巨人の菅野智之投手(29)が8日のDeNA戦(ハードオフ新潟)で今季5勝目を狙う。地方球場は過去10戦で7勝2敗。「地方での試合は年に1回、場所によっては何年かに1回というところもある。楽しみにしてくれているファンの方もいると思うので」と快投を誓った。
待ち兼ねた地元のファンに何を見せるのか。「僕は特に特長があるピッチャーじゃないので」と謙遜した上で続けた。「やっぱり試合に勝つことが一番の使命だと思う。最少失点で長いイニングを投げることができれば。完投、完封って形が一番良い」。どれか一球のすごさではなく、その試合をトータルでコーディネートし、終わってみれば白星-そんな姿で楽しませるつもりだ。
7日は川崎市のジャイアンツ球場でダッシュなどをこなした。2度続いた中5日登板から、今回は中6日に戻る。「チームのためなら中5でも中4でも投げる覚悟がある」と調整期間を問題にはしないが、1日増えたこともプラスに働きそうだ。
新潟での登板は新人だった2013年5月11日のDeNA戦以来2度目。「けっこう打たれたけど(味方が)打ってくれて勝ちがついた記憶がある」。その通り、6イニングを11安打4失点で5勝目を挙げた。あれから6年、2年連続沢村賞を獲得するなど格段にスケールアップした姿を披露する。 (小林孝一郎)