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【大相撲】

貴景勝、高安との申し合い30番で13勝も手応えあり

2019年5月9日 紙面から

朝稽古で激しくぶつかり合う貴景勝(左)と高安=千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で(戸田泰雅撮影)

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 大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が8日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋であり、新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=は大関高安(29)=田子ノ浦=と30番の申し合いで13勝17敗。終盤に失速したが、先輩大関と互角に渡り合った。

 大関同士の30番の迫力ある激突だった。貴景勝は持ち味の低い立ち合いから一気の押し出しあり、当たりを受け止めてからの突き落としありと、中盤までは互角だった。終盤のスタミナの差で13勝17敗となったが、見どころ満載の50分間だった。

 稽古後、背中に砂を付けて汗びっしょりで報道陣に囲まれた新大関は「後半、崩れたねえ…」と悔しげに第一声。それでも表情は明るく「出足や二の矢は悪くなかった。相撲勘も大丈夫」と手応えありの様子だった。

 稽古中、首などを気にするしぐさも見せたように疲労はピーク。そんな中で7日は連合稽古後、故郷・兵庫県へ日帰りの強行軍。母校の仁川学院小(西宮市)で化粧まわし贈呈式に出席した。

 ただ、新大関として迎える場所前ならではの忙しさも「ありがたい」。そう言い切れるのは調整法を確立しているから。「今が一番疲れないといけない。これ以上に疲労を残すと(場所で)パワーが出ない」。過去には巡業初日から飛ばしすぎ、体づくりが追い付かなかったこともあった。「日々勉強」。経験を糧に、今は調子の波をきっちり把握している。

 先輩大関からの指名の猛稽古で計算通り負荷をかけた。後は疲労を抜くだけ。「気合を入れて、目の前の相手を撃破すればいい」。本場所で暴れるイメージはできている。 (志村拓)

◆高安、納得の白星先行

 高安は序盤こそ貴景勝の突き落としで簡単に倒れる場面があったが、盛り返して白星先行。「前に出てるから良しとしたい。一度も引く場面がなかった」と納得の表情だった。

 7日の連合稽古初日は疲労を考慮して欠席し、きっちり調子を上げてきた。30番をこなして「あと20番でも30番でも取れる」と上機嫌だった。

 

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