ニキビとは10代の若い年齢層だけでなく、20代や30代でも起こしやすい肌トラブルです。
ニキビは気づくと赤く腫れてしまっていることが多く予防することが困難です。場合によっては出血してイライラしてしまうことも多いでしょう。
そこで今回の記事では、ニキビの特徴をお伝えすると共に、ニキビから血が出る原因について解説していきます。
目次
ニキビから血が出る3つの原因
ニキビから血が出てしまう原因は主に3つ挙げられます。始めに、出血の原因について詳しく解説していきます。
①ニキビの悪化
ニキビで出血する主な原因としては、ニキビの悪化による内出血です。内出血は、毛穴の下で悪さをしているアクネ菌が増殖し、炎症をさせることによって引き起こされます。
ニキビは時間が経過するごとに状況が変わっていきます。ニキビができたてのころは炎症が起きていない薄い白色ですが、悪化するにつれて赤く腫れあがります。さらに進行すると、皮膚にいるブドウ球菌が悪さをして膿をつくり黄色く変化させていきます。
ニキビは自分で潰さなければ突然潰れることはありませんが、洗顔中に無意識に刺激をしていることもあります。場合によってはニキビを潰してしまうこともあります。状態が悪化しているニキビだと、膿が出てしまうこともあるのです。
ニキビの種類を知ろう
ニキビと一口にいっても進行の度合いや炎症の程度によって症状が違います。
たとえばニキビとして発症してまもない場合や軽度であれば白くぷっくりとした白ニキビができますし、炎症が進行して赤く腫れてしまった赤ニキビなどがあります。
赤ニキビは10代などの若い年齢層だけでなく、20代や30代にもよく起こるニキビのひとつで、数あるニキビの種類の中でもジクジクと痛みやすいニキビです。適切な処理をしておかないと、痛みが続いてストレスにもなります。
また、ニキビは症状や度合いがさまざまなので一概に「ニキビにいい対処法」というものがなく、ニキビの症状や度合いによってケア方法を分けて処置しないと迅速に収束させることができないのです。
ニキビの種類 | 段階 | 症状 |
---|---|---|
白ニキビ | 初期段階 | 毛穴に角栓が詰まり、皮脂や論廃物が中に溜まって盛り上がっでいる |
黒ニキビ | 白ニキビが酸化した段階 | 盛り上がって毛穴が開き、空気に触れ黒くなっている |
赤ニキビ | 黒ニキビが炎症を起こし悪化した段階 | 毛穴に詰まった皮脂に雑菌が入り炎症、赤く腫れあがる |
黄ニキビ | 赤ニキビが炎症を起こし膿んだ段階 | 膿により黄色く変色している |
②毛細血管の損傷
ニキビはそもそもなぜ出血をするのでしょうか?
ニキビは、もともと毛穴に皮脂が詰まることにより老廃物が溜まってしまい、うまく排出できない状態になるとアクネ菌が増殖した結果、ニキビができてしまいます。
そのため本来はニキビを潰しても出血をする要素がなく、潰したとしても皮脂や膿が出てくるだけなのです。
それではなぜ出るはずのない血がニキビから出てくるのかというと、皮膚の下にある毛細血管を損傷させてしまったためです。
ニキビで出血をする大半は意識的に潰したり爪で引っ掻いたりすることが多く、その結果、無意識のうちに深くニキビにダメージを与えて毛細血管を傷つけているのです。
③髭剃り
男性であれば、毎日のお出かけの前には髭剃りやシェービングをしている方が大半ですが、この髭剃りがニキビの出血させる原因になることがあります。
たとえば、髭がもともと薄い方であれば、肌をやさしく撫でるようにシェービングすれば髭剃りが終わります。しかし、中には髭が濃く、強くシェーバーを肌に密着させて髭剃りをしている方もいます。
髭剃りは少なくとも肌に密着させて肌の一部(角質)を除去してしまっており、角質がなくなってしまった肌は乾燥や外部の刺激から肌を守ろうと皮脂を大量に分泌させます。
この皮脂が残らないように日々適切にコントロールできていればいいのですが、手入れを怠っているとニキビの元となる雑菌やアクネ菌が皮脂をエネルギーにして増殖してしまいます。
また、シェーバーをすでに炎症が起きているニキビに当ててしまうと、不要な刺激を与えてしまいますので悪化の原因にもなります。
自分でニキビを潰して血を出すのはNG?
ニキビは顔の一部にできてしまいぷっくりと腫れ上がり、日常生活をしているとどうしても邪魔に思えてしまいます。
そのため目立ってしまっているニキビをなんとかしようと自分で腫れたニキビを潰そうとする方がいますが、ニキビを自分で潰すのはよくありません。
たとえば炎症が進んでいる赤ニキビや膿が発生している黄ニキビは膨らみの度合いによっては潰しやすいのですが、素人がすると傷跡が残りニキビ跡がずっと残ってしまうリスクがあるのです。
白ニキビに関しては賛否両論
第一三共ヘルスケアの公式サイトには、ニキビは潰さないほうがよいと書かれてあります。しかし、お顔そり・シェービング専門店のBeauty Faceではニキビの初期段階である白ニキビの状態であれば潰してもかまわないという意見もあるため、賛否両論です。
もしも潰す際は、自分の爪で行うと細菌が入り炎症を引き起きてしまう可能性があるため、薬局で購入できる専用の器具(コメドプッシャー)を使用するようにしてください。
ニキビから血が出たときの間違ったケア方法
生活をしていると自分で刺激をしないように注意をしていても、洗顔をしたり、髭剃りをしていると無意識のうちにニキビを刺激してしまうことはよくあります。
うっかり刺激してしまったものは仕方がないのですが、もしニキビから出血した際に間違ったケア方法をしていると治りが遅くなるだけでなく、ニキビ跡になってしまうこともあり、注意をしなければいけません。
放っておく
出血をしてしまった場合はひとまずやわらかいコットンや布で止血を試みるのがよいのですが、出血してしまった状態をそのまま放っておくのは良くありません。
出血しているということは傷ができてしまっているので、無防備な傷口をそのまま放置しておくとニキビの傷口が空気に触れてニキビ跡としてその後も残り続ける恐れがあります。
また傷口を放置したまま過ごしていると傷口から雑菌が入り込み、色素沈着を引き起こし、肌の見た目を損ねてしまうこともあるので放置せずに処置しましょう。
消毒液を使う
出血してしまった場合、習慣として「消毒液を使わないと!」と使命感にかられる方も多いのではないでしょうか。
たとえば外で転んで擦り傷ができた場合は、消毒液の使用は適切な処置ともいえますが、ニキビに関していえば実はおすすめできない処置方法です。
消毒液はそもそも菌が増殖しないように強い刺激で殺菌していくのですが、この刺激がニキビの傷口に染み込むと強く刺激してしまい皮膚の薄い顔のニキビですと逆効果なのです。
また、消毒液は成分によっては乾燥をまねくものもあり、ニキビの治りを遅らせてしまいがちですので消毒液の使用は避けましょう。
刺激を与える
出血後に傷が気になってしまい、傷口を触ったり刺激を与えようとする場合があります。
心情はわかりますが下手な刺激はかえって傷口を悪化させるだけでなく、傷の修復を遅らせてそのままニキビ跡として残ってしまう場合があります。
ニキビは出血しても出血していなくても原則は「触らず」、生活をしている中でもニキビに刺激を与えないように配慮しながら過ごしていくことが大切です。
ニキビから血が出たときのケア方法
育った環境や習慣によってはケガをしたらなにかしらの処理を使用としますが、ニキビが出血した場合はニキビにはニキビの正しいケア方法があります。
しっかりとケアをしてあげることで治りを早めて、ニキビ跡にならないようにすることも可能ですのでしっかりとチェックをしておきニキビに備えておきましょう。
清潔感を保つ
ニキビがもし出血してしまった場合は、放置をせずにひとまず水で傷口をすすぎ、洗い流します。
次に、傷口への刺激が少ないやわらかいコットンやタオルを使って優しく拭き取り、雑菌が繁殖しないようにケアをしておきます。
出血をした時に雑菌がついてしまうこともあり、その雑菌が増えないようにするためにも水で洗い流しましょう。
保湿をする
出血後に血が出なくなり、止血できた場合は患部が乾燥しないようにすみやかに保湿クリームや乳液を使って保湿をしていきます。
ニキビの傷だけでなく人間は外傷を負った場合、その傷口を治そうと体の機能がはたらき、回復しようと試みます。
傷を回復させていく過程で、傷口に透明な液体が発生しているところを見たことが一度はあるでしょう。これは滲出液(しんしゅつえき)といって、適度に患部をうるおし傷の回復を促してくれる成分を含んでいます。
そのため傷の回復には適度な保湿が必要で、ニキビの傷口も適切に保湿しておけば傷の回復も早くニキビ跡にも残りにくくなります。
保護する
不意にニキビを潰してしまった場合やそうでない場合も、傷ができてしまったニキビは保護してあげる必要があります。
そのため一番有効なのは傷になってしまったニキビを外部からシャットアウトしてあげることであり、絆創膏を貼って患部を刺激しないように保護してあげましょう。
また、絆創膏の中には貼っているだけで保湿をしてくれるものや、先ほどご紹介した滲出液(しんしゅつえき)を乾燥させない状態をキープしてくれるものもあり、傷口の回復を早めてくれる機能性を持つ絆創膏も販売されています。
ニキビが複数個できてしまった場合は、コンパクトな絆創膏を使用して他のニキビと干渉しないようにし、絆創膏を貼るのが難しいようであれば、保湿クリームや乳液をこまめに塗って乾燥しないように注意しましょう。
ニキビができない肌作りを
ニキビはいつできるのか、どのタイミングで発生してしまうのか前兆がないため防ぐのが難しいのが特徴です。
そのためニキビができないように日頃からニキビができにくい肌づくりを心がけておくことが大切ですので、肌ケアは面倒と思わず日々のお手入れをするようにしましょう。
日本化粧品検定1級/Webライター/Webエディター
コスメモニターとして化粧品レビュー記事の執筆。現在までに試した化粧品は100を...
ニキビができたら気になりますが、ニキビを触らないようにしましょう。
手には、見えない菌が付着していることもあります。
汚れた手で触れることにより悪化するおそれもあります。
また、ニキビをつぶすのもやめましょう。
肌のベタつきが気になり、1日に何度も洗顔する人がいますが、洗顔は1日2回が基本です。
洗顔のしすぎにより肌が乾燥し、余計な皮脂が分泌されてしまいます。
また、洗顔後、スキンケアに使用する化粧水や乳液は、油分が少ないものを選びましょう。
ニキビ肌向けにノンコメドジェニックコスメなども販売されています。パッケージに記載されていますので、確認してみてください。
日頃のセルフケア
ニキビができてしまってうっかり出血をしてしまうことは無意識のうちに発生してしまうため適切な処置をすることが大切です。しかし、根本的に言えばニキビができないようにすることが大切です。
まずは普段の生活習慣を見直すところから始めて、ニキビのできにくい方から体をつくりましょう。
少し生活習慣を正すだけでもニキビは発生しにくくなりますから、ニキビに悩んでいる方は健康面を改善すると思って対応してみてください。
正しい洗顔方法
ニキビができる多くの原因は、毛穴が詰まったことにより皮脂を餌にしてアクネ菌が増殖することにあります。
そのため毛穴が詰まらないように日々洗顔を怠らず清潔にすることが大事です。
ただし、洗顔のしすぎもかえって逆効果になることがあります。
洗顔は顔の皮脂を洗い流しますが、すべての皮脂を洗い流すと皮脂が足りず乾燥してしまいます。その結果、失った皮脂を補うために皮脂が過剰に分泌されます。そうして毛穴の詰まりを招き、ニキビの発生にもつながります。
洗顔の回数は1日2回、ぬるま湯で洗顔料を泡だてて毛穴の奥まで洗い流すようにイメージしておこない、すすぎ残しがないように洗顔をしてください。
洗顔料の中には、泡立てネットを使うと濃密な泡をつくることが可能ですのでぜひ泡立てネットも使用してみてはいかがでしょうか。
食生活
ニキビは普段食べている食べ物によって、ニキビができやすくなるものがあります。
たとえば油分や脂質がたっぷりなジャンクフード、ファストフードばかりを食べていると皮脂が分泌しやすい体に変化していくことがあります。
食べ物の中にはニキビができにくくしてくれるものもあり、たとえばワカメや玄米などビタミンB群が含んだものや、きのこ類やレタスなど食物繊維を豊富に含んだ食べ物を摂取しておくと体の内部の循環をよくし、毛穴も詰まりにくくする効果が期待できます。
<NG食品>
- ケーキ
- チョコレート
- スナック菓子
- インスタント食品
- 脂分が多い食品
- ジャンクフード
- アルコール
<OK食品>
- タンパク質(卵・豆腐・納豆など)
- ビタミンA(トマト・人参・ほうれん草など)
- ビタミンB群(わかめ・玄米・バナナなど)
- ビタミンC(レモン・いちごなど)
- 食物繊維(きのこ類・レタス・キャベツなど)
- ミネラル(レバー・チーズ・昆布など)
- コラーゲン(手羽先・牛すじなど)
- 乳酸菌(ヨーグルト・味噌汁など)
睡眠
意外と思われがちですが睡眠もニキビに大きく影響します。
「仕事や学校の授業など時間に追われて睡眠時間が少ない…」という方もいらっしゃいます。睡眠時間を削りすぎると、体の不調やケガを回復してくれる体の回復機能が上手く働きません。
体調の不調やケガの回復には睡眠中に分泌される成長ホルモンがあり、特に22時から深夜2時の間に就寝していると成長ホルモンの分泌が盛んになりますので22時までの就寝がおすすめです。
また、睡眠時間も最低でも6時間は眠るようにして、可能であれば7時間から8時間の睡眠が取れるように時間を調整しましょう。
メンズ用エステサロンに頼る
ニキビができてしまった場合は素人の判断で処置をすると悪化させてしまう場合がありますので、皮膚科に相談するかサロンに相談して診てもらうという方法もあります。
今回紹介するサロンはニキビに特化したコースがあり、ニキビをきれいにする方法や設備などを揃えていますのでスピーディに収束させることが期待できます。
サロンによっては駅前などアクセスに便利なところもありますので、お住まいのお近くにニキビ専門メンズエステサロンがあるかチェックしてみるのもおすすめです。
ラ・パルレ
初回価格:3000円(税別)
⇒公式サイトはこちら
今回紹介する「ラ・パルレ」では、メンズニキビ内外コースという、体の内側と外側からニキビにアプローチするというコースがあります。
内側のアプローチではスイス生まれの光エネルギーを顔と体に当て、肌をなめらかな状態へと導きます。
外側のアプローチでは超音波とイオンを導入させ、ビタミンCを肌に浸透させていきます。
ラ・パルレの店舗は男女一緒ですが、男性用の入り口があるため、女性の目を気にせずに通うことができます。
効果は個人差はありますが、1~2回で感じるという方もいらっしゃるとのことです。
55分間のプロの施術となっており、初回価格3,000円(税別)となっております。
一度体験してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ニキビは出血してしまうと、ケアの仕方や方法によってはニキビ跡に残ってしまい、長い時間肌のことで悩み続けてしまう恐れがあります。
出血してしまった際の正しい処置方法を知ったうえでニキビに接して、ニキビができにくい肌づくりや生活習慣を送ることが大切です。
症状によっては医師や専門家に診てもらうことで早く治ることも期待できますので、心配であれば素人だけで判断せずに一度受診をして判断をしてもらってもよいでしょう。
ニキビは一度できてしまうと治りも遅く、完治するまで時間がかかりストレスになる恐れがあります。ぜひ今回ご紹介したケア方法と健康な肌の作り方を実践して、ニキビ予防に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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