[東陽(中国) 29日 ロイター] 中国の浙江省東陽市では、子どもたちが春休みに入るこの時期、小学校のトイレから集められた男子の尿を使って調理した卵を売る多くの商人たちが街に現れる。
この卵「童子蛋」は同市で数百年も続く伝統食で、男子の尿でゆでた卵の殻にひびを入れ、さらに煮込んで1日がかりで作られる。特に10歳以下の男子の尿が好まれるという。
童子蛋を20年以上も売っているというGe Yaohuaさん(51)は「これを食べると熱射病にならない。体にいいんだ。東陽市ではどこの家族も好きだよ」と話す。
市民の多くは、童子蛋が体の熱を放出し、血行の流れを促進して体を活性化させるという、先祖から受け継がれる伝統を信じているという。
Geさんの店で20個購入したLi Yangzhenさん(59)は「この卵を食べると、関節などの痛みが消える。仕事していてもエネルギーが出る」と語った。
地元政府から無形文化遺産に登録されているこの卵だが、もちろん嫌いな人もいて、Wang Junxingさん(38)は「健康にいいと言われているが、そんなことは全く信じていないから食べない」と話した。
*本文中の誤字を修正して再送します。
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