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【野球】

ヤマハ初回誤算の準優勝 社会人ベーブルース杯

2019年5月8日 紙面から

6回にホームを踏み、ハイタッチで迎えられるヤマハの高杯(右)=岐阜市の長良川球場で(麻生和男撮影)

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 ヤマハ(静岡)は決勝で日本通運(埼玉)に1-13で7回コールド負けし、準優勝に終わった。初優勝の日本通運は今秋の日本選手権大会(京セラドーム大阪)の出場権を獲得した。

 1回の7失点があまりにも痛かった。ヤマハは先発・ナテルが2死しか取れずに降板すると、今秋ドラフト候補に挙がる緒方、水野らリリーフ陣も次々に打ち込まれた。「初回で勝負はほぼ決まってしまった。ああなると、投手は誰が出ても厳しい。打線も7点となると…」。室田信正監督(45)はさばさばと完敗を認めた。

 バッテリーミスが大量失点につながった。1点を失い、なお1死一、三塁のピンチで「9番・捕手」で先発の新人、高杯(たかつき)翼(22)=中部学院大=が、ナテルの低めの球を抑えられず、後ろにそらした(記録は暴投)。2点目を奪われると、2死から3ランを含む4連打と、日本通運の勢いが止まらなくなった。

 「捕逸です。止めていれば展開は違った。技術不足。あれが敗因」と高杯。室田監督も「あれで投手が低めに投げられなくなった。大事なプレーだったことを分かってほしい」と厳しく指摘した。正捕手の東が、グループリーグの鷺宮製作所戦で負傷。19日開幕の都市対抗予選に影響する可能性もある。高杯は「悪い方向になったとしても、試合をつくっていかないといけない。自覚して練習したい」と前を向く。

 好調の打撃では、13点差の6回に先頭で左翼線に二塁打を放ち、3番・前野の適時打でチーム唯一の得点となるホームを踏んだ。「ミスを何とか取り返したかった」と意地の一打を振り返った。

 準優勝に終わったが、今大会は接戦をものにする勝負強さが出てきた。都市対抗予選に向けてチーム状態は悪くない。「命を懸けるくらいチームは必死になる。出遅れないようにしたい」と高杯。2年連続で逃している出場権をつかむために、大敗からチーム一丸になる。 (麻生和男)

 

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