ボクシングのWBCスーパーバンタム級暫定王者・亀田和毅(27)=協栄=が7日、和歌山県上富田町で記者会見し、7月中旬に米ロサンゼルスで同級正規王者レイ・バルガス(28)=メキシコ=と統一戦を行うと発表した。会場と日程は後日正式決定する。バルガスはアマ時代の2007年にメキシコ国内大会決勝で対戦し、判定で完敗した相手。亀田和は「アマ唯一の敗戦で、めっちゃ悔しかった。それがお互いチャンピオンになって、最高の舞台でリベンジできる」と、目を輝かせた。
バルガスは177センチの長身でプロ33戦全勝(23KO)だ。「スーパーバンタムで一番強い選手。アマではパンチが当たりもしなかった。けどプロは違う。スタミナがあれば絶対勝てる」と、36勝(20KO)2敗の亀田和は力を込めた。
スタミナ強化のため、この日から同町の南紀白浜ゴルフ倶楽部で10日まで走り込む。「合宿後はスパーリングで仕上げる。アメリカで名を上げて、パッキャオの次の“アジア代表”にならんとね」。プロ39戦目で最大の決戦に臨む。 (藤本敏和)
▽亀田和の父・史郎さん(会見に同席し)「バルガスの『レイ』と和毅の『和』で『レイ和』対決や! この元号になることはわかっとった。夢に出てきたからな」