
レスキューボール内で体を重ねるキリアンアウローラは、初めてした時に実はマージに達していたことに気づく。
大師父が不在とわかりハニカムの将来を憂うキリアンアウローラは、自分達とフュージョンして新しい大師父になるようにラゴスに頼み込む。
情報
  ・ウルヴァーノアンチオックスから発想を得てプロボットを作った。(p.473)
  ・ラバーズが充電するのはアンチオックスの真似(p.473)
  ・ウルヴァーノノイジーラントに大いに憧れてノイジーラントと関係を持った(p.474)
  ・ノイジーラントに好きな人がいた。それはアダムスよりも年上の人(p.474)
  ・アンチオックスと異なりラバーズが真空に耐えられないのは、肌の触感を人に近づけたため(p.474)
  ・ラゴスは大師父と呼ばれることを嫌ったため以後カーペンター(大工)のラゴスと呼ばれるようになった(p.502)


終章 救世群の恋人たち

まとめ
救助されたラゴスを筆頭にエチック・ウェポンに対抗している最中、アンチオックスの戦闘艦がかけつけエチック・ウェポンを破壊する。
さらにセツルCからプラクティスの船も到着した。やってきたのはPPL議長グレアであった。
ラゴスキリアンの気持ちを代弁し、今後プラクティスラバーズとが交流していくことを提案し、グレアはこれを受けた。
情報
  ・底が丸いボウルのような形をしている(p.503)
  ・差し渡し4キロメートル(p.503)
  ・中間地点にあるシェパード号がハニカムの工房(p.504)
  • ガンドルム
  ・強襲砲艦グリッテンティルドの艦長(p.506)
  ・殺人、不法侵入、建造物破壊の嫌疑で「惑星伝統の管理者」を起訴した(p.508)
  ・今後困ったことがあったら直通で連絡してほしいと、ラバーズに告げた(p.508)
  ・2311年の裁判により、宇宙船での自由な航行が出来なくなっている(p.508)
  ・何をするにもアウレーリア家の承認を得ねばならない(p.508)
  ・ドロテア・ワット襲撃の頃は民族ぐるみの長い閉塞感をなんとか打破したいと気が猛っていたが、その後ルシアーノに癒してもらった
  ・ルシアーノ・クルメーロ・ロブレスグレアの伴侶。
  ・グレアは複数の伴侶を持つ気が無いが、同胞にそれを強要するつもりも無い。
  ・フュージョン後のラゴススキットルは見直している(p.513)
  ・ラゴスマージの記憶を引き継いでいる(p.514)
  ・ラバーズ全ての仲間に認められた(p.514)
  ・今回のフュージョンでソフトウエアの精度が上がったため、以後失敗の恐れは減った(p.515)
  ・フュージョンマージを求めてはいけない理由は、フュージョンすると求める相手がいなくなるため(p.516)


オマージュ



あらさがし



登場人物

ハニカム

《恋人たち》(ラバーズ)

聖少女警察(ヴァージン・ポリス)


セレス

  • アルゲーロ
  • ベン
  • アヒンサー
  • シャン
  • ホルミスダス

エウレカ

救世群連絡会議


ノイジーラント大主教国

強襲砲艦グリッテルティンド


その他


地名



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