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富山新聞

大勢の見物客が詰め掛けた曳山五基曳揃えの会場=11日午前11時40分、小松市のこまつ曳山交流館みよっさ前

曳山5基ずらり 小松・お旅まつり

2019/05/11 14:44

 小松市のお旅まつりは2日目の11日、こまつ曳山(ひきやま)交流館みよっさ前で曳山五基曳揃(ひきぞろ)えが行われ、曳山の舞台で歌舞伎を熱演する子供役者に大勢の見物客が拍手を送った。中心商店街では多彩な催しが繰り広げられ、「歌舞伎のまち小松」のにぎわいは最高潮を迎えた。

 

 曳山を所有する5町がみよっさ前の「花道広場よろっさ」に集まった。子供歌舞伎当番町の大文字町は、生き別れた姉妹が父のかたき討ちを誓う「碁太平記(ごたいへいき)白(しろ)石噺(いしばなし) 新吉原揚屋(しんよしわらあげや)の場」を上演した。女子児童5人が練習の成果を披露し、会場から歓声が上がった。

 

 公演に先立ち、曳山の前では第7回みよっさ口上大会が開かれた。フリーアナウンサーで古典芸能解説者の葛西聖司さんが司会を務め、市の観光大使「こまつ姫御前」や日本こども歌舞伎まつりin小松(北國新聞社特別協力)の出演者ら14組が舞台に上がった。出演者は、青空の下で「トザイトーザイ」と声高らかに歌い上げ、まつりのムードを盛り上げた。

 

 原大貴ちゃん(3)=今江町1丁目=は自ら志願して父雅宏さん(34)と出演した。大貴ちゃんは「うまくできて楽しかった」と笑顔を見せた。

 

 中心商店街では、歌舞伎市(本社後援)が始まり、小松うどんや塩焼きそばなどグルメブースやフリーマーケットが並んだ。4商店街の各店舗でも特別企画が催された。市は、最終日の12日まで開かれる。

 

 莵橋(うはし)神社の氏子町である京町は、4年ぶりに同神社前で曳山子供歌舞伎を奉納した。児童生徒7人が「恋(こい)飛脚(びきゃく)大和(やまと)往来(おうらい) 封印切(ふういんきり)の場(ば)」を演じた。

 

 11日午後からは細工町交差点で、京町を加えた6町で曳山曳揃えが行われる。午後3時半、同6時から大文字町、京町が1回ずつ子供歌舞伎を上演する。