日新プランニングが建築の設計を依頼した建築事務所とは一体いかなる会社なのかと、GIGAZINEの編集長は実際にその事務所に赴いた。


編集長が行ってみるとちょうど担当者がお昼ご飯から帰ってきたばかりだったので、話を聞くことができた。担当者は、GIGAZINEの編集長を見て「ジャーナリストの方ですか?」と開口一番、訊いてきたという。建築業界もあまりNETのニュースサイトなんか見ないので全く知らなかったともいう。現場でSさんから事情をきいてさっそくGIGAZINEの記事を読んでびっくりしたらしいが、まだ契約はしていなかったということで契約は保留ということにしているという。只、相手の会社の名前は言えないが推察してほしいとのことである。今までのお付き合いがあるのでそう簡単には断れないが、今までは設計施工監理のすべてを任されていたのに、今回は設計だけというのも疑問に思った点だということである。


NETで騒ぎになっていなければ、そのまま契約するなのか。なにゆえ、日新プランニングはこの建築事務所に白羽の矢を立てたのであろうか。近頃、なんでも疑ってかかるようになってしまった。兎に角、はっきりしないものは保留のグレーゾーンにおいておくことにする。今回の事件を見回すと、明確に白と断言できる人は殆ど居ない代わりに黒とも確信できない。殆どがグレーの濃淡のグラデーションをなしている。このグレーゾーンこそが今回の地上げの特徴である。法的にはグレーでも一般常識からすれば真っ黒けのケである。周り中が首を傾げる。何卒、これが犯罪ではないと誰にでも分かる説明を警察はするべきではないのか。そんな説明があるとすればの話であるが。

これから先、周り中を巻き込んで大きな渦になっていく予感。TV局が取材したいと言ってくるが、裁判が終わるまでは話をしないほうが良いと考えている。TV局はパワー・エステイトや日新プランニングやエムズジャパンを追いかけ回して、これらがどの様な企業で、今までどの様な仕事をしてきたのか調べてほしい。きっと他にも被害者はいるに違いない。地価が値上がりしていないのに不動産向けの融資はバブル期のように加熱しているという。そしてその裏で暗躍する地上げ。現在、日本列島で一体何が起こっているのか。・・・こういう切口で特番でも組んでほしい。その時はNETからはなれてTVにかじりつくつもり。


Sさんが居ない時でも事情がわかるように大きな立て看板を設置しなければならない。Sさんが一人で見張るといっても限界がある。電話が繋がらないと、誘拐でもされたのかと心配でならない。本人も怖がっているようだ。