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【ドラニュース】

竜の先発が足りない、救世主求む 2度目先発の又吉、2イニング5失点

2019年5月11日 紙面から

阪神-中日 2回裏を5失点で終えベンチに戻る又吉(右)(小沢徹撮影)=甲子園球場で

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 今季2度目の先発も期待に応えられなかった。中日・又吉克樹投手(28)は10日の阪神戦(甲子園)で、2回に2ランを含む5安打を浴び5失点でKO。3-7で敗れ、借金は今季ワーストの5に膨らんだ。この日、福谷浩司投手(28)が腰痛のため登録抹消。先発陣が次々に離脱するなかで、救世主は現れるのか。

 奪い取った2点のリードを、すぐさま吐き出してしまった。2回裏。先発の又吉が苦悶(くもん)の表情をマウンド上で浮かべる。先頭の福留にいきなり四球、1死後にマルテに同点2ランを被弾。さらに2死から投手の西に安打を許し、一気に崩れていった。

 先発陣では今季最短となる2イニング5失点でKO。3日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に続き先発で結果を残せず、右腕は「点を取ってもらった直後に5失点だと、チームもきつい。2試合連続でチームに迷惑をかけてしまって申し訳ない」と沈痛な面持ちで口を開いた。

 ホップするような真っすぐに鋭いスライダーを投げ込む又吉。与田監督も「非常にいいボールを投げる能力は高い」とポテンシャルの高さを認めている。さらに長いイニングを投げる体力も備える。だからこそ、捕手の構えたところにほとんどいかずに炎上した投球が、もどかしい。

 指揮官は「技術的に精神的に原因は必ずあるはず。われわれもそれをずっと一緒に追求してきている。もう一回、自分自身と素直に向き合っていくことが必要なのかなと思う」と言い、「先発、リリーフというよりも、まずは自分のいいもの、いいボールの確率をしっかり上げていかないといけない」と続けた。

 先発陣の台所事情は本当に苦しい。監督就任後、先発へ転向させた又吉がもがき苦しみ、もう1人先発起用した福谷は左腰椎椎間板ヘルニアでこの日、登録抹消された。笠原、小笠原、藤嶋、松坂、石川翔…と先発陣は野戦病院化しており、指揮官も「故障者が今年、本当に多い。チームとして、会社(球団)としても、またいろいろ考えていかないといけない。現場としてはいる選手で戦うしかないんで」と苦しい胸の内を吐露する。

 

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