宅地建物取引業法では、売買契約時に、不動産会社は、購入予定者に対して購入物件についての重要事項の説明をしなければならない。その重要事項説明は、宅地建物取引士が、内容を記載した書面に記名押印し、その書面を交付した上で、口頭で説明する決まりになっている。


今回の場合、地主が日新プランニングに土地を売る仲介をしたのは、パワーエステイトである。ということは、パワーエステイトの宅地建物取引士は日新プランニングに対し重要事項説明書を作りかつ説明しなければならない。日新プランニング側はパワーエステイトから重要事項説明を受けたと断言していた。


ということは、パワーエステイトが正しく重要事項を説明をしているとしたら、日新プランニングはすべてを知っていてパワーショベルで建物を壊したということになるので、手が滑って建物を壊してしまった、故意ではないという言い訳をして逃れようとしたということになる。

または、パワーエステイトが正しく説明せず日新プランニングに売ったのであれば、何も知らない日新プランニングは、自分の買った土地に居座る悪いやつをショベルカーで話し合いもせず手が滑ったと言って建物を壊し立ち退かそうとしたが、警察が来て邪魔されたのでもう一度実力行使をやろうとしたということになる。

そして両者とも地主の言い分をひたすら信じて確かめもせず解体工事をしたという。悪いのは地主で自分たちは被害者であると繰り返して主張する。きっと戦前生まれの地主は今頃GIGAZINEも見ていないのであろうから、全て自分ひとりが悪者にされていることにはまだ気付いていないのではないか。

不思議なことに、GIGAZINEにやってきた日新プランニングのトラブル処理の関係者は、まだ地主とは事実確認もしていないという。はあー?という感じである。順序が違う。まだ、だあだーれも未だに地主に事実確認をしていないし、自分たちが実力行使をする前にも登記の確認もしていないばかりか、こちらが提示した登記簿すら地面に叩きつけて見ようとはしなかったのである。知らずに壊したというストーリーは最初から出来上がっていたとしか思えない。やり慣れているように見えたので、私達以外にも多くの被害者はいると思われる。

もし、これが犯罪として起訴され有罪とならないとしたら、日本国中地上げのやり放題ということになる。オレオレ詐欺なんかしなくても適法とみなされるこの手の地上げをやれば年収億を超える収益が得られるのである。

ここ2~3年で飛躍的に業績を伸ばしたパワーエステイトは業界内でも噂の種になっているという。一体どうすればこんなに業績を上げることができるのかと。

令和の都市伝説ができそうである。