大統領、夏時間制度「終了」署名 省エネ効果なしと判断

 ジャイル・ボルソナロ大統領(PSL=社会自由党)は25日、これまで長年にわたって夏季(だいたい10月~2月まで)に適用されてきた夏時間(サマータイム)制度を終了させる大統領令に署名した。大統領によると、夏時間制度による省エネルギー効果ならびに同制度によって人々の体内時計が受ける影響を評価、分析した研究の結果、夏時間制度を終了させるという結論に至った。鉱山エネルギー省によって行われた研究は、夏時間制度はエネルギー経済にとって有効性のある変化をもたらさないと指摘している。伯メディアが同日付などで伝えた。

 ブラジルにおける夏時間制度はジェトゥリオ・ヴァルガス政権時代の1931年10月1日に初めて適用された。対象地域はブラジル全土で、期間は32年3月31日までの半年間と長かった。その後、夏時間制度はたびたび運用が中止されたが、85年に再開されて以降は2018/19年の夏季まで1度も中止されることなく運用が続いた。そして、その間には夏時間の適用期間や対象地域の見直しが行われ、当初はブラジル全土だった対象地域は最終的にはブラジル南部、南東部、中西部のみに限定された。

 今回の決定により、ブラジル南部、南東部、中西部の人々はこれまで毎年行ってきた、10月に時計の針を1時間進め、2月にそれを元に戻すという作業から解放される。ボルソナロ大統領は「体内時計を変えずに済むのであれば、労働者の生産性は確実に向上する」としている。

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