トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人・坂本、開幕から33試合連続出塁の球団記録タイ 王さんに並ぶ

2019年5月9日 紙面から

DeNA-巨人 7回表2死満塁、亀井の走者一掃の逆転二塁打で生還し、タッチをする一走岡本(左)と三走坂本勇=ハードオフ新潟で(河口貞史撮影)

写真

◇巨人8-5DeNA

 巨人が逆転勝ちした。1-5の7回に坂本勇の適時打などで2点差とし、亀井の逆転3点二塁打と代打重信の2点三塁打でこの回一挙7点を奪った。菅野は6イニング5失点で5勝目を挙げ、中川が今季初セーブ。DeNAは5連敗で借金10。

  ◇

 新潟に神風ならぬ“亀風”が吹いた。2点を追う7回2死満塁で巨人の亀井が左中間を破る走者一掃の適時二塁打。DeNA・神里のグラブをかすめる逆転打に、5月は前の試合まで打率1割6分7厘と苦しんでいたベテランは「奇跡が起きた。(神里は)追いついていたもんね」と声を弾ませた。

 原監督も「ひた向きに野球に取り組む姿勢を見ているから、私自身も彼と同じぐらい喜びが出た」とベンチ内で大きく万歳。「ひと風に乗ってくれた。ひと押しがあった。2死で走者もスタートを切れていたし、ラッキーもあった」と興奮気味に振り返った。

 そんな風を呼んだのは主将のバットかもしれない。4点差で始まったこの回、坂本勇が2死一、二塁で右前適時打を放ち、反撃ののろしを上げた。第4打席での安打で、開幕33試合連続出塁を達成。1977年に王貞治が打ち立てた球団記録に並んだ。「いえ、いえ。並べるようなあれ(選手)じゃないので」と照れ笑いを浮かべ、個人記録には多くを語らず「(田中)俊太と(山本)ヤスがつないでくれたので」とチャンスをつくってくれた後輩に感謝した。

 亀井の後には代打・重信の2点適時三塁打も飛び出し、3安打5四球で今季1イニング最多の7得点。各打者が打ち気にはやることなく四球を選んで相手の自滅を誘い、坂本勇は「みんながつなぐ意識があったから、ああいう結果になったと思う」とチーム一丸の勝利を強調した。

 2日の中日戦では中盤の3点差をひっくり返し、この日は終盤に4点差を大逆転。活発な1、2軍入れ替えと先発変更でチーム内を活性化する指揮官は「全員がいつでもスタンバイできている」とうなずいた。リーグ最速で20勝に到達。首位を快走するチームに、ますます勢いがつきそうだ。 (小林孝一郎)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ