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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]ヴィクトリアM 代役レーン、春の嵐吹かす

2019年5月10日 紙面から

初来日して2週で6勝を挙げているレーン

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 「第14回ヴィクトリアマイル」(GI・12日・東京・芝1600メートル)の出走18頭が9日決まった。ノームコアに騎乗するのがオーストラリアから短期免許で来日中のダミアン・レーン騎手(25)。先月29日の新潟大賞典を制するなど2週で6勝と早くも日本の競馬になじんだよう。オークスはコントラチェック、日本ダービーはサートゥルナーリアと有力馬とコンビを組み、東京でのGI3連戦で華麗な手綱さばきを見せつける。栗東坂路ではアマルフィコーストがラスト11秒9と絶品の切れ味。初の府中で大駆けを狙う。

 オーストラリアの若き天才ジョッキーという触れ込みは本物だった。短期免許を取得して日本競馬に初参戦したレーンは、開幕週の3日間開催で名刺代わりとばかりに4月29日の新潟大賞典をメールドグラースで制覇。翌週にはNHKマイルCでグルーヴィット(10着)に騎乗。日本でのGI初騎乗を終えて「先週は楽しかった。非常にファンが多く気持ちも熱いので雰囲気がすごく良かった」と振り返る。

 デビューは2009年。14年に祖国オーストラリアのクラークチャリティーCでGI初制覇を飾るとこれまで積み上げてきたGI勝利は15。17年には日本からオーストラリアに移籍したトーセンスターダムとのコンビでトゥーラックH、エミレーツSを勝ってGI2勝馬に導いた。

 そんな“乗れる”ジョッキーに思わぬ幸運が舞い込んだ。5日のNHKマイルCでルメールが騎乗停止に。GI戦線で数々の有力馬の騎乗依頼を受けており、その代役として今週のヴィクトリアマイルはノームコア、来週のオークスはコントラチェック、2週後の日本ダービーには2冠がかかるサートゥルナーリアの騎乗が舞い込んできた。

 さすがに「ルメール騎手の騎乗停止は彼にとって残念な結果ですが…」と前置きしながら「馬のオーナーや関係者から依頼がきたことには非常に感謝しています」とこのチャンスを最大限に生かす構えだ。

 3週連続で東京競馬場でのGI。「フェアなコースでいい競馬場」とレーン。代役から主役へ。立場が変わる時間は、そうかからないかもしれない。 (米内宏一郎)

レーンがコンビを組むノームコア

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