朝鮮日報

食糧支援協議で訪韓した米高官、韓国政府当局者との夕食会中止

■韓国は「食糧支援」、米国は「最大圧力」

 韓国政府は、7日の韓米首脳電話会談以降、食糧支援推進に本格的に乗り出したが、韓米間には微妙な温度差が見られた。政府は4日、北朝鮮のミサイル挑発を『脅しではない』と見なし、食糧支援を公にした。一方、サラ・サンダース米大統領報道官は8日(現地時間)、「韓国がその部分(食糧支援)を進めていくなら、我々は介入しないでおこうと思う」と述べた。だが、そう言いながら「北朝鮮に関する我々の見解は最大圧力戦略を継続していくことだ。主眼は非核化にある」とも語った。

 ロンドン訪問中だったマイク・ポンペオ米国務長官も同日の演説で、「対北朝鮮圧力キャンペーンは継続しなければならない」と述べ、北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)を強調した。さらに、9日にスイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会(UNHRC)で北朝鮮側が国連安保理の制裁を非難すると、米国側は「8万-12万人の政治犯たちが収容所で悲惨な生活をしている」と北朝鮮の人権問題を真正面から取り上げた。ワシントンの外交消息筋は「米国国内では『非核化措置を取らずに挑発行動(ミサイル発射)を強行した北朝鮮に食糧を支援しなくてはならないのだろうか』という声が多い」と話す。

ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員 , 安俊勇(アン・ジュンヨン)記者
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