【ドラニュース】与田監督、執念の采配 1点負けてても勝ちパターン継投2019年5月9日 紙面から
中日は8日、12連戦の最終戦となった広島戦(ナゴヤドーム)で先発したエンニー・ロメロ投手(28)が1回にいきなり3失点。打線の援護も高橋周平内野手(25)の右前適時打などによる2回の2点だけで5カード連続の負け越しとなった。黄金週間から始まった勝負の12連戦は4勝8敗と4つの負け越し。移動日を挟んだ10日の阪神戦(甲子園)から心機一転、巻き返すしかない。 執念の采配も実らなかった。1点ビハインドで突入した終盤、与田監督は必死の継投に出た。7回はR・マルティネス、8回はロドリゲス、9回は鈴木博と勝ちパターンの投手を次々とマウンドに送った。 「ホームゲームで1点差。ワンチャンスで勝つチャンスは当然ある」と与田監督。6回も2番手の福が2死一、三塁のピンチを招くと、打率が1割に満たない大瀬良のところで念には念を入れて田島を送り出し、キッチリ抑える場面もあった。だが、打線は終盤、大瀬良の前にほとんどチャンスをつくれない。あと1点がどうしても届かず、僅差の試合を落とした。 4月25日の前回対戦(マツダ)で完封を喫した大瀬良に対して、序盤は追いつくチャンスをつくった。3点を追う2回、高橋の適時打などで2点返し、なおも続いた1死一塁。加藤の当たりは痛烈だったが、不運にも一塁を守るバティスタの正面へ。抜けていれば…の思いもむなしく、走者も戻れず痛恨の併殺となった。「要所要所であと一本だったりとか、非常にいい当たりを打ったのが野手の正面に行くとかもあった」。指揮官も唇をかんだ好機を逃すと、3回以降は最後までスコアボードに「0」を並べる結果となってしまった。
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