ゆるいギャグ満載のロールプレイングアニメ「魔法陣グルグル」
3度目のアニメ化
「MAGIC OF LOVE/TOo's」は、1994年10月13日から1995年9月14日までテレビ朝日系列で放映されたアニメ「魔法陣グルグル」の主題歌です。
『魔法陣グルグル』は衛藤ヒロユキの同名漫画を原作とする人気テレビアニメで、2000年には第2弾がテレビ東京系で放映され、2017年7月からは、第3弾が再びテレビ東京系で放映されています。
今回の第3弾は、初代のリメイクで、ほぼ原作に沿った形になっています。
このアニメは、ロールプレイングゲームのステレオタイプ、「魔王を倒すために立ち上がる勇者とその仲間たち」という設定なのですが、味付けが一味違うところが魅力。
主人公=魔王を倒す勇者というのが、お調子者でいい加減なゆるキャラ。
そして、一緒に旅をする、不思議な魔法グルグルを使う魔法使いの少女は天然で天真爛漫というギャグ要素が満載のアニメ。
第3弾は、初代に比べるとギャクの部分は少し薄くなっていますが、それでもこのアニメの特徴である、ストーリーをはみ出しそうになるボケやツッコミは健在。
これが長く愛されている理由なんですね。
声優陣も楽しく参加
2017年の第3弾で主人公ニケの声優を務めるのは、石上静香。
『食戟のソーマ』の水戸郁魅のような男勝りのヒロインや、ハードボイルドの悪役系女子などを得意とするのですが、コメディータッチの返しが上手い実力派です。
お調子者で、ゆるキャラの少年ニケ役にピッタリハマっています。
とにかく、このアニメ『魔法陣グルグル』は初代から、セリフ回しが絶妙。
ストーリーは、勇者大好きキャラの父母に無理矢理旅に出された少年ニケが、魔王を倒すために冒険を続けていくというものなんですが、笑いの要素がいっぱい
それでいて、ところどころにキュンと泣ける要素もあり、鈴木蘭々の「MAGIC OF LOVE」は、そんな気持ちを歌っているんですね。
奥の深い魔法世界
光魔法と闇魔法、そして第3の魔法
『魔法陣グルグル』に出てくる魔法は「光魔法」と「闇魔法」。
これは定番の魔法分類ですが、「グルグル」という魔法はどちらにも属さない第3の魔法。
使い手の心の中を呼び起こす召喚魔法で、ハートの魔法と呼ばれています。
それゆえに、心の中が乱れていると何を呼び出すかはわからず、とんでもない失敗作を呼び出すことも。
この魔法「グルグル」がこの物語の中心なんですね。
「MAGIC OF LOVE」の歌詞はまさにその世界観を表したものになっています。
知らないことだらけの
扉が開いてしまったの
のぞきこめばたちまち
吸い込まれてしまう
鏡の国くぐれば
逆さまだらけ
戸惑うわ
手探りして進まなきゃ
帰り道も消える
出典: https://twitter.com/178yuuru/status/930280503571124224
TOo's=鈴木蘭々
鈴木蘭々とは?
この「MAGIC OF LOVE」を歌っているTOo'sは鈴木蘭々。
彼女は13歳の時に芸能界にスカウトされ、資生堂のCMでデビューしています。
1993年頃から、ドラマ、バラエティー番組で活躍したいわゆるバラエティーアイドル。
ボーイッシュなショートカットが印象的で、バラエティーには必須の明るいキャラクターが支持を受けていました。
一方、コミカルな役だけでなく、汚れ役でもシリアスな役でもこなせる演技力も高い評価をうけ、2000年以降は舞台を中心に活動。
鈴木蘭々と安室奈美恵とポンキッキーズ
初代シスターラビッツ
鈴木蘭々が出演していた番組として忘れてはいけないのが、1993年からフジテレビ系で始まった番組「ポンキッキーズ」でしょう。
「ガチャピン」「ムック」というキャラクターを生み出したこの番組は、一時期、夕方に時間を移したこともありましたが、朝の名物番組として定着。
子供だけでなく大人にも大人気の番組でした。
大人気番組だけあって、出演タレントも豪華そのもの。
えなりかずき、電気グルーヴのピエール瀧、鹿賀丈史、マイケル富岡などがレギュラーとして活躍。
またゲストでは石井竜也などのビッグネームも出ていましたね。
数々のキャラクターを生み出したこの「ポンキッキーズ」
先に上げた、「ガチャピン」「ムック」だけでなく、「ジャカジャカジャンケン」のコニーちゃんとか、「Pちゃん」など、懐かしく思い出される方もいるのではないでしょうか。
そんな中で、鈴木蘭々はあの安室奈美恵とユニット「シスターラビッツ」を組んでいました。