ウミガメの卵を狙うイノシシ 監視カメラの映像を公開 鹿児島
ウミガメが上陸する鹿児島県内の市町村がそれぞれの取り組みを共有する協議会が9日、鹿児島市で開かれ、イノシシなどによってウミガメの卵が食べられる被害について対策を話し合いました。
協議会で公開された映像は、ウミガメの卵がある穴を覆うための防護網をイノシシがはがそうとするようすを捉えています。
こうしたイノシシによる被害は、2007年に奄美大島で初めて確認されて以降、ウミガメ保護の新たな課題となっています。
2018年度も奄美群島を中心に鹿児島県内6つの市町村でイノシシとイタチによる被害があったことが報告されました。
鹿児島県が2015年度から3年間行った調査では、防護網を設置しなかった穴では9割近くで被害が確認された一方、防護網を設置した穴では被害が1割以下にとどまったということで、防護網は一定の効果があると考えられています。
その上で担当者は、網を動かされないような工夫や監視の強化を課題として挙げ、監視体制を整えるための人材確保の重要性を訴えていました。