芸能人を怯えさせた“歩く録音男”

2014年04月14日 14時00分


 下谷地容疑者の名前が業界中に知れ渡ったキッカケは、12年6月に起きた“ブラザー・コーン恐喝事件”だろう。コーンが元マネジャーを脅したとして暴力行為法違反で略式起訴、罰金20万円の略式命令を受けた事件だが、当初から「これは単純な事件ではない!」という情報が業界を駆け巡っていた。

 この事件の表の主役がコーンならば、裏の主役が下谷地容疑者だったというのだ。

「元マネジャーのバックに付き、操っていたのが下谷地容疑者です。コーンが酔っ払って暴言を吐いたことを受け、直接表に出てこなかったが、カネを脅し取ろうとしていたのです」(前同)

 結局、元マネジャーと下谷地容疑者はコーンサイドから金を取れなかったこともあり、仲間割れ…。「翌年には元マネジャーとその仲間が暴力行為法違反容疑で逮捕されました。この時は下谷地容疑者が脅された被害者ということでしたが、そもそも下谷地容疑者が元マネジャーを徹底的に追い込んでいたと聞いています」と前出関係者。

 下谷地容疑者の名前が出てくるのは、コーンの件だけではない。それこそ芸能界、スポーツ界の大物らの名前が次々と浮かび上がってくる。

「下谷地容疑者に標的にされた中には、数々の有名人がいます。現役の人気プロ野球選手が起こしたスキャンダルにも出てきますし、人気タレントもかつて脅されたことがあったそうです。人気プロボクサーのドタバタ劇にも出てきますし、またある有力な芸能事務所関係者も下谷地容疑者には手を焼いていました」と前出事情通は語る。

「今回の逮捕はまだまだ序章に過ぎない」と不気味な予告をする某芸能プロ幹部。下谷地容疑者に反感を抱く業界関係者も多く、これから隠されてきた“悪事”が次々と表面化することは間違いないだろう。そして驚がくの実態が次々と出てきた。

(つづく)