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最終更新日:2019年5月8日(水) 10時20分
途上国に日本の技術移転を目的に始まった外国人技能実習制度。しかし実際には企業が人手不足を穴埋めする安価な労働力として使う例が後を絶たない。その構造的な問題に迫る
◇番組内容
カンボジア人のラッツ・ジャリヤーさんは大阪の縫製工場で働く。ミシンに向き合い、月に100時間を超える時間外労働を強いられる日々。残業の時給350円は最低賃金の半分にも満たない。給料の未払いも3か月続いた。1993年に始まった外国人技能実習制度は途上国に日本の技術を移転することを目的としている。しかし実際には企業が人手不足を穴埋めする安価な労働力として、技能実習生を使い潰す事例が後を絶たない。都市と地方の格差が広がるカンボジア。農村で細々と暮らすジャリヤーさんの父親は「リスクがあっても、出稼ぎに行かなければ生活は変えられない」と話す。その言葉を裏付けるように、現地では日本への出稼ぎを仲介するビジネスが熱を帯びる。祖国での豊かな生活を求め、出稼ぎにやって来た若者たちが機械のように働かされ、その報酬さえ満足に得られない現実。技能実習制度の構造的な問題を探る。
◇ナレーター
宮城さつき
◇制作
- プロデューサー
- 藤田貴久
- ディレクター
- 大西順也 安井健悟 貴傳名拓朗
朝日放送テレビ
◇おしらせ
☆番組HP http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/
その他
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