【競馬・ボート・競輪】[競馬]ヴィクトリアM 善戦ホース返上 フロンテア、勢い最高2019年5月8日 紙面から
春の最強古馬牝馬決定戦となる「第14回ヴィクトリアマイル」(GI・12日・東京・芝1600メートル)は国内外を問わず活躍中のアーモンドアイ、ディアドラ、リスグラシューが不在で激戦必至。フロンテアクイーンは過去25戦で2着9回、3着3回。すっかり善戦ホースのイメージがついてしまったものの、前走の中山牝馬Sで2年1カ月ぶりの勝利。勢いづいた実力馬が、波乱を呼ぶ。 前走の中山牝馬Sを制したフロンテアクイーン。これまで重賞でも際どい勝負を続けてきたが、2年1カ月ぶりの勝利で善戦ホースのレッテルを返上した。国枝師も「ようやく勝ったね」と苦笑いを浮かべる。「レース後は、ずっと在厩で調整。まだ体は立派だけど、競馬の時にはいつも通りかな。調整は極めて順調だよ」と万全の状態でのGI取りを強調する。 ここまで通算25戦して6歳の春にようやく3勝目を挙げた。故障を理由とした長期休養がないこと自体が立派なことでもあるが「馬が落ち着いて余計なことせず、必要な時に反応してくれる。精神面の成長が大きいよな。競馬に行けばしっかり走るし、年齢を重ねて今が一番充実しているんじゃないか」という。敗戦を踏み台にして少しずつ課題をクリア。まだまだ成長を続けているようだ。 芝のマイル戦は11戦して未勝利だが、2着は5回。通算3勝はいずれも芝1800メートルでのもの。得意距離からは少し外れているようにも思えるが、国枝師は「1600メートルから1800メートルがいいのかな」と全く気にしていない。 5度目のGI挑戦。過去の最高着順は3年前のオークス6着が最高。「速い時計で走った実績もあるからね。秋にはエリザベス女王杯へと思っているんだ。昨年は出遅れて後手に回っての結果。そうじゃなければもっと走っているよ」と改めて素質を評価。初めて勢いをつけて挑む大舞台。追い風に乗った今なら、大仕事を成し遂げても不思議はなさそうだ。 (美浦取材班)
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