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更新日:2019年5月9日

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長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

1.先週までの発生

日付 場所 年齢 性別 態様 死傷別 概要
4月27日 浅間連峰
前掛山
46 道迷い 無事救出

前掛山を登山中、

道に迷い行動不能

4月28日 北アルプス
槍ヶ岳
55 不明 死亡

槍沢を登山中、

何らかの原因により行動不能

4月28日 北アルプス
唐松岳
57 不明 死亡

八方尾根を登山中、

何らかの原因により行動不能

4月28日 北アルプス
涸沢
52 雪崩 負傷

アズキ沢を登山中、

雪崩に巻き込まれ負傷

4月28日 中央アルプス
空木岳
49 滑落 負傷

池山尾根を下山中、

滑落、負傷

4月29日 北アルプス
北穂高岳
32 その他 負傷

北穂沢をシリセードで下山中、

アイゼンを引っ掛け負傷

4月30日 中央アルプス
檜尾岳
41 その他 無事救出

単独で空木岳方面へ登山中、

悪天候及び技量不足により、行動不能

5月1日 上田市
太郎山
72 転倒 負傷 登山中、足を滑らせ転倒し、負傷
5月1日

下高井郡

山ノ内町

魚野川

45 道迷い 無事救出

4月28日に群馬県側野反湖付近から

渓流釣りのために入山し、

道に迷い行動不能。

29 道迷い 無事救出
33 道迷い 無事救出
29 道迷い 無事救出
5月2日 北アルプス
乗鞍岳
54 滑落 負傷

乗鞍岳山頂から登山中にバランスを崩し、

滑落、負傷

5月3日 北アルプス
白馬岳
59 滑落 負傷 白馬岳主稜を登山中に滑落し、負傷
5月3日 北アルプス
白馬岳
57 その他 無事救出

同行者が滑落し救助されたため、

自らの技量では行動できず救助要請

5月3日 北アルプス
蝶ヶ岳
50 転倒 負傷

蝶ヶ岳へ登山中に

バランスを崩して転倒し、負傷

5月3日 北アルプス
奥穂高岳
26 滑落 負傷

奥穂高岳ジャンダルムを登山中に

滑落し、負傷

5月4日 北アルプス
樅沢岳
46 滑落 死亡 何らかの原因により滑落
5月4日

北アルプス
槍ヶ岳

北鎌尾根

33 滑落 負傷

北鎌尾根を縦走中に

滑落し、負傷

5月4日 北アルプス
槍ヶ岳
43 疲労 無事救出

槍ヶ岳から下山中に

体調不良となり行動不能

5月5日 北アルプス
蝶ヶ岳
62 滑落 負傷

蝶ヶ岳から下山中に

バランスを崩して滑落し、負傷

 

 

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4月28日中央アルプス
空木岳遭難現場の状況

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5月3日北アルプス
蝶ヶ岳遭難現場の状況

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5月4日北アルプス
槍ヶ岳北鎌尾根遭難現場の状況

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

  • 4月23日~4月29日
    休前半を中心に、6件の遭難が発生し、槍ヶ岳と唐松岳では2名の方が亡くなっています。亡くなられた2名の登山者はいずれも、低気圧の通過により悪天候となった27日に行動をしており、状況から悪天候の中、何らかの原因により行動不能となったものと推測されます。
    事前の天気予報で「低気圧の通過」「前線の通過」「寒気の流入」「気圧の谷の通過」等の予報があった場合、春先の標高の高い山域は、行動ができないほどの荒天になります。事前に気象情報の確認を行い、状況によっては登山の中止や撤退を含めた適切な判断を心がけてください。
  • 4月30日~5月6日
    型連休後半は、12件の遭難が発生しました。態様別では行動中の滑落が6件と最多を占めています。
    アルプスの槍穂高連峰や後立山連峰等を始めとする高山には谷筋を中心に雪が残ります。残雪の状況により登山道も変わるため、予定しているコース上に残雪が見込まれる場合は、事前に付近の山小屋等にコース状況を確認するとともに、アイゼン、ピッケル等の装備品を携行してください。
    た、標高の低い里山では山菜採りのシーズンとなりますが、入山する際は、家族に行き先を告げる、携帯電話を携行する、単独での入山は避ける等、アクシデントに対する備えをしてから入山するようにしてください。

3.山岳遭難発生状況(平成31年1月1日~令和元年5月6日)

平成30年数値は1月1日からの同期間数値

区分

発生

件数

死者

行方

不明

負傷者

無事

救出

遭難者計
平成31年

73

10

 

41

32

83

平成30年

55

10

1

30

26

67

前年同期比

18

0

-1

11

6

16

4.山域別発生状況

区分 件数

件数

比率

死者

行方

不明

負傷者

無事

救出

遭難者計

アルプス

槍穂高

8

11.0%

1

 

6

1

8

後立山

23

31.5%

3

 

12

13

28

その他

11

15.1%

1

 

9

1

11

42

57.5%

5

0

27

15

47

中央

アルプス

9

12.3%

4

 

4

1

9

アルプス

 

0.0%

 

 

 

 

0

八ヶ岳

連峰

7

9.6%

 

 

5

2

7

その他

の山岳

15

20.5%

1

 

5

14

20

73

 

10

0

41

32

83

5.態様別発生状況

区分 件数

件数

比率

死者

行方

不明

負傷者

無事

救出

遭難者計
転・滑落

36

49.3%

6

 

30

 

36

転倒

6

8.2%

1

 

5

 

6

病気

1

1.4%

 

 

 

1

1

道迷い

13

17.8%

 

 

 

22

22

落石  

0.0%

 

 

 

 

0

雪崩

4

5.5%

1

 

3

 

4

落雷  

0.0%

 

 

 

 

0

疲労凍死傷

1

1.4%

 

 

 

1

1

不明・他

12

16.4%

2

 

3

8

13

73

 

10

0

41

32

83

6.男女別・年齢別比率

区分 男性 (人) 女性 (人) 男女計
死者 不明 負傷 無事 比率 死者 不明 負傷 無事 比率 人数 比率

19歳

以下

 

 

 

1

1

24

34.3%

 

 

 

1

1

5

38.5%

2

29人

34.9%

20代

2

 

1

9

12

 

 

 

 

0

12

30代

 

 

7

4

11

 

 

4

 

4

15

40代

2

 

10

9

21

34

48.6%

2

 

 

2

4

7

53.8%

25

41人

49.4%

50代

2

 

9

2

13

1

 

1

1

3

16

60代

 

 

5

2

7

12

17.1%

 

 

1

 

1

1

7.7%

8

13人

15.7%

70以上

1

 

3

1

5

 

 

 

 

0

5

7

0

35

28

70

 

3

0

6

4

13

 

83

 

比率

84.3%

15.7%

 

 

お問い合わせ

長野県警察本部地域部山岳安全対策課
電話:026-233-0110(代表)

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