@chablis777  
シャブリ

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♪~
(天陽)何ですか? 大事な話って…。
(照男)うん… なつのことだ。
なっちゃんが どうかしたんですか?
お前… なつのこと どう思ってる?
えっ?
好きなのか?
なしてですか?答えろよ。
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
お前… なつのこと どう思ってる?
えっ?
好きなのか?
なしてですか?答えろよ。
好きです。
だべ?えっ?
そのことを なつに言ったのか?いいえ…。
言えや!
なしてですか?いいから。
なして 照男さんがそんなこと 言うんですか?
俺は…兄貴だからだ!
正真正銘 なつの兄貴だ。
なつのことが好きならちゃんと言ってやれ。
好きだけど 言えません。
どうして?
言うと なっちゃんが夢を諦めるかもしれないから。
夢? それは どういう意味だ?
すいません。 これ以上は言えません。
なっちゃんが 自分で言うのを待って下さい。
なつの夢はお前と一緒になることだべさ!
分かりません。何が分からない?
なっちゃんの気持ちが…。
なつの気持ちの前に…まず お前の気持ちだべ!
よし 俺と勝負しろ。
勝負?
俺が スキーで お前に勝ったらお前は なつに 好きと言え。
俺が勝ったら?
そん時は… お前の好きにしろ!
分かりました。
俺が勝ったらなっちゃんのことは諦めます。
よし。 分かった。
お前には負けん!
♪~
(なつ)おじさん! おばさん!
(タミ)なっちゃん 明美ちゃん フフフ…。
天陽君は?(正治)うん その辺にいるんじゃないか?
あっ いた。あっ。あっ 天陽君!
やあ。どう? スキーの調子は。
うん まあまあだ。
いや~ すごい 本当に作っちゃったんだ。
私も出れば いかった。
大丈夫。なっちゃんも ちゃんと参加してるよ。
応援してるだけじゃ つまんないんだわ。
したけど 応援してるから頑張ってね!(天陽)うん。
(富士子)はい 豚汁。(剛男)ありがとう。
(泰樹)なつは どうしたんじゃ?
天陽君のところでないですか?
敵陣営に行ってるのか。
は?ん? いや…。
そういうつもりで照男に出ろって言ったんですか。
何も言っとらん!
照男の気持ちが 見たいだけじゃ。
「青年の部 選手はスタート地点に集まって下さい」。
さて この開拓青年団のスキー大会は山のコースを1周して順位を争うクロスカントリーの一種です。
ちなみに 戦後の初代チャンピオンはこの菊介さんでした。
(菊介)前の選手のスキーちょっと踏んでもいいから。
踏むの!?大丈夫 大丈夫…。
罰則ねえから大丈夫だ。 でよ後ろから追いつかれようとした時は…。
(明美)お兄ちゃん 頑張って!
おう!そうだ。 でよ 後ろから追いつかれてきたら…。
おい! おい! おい!あ~ 分かったって…。
おい 頑張れよ!
位置について よ~い…。
(ホイッスル)
(歓声)
天陽!頑張れ!
天陽君 頑張れ!
♪~
 回想 俺と勝負しろ。俺が スキーで お前に勝ったらお前は なつに 好きと言え。
俺が勝ったらなっちゃんのことは諦めます。
♪~
(歓声)
おい 照男君 まだ追いつけるぞ!
(菊介)照男君 もっと 押せ押せ!手ぇ使え!
頑張れ!
(明美)頑張って!
♪~
頑張って!
♪~
何でだよ!
♪~
頑張れ 照男! もっと 腰…。
負けんな~!
行け 行け 行け…。頑張れ~!
♪~
頑張れ~!
(歓声)
これで あいつの気持ちが分かったな。
ただのスキーよ…。
でも 何だか怖かったな… 照男のやつ。
お前… ふざけんな。諦める気か。
負けました。
約束は守れよ。
はい。
♪~
なつを頼む。
分かりました。
いや~ なまら すごかった!
2人とも よく戦ったわ!
照男兄ちゃん 速かったね。おう。
でも 天陽君も あの板で頑張ったんだから負けてないよね。
負けたのは俺だ。
2人とも勝ち! ハハハ… それでいい。
なっちゃん。ん?
冬休みの間に 一度 うちに来てくれんか?
天陽君のところに?うん。
牛が 子を宿してるべ。見に来てくれんか?
まあ 話したいこともあるし。
うん 分かった。 いいよ。
なら 明日行く。 いい?うん。
したら じゃ。うん。
行こう。 みんな待ってる。
うん。
ただいま!
明美 今日は 三平汁にするから野菜持ってきて。
・夕見!
夕見 ただいま!(夕見子)うん。
ねえ 照男兄ちゃん すごかったよ。
へえ~ 興味ない。
話ぐらい聞きなよ。あっ それよりあんたに 手紙が来てたわよ。手紙?
うん。 東京の信さんから。あれ。
(夕見子)何て書いてあるの?
お兄ちゃんが 新宿に戻ってきたって…。
(信哉)「咲太郎が新宿の川村屋にやって来たそうです。直接会ったわけではないので住んでいる所や 今 何をしているのかはまだ分かっていません」。
(咲太郎)マダム すみませんでした!
(信哉)「咲太郎は 川村屋のマダムに1万円だけ返しに来たそうです。突然のことにマダムも驚いていたみたいです」。
妹が… なつが…。
(信哉)「妹が お世話になってすみませんでしたとも言っていたそうです」。
(光子)嫌がらせ?(野上)おやめなさい。
野上さん! すみませんでした!
営業妨害だから!
(信哉)「咲太郎は きっと また川村屋に 返しに行くと思います。僕は 咲太郎を信じます」。
なつよ よかったな。
しかし なつを思っているのは咲太郎ばかりではないぞ。
♪~


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