提督の憂鬱 作:sognathus
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風呂は彼にとっては数少ない楽しみの一つ。
艦娘たちと違って風呂は自分専用の個室があるので、余裕をもって自分の時間に浸る事ができます。
そんな提督の貴重なひとときに遠慮しがちに介入しようとする戸を開く音がしました。
*明らかな性的描写あり
「ふぅ……」
カラ……
「大佐、今日はお疲れ様でした。お背中お流ししましょうか?」
提督が湯船に浸かって良い心地でいると、軽く戸を開く音と共に浴室に赤城が入って来た。
タオルも携えずに入って来た彼女は、一糸纏わぬ姿だった。
「赤城……」
「あれ? あまり驚かれないんですね?」
てっきり真っ先に苦言を貰うことになると予想していた赤城は、提督の落ち着いた反応に意外な顔をする。
「ここまで入って来た女性を裸のまま追い出す気には、流石になれないんでな」
「あ、じゃあご一緒してもいいんですね?」
「今更……だが、こんな風に頻繁に不意に入って来るのは自粛しろよ? 次からはちゃんと事前に承諾を……」
「分かってますよ。もう……少しくらい雰囲気を意識してくれてもいいのに」
「一般的な男性なら喜ぶところなんだろうがな。生憎俺は真面目で堅物で通ってる枯れた男なんでな」
「え? た、大佐?」
一瞬顔に影がさしたかと思うと、それと一緒に愚痴のような事を言い始めた提督に赤城は動揺する。
「……何でもない忘れてくれ」
(新しく仲間になった子が多かった事を素直に喜べなかったのを気にしているのかしら……?)
「あ、お背中流しますよ」
「……俺はもう湯船に入ってるんだが」
「洗いっこしません?」
「今はしない。湯が気持ち良い」フゥ
「むぅ、じゃ、私を洗って下さい」
「断る。さっきも言ったが今はそういう気分じゃない」
「えぇ。……あ」
尚も断る提督に赤城は子供の様に残念そうな顔をするが、ちょうどその時に彼のある部分の反応を見て、何となく納得したような顔をした。
「なんだ?」
「大佐、元気じゃないですね」
「……そういう気分じゃないって言ったろ? 今は湯が気持ち良いんだ」
「殿方に柔肌を晒しているというのに反応を全くして頂けないというのは、これはこれで複雑ですね」
「ま、こういう事もあるさ」
「はぁ、いいです。自分で洗います」プク
「そうしてくれ」
ごしごし、ごしごし
赤城は身体を洗いながら横目で提督を見る。
「……」チラ
「……」フゥ
わしゃわしゃ、むにゅむにゅ
「……」チラ
「……」ハァ
(本当に全く反応してない。なんか女としての自信に危機感を抱くなぁ……。あ、次は……)
提督が全く興味を示さないことに軽くショックを覚えながらも、赤城は次に体を洗う場所に気付いてちょっと恥ずかしそうな顔をした。
「大佐」
「……ん?」
「あの……お願いなんですけど、今から少しの間だけ私がいいって言うまでそのまま目を閉じて頂くか、後ろを向いていてもらえますか?」
「……? 別に意識して裸を見た覚えはないが?」
現にさっきまで本当にその通りだったので提督は下心なしに赤城にそう答えた。
それに対して赤城は言い辛そうにモジモジして彼と視線を合わせないように意識しながら恥ずかしそうに言った。
「あの……を洗うので」
「うん?」
「あ、あの、だから……そのぉ……」カァ
(ああ……)
「悪い、無神経だった。目を瞑ってる」
提督は直ぐに納得した。
それは確かに入浴するうえで当たり前の行為だが、男と違って女性のそれは何故か背徳的な感じがする。
ましてやそれを人前で何て恥ずかしく思って当然だろう。
「はい、お願いしますね」
赤城は提督の言葉に安心しながらも、敢えて最後に念を押すように少し強く言った。
にゅ、にゅっ
「……」
「……」
こしこし
「……」チラッ
「……」
赤城は隣に提督がいる影響で顔を赤くしながらも、時折横目で彼の様子を確認しながら着実に洗っていた。
(見て、ないわね。早く洗っちゃ……あ)
その時赤城の脳裏にある考え、突拍子もない思い付きが過った。
(見ていない、という事は……)ゾクッ
「……」
にゅっ、にゅっ……
「ん……んっ……」ピクッ
「……?」(何だ? 洗ってる音がやけに大きく……いや、近く感じる?)
「……っ」(声を出しちゃ……ダメっ)
「……」(赤城の奴……)
ザバッ
「あっ、た、大佐!?」
「全く、こんなになるまで……」
「やっ、は……ぁぁぁぁんっ」
提督の不意の攻勢に赤城は最早隠さずに悦楽に喘ぐ嬌声を響かせる。
「大佐……あっ……♪」
提督に攻められながらも赤城は、彼の身体のある変化に喜びの色をその目に浮かべる。
「……流石にここまでしてならないわけがないだろう」
「大佐……もう、もういで……すか……ら、あっ。だから、お願い……」
「湯船から出るぞ。中ではしたくないからな」
「はい♪」
「いくぞ」ズッ
「はい。あ、ん……ふっ……」ピクッ
「声が響くからあまり大きな声はなるべく我慢しろ……よ。ふっ」
「は……あんっ、は……っ」
「そのまま支えてろ。もっといくぞ……ふ……っ」
「きゃっ、あ……あはっ♪ 好き、これ……すきで……あっ」
「くっ……これは……」
「いい……ですよ。私も今……ちょうどいっしゅ……ん……てくださいっ」
「ふぅ……いくぞっ」
「は……あ……ああっ!!」
「……洗い流すのに随分時間が掛かったな」
「ふふ、そうですね。大佐ったら凄いんですもの。どれだけ洗ったか忘れてしまいました」
提督は再び湯船に浸かり、彼の膝の上には赤城が抱きかかえられるようにして一緒に湯に入っていた。
「そりゃ、4回もやればそのくらいにはなるだろう」
「だって……ん」
「こら、もう我慢しろ」
「そうですか……ふふ、残念」
「これ以上望むのなら、続きは上がってからだ」
「あ……はい♪」
久しぶりに提督を肌で感じられる機会が増えた事に赤城は心から嬉しそうな顔をした。
何か唐突に思いついたのでエロい話を投稿しました。
風呂プレイは何故か赤城と鳳翔を直ぐ連想してしまいます。
なんでだろう……。