ガッツ石松も脅していた“歩く録音男”

2014年04月17日 14時00分

下谷地容疑者に脅されていたガッツ石松

【芸能人を怯えさせた“歩く録音男”の正体と闇(4)】

 事務所に所属していた女性タレント・西條瑠美を恐喝した疑いで、元芸能プロダクション代表の下谷地卓也容疑者(39)が警視庁に逮捕された事件は、芸能界に大きな波紋を呼んでいる。恐怖のあまり多くの関係者が口をつぐむ中、本紙緊急連載最終回では、下谷地容疑者が関係していると言われている案件を実名で明かしていく――。

 下谷地容疑者の逮捕が公になってから、もうすぐ1週間がたつ。本紙以外ではあまり報道されていないが、芸能界はこの話で持ちきりだ。

「実名は出せませんが、芸能界の重鎮たちの中にも、正直ビビっている人たちは複数いる。下谷地容疑者はすべての会話を録音していることで有名。余計なことをしゃべってしまった人もいるからね」とは事情に詳しい芸能プロ関係者。

 だが取材となると、関係者の口は一様に重い。「確かに下谷地のことを面白く思っていない人間は多い。だけどみんな証言したがらないんですよ。後でどんな仕返しをされるか分からないからね。報復が怖いんですよ。もう関わりたくないというのが本音だろう」(前同)

 そういう状況の中でも、本紙に「ぜひ書いてくれ!“被害者”は他にもいるから」という関係者もいる。その中の一人、ある芸能関係者は絶対匿名を条件に明かした。「元プロボクシングのチャンピオンでタレントのガッツ石松さんも、下谷地容疑者に脅されていたと聞いています。また他にもコージー冨田の元関係者も。これ以上詳しくは話せませんが…」

 また別の関係者はこのように耳打ちする。

「西山茉希の事務所関係者ともトラブルになったことがありますよ。それだけではありません。グラドルとして人気者となった安西ひろこも一時、仕事上で下谷地容疑者とトラブルに…。その後、安西はショックのあまり体調を崩してしまったみたいです」

 下谷地容疑者のターゲットは芸能界にとどまらない。なんとプロ野球界にも向かっていたというのだから、驚くしかないだろう。
 芸能関係者の証言。

「昨年秋、『週刊文春』にプロ野球・巨人の内海哲也投手の女性スキャンダルが掲載されました。女性問題でX氏から脅されていたというものです。下谷地容疑者はその恐喝に直接関わっていたわけではないですが、裏ではX氏が恐喝したという方向へもっていくように相当暗躍したそうです。真相はやぶの中ですが、かなり闇が深いみたいで、X氏が内海を恐喝したというような単純な話ではありませんよ」

 まだまだ下谷地容疑者についての情報があるのだが、逮捕が公になって始まった緊急連載は、ひとまず最終回とする。下谷地容疑者も反論したいこともあるだろう。もちろんその時、本紙はいつでも下谷地容疑者の釈明を聞く準備はある。事件の行く末、また想像していた以上に下谷地容疑者におびえる芸能界での波紋はすさまじかった。この事案を今後も追跡取材していく方針は変わらない――。

(終わり)