フジテレビジュツの言葉 -ビジュペディア-
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- アール【あーる】
- テレビジュツの世界だけではなく、建築業界などでも、少しカーブがかかっている状態を『アールがついてるね』と言うことがあります。
アールとはもともと円・球の半径(radius:ラジアス)のこと。円の面積=円周率×半径の二乗(πr²)という公式、そう、『πr²(パイ・アール二乗)』のrが半径のことだと憶えている人も多いはず。
道路標識にR=150と書いてあったら、その地点のカーブは半径150mの円のカーブでの曲がり具合、ということを意味しています。業界や分野ごとにRの単位はm(メートル)だったりinch(インチ)だったりと様々。ちなみにテレビジュツの世界では、Rは『キツい』、『ユルい』で表現されます。 -
- rの長さがaの場合『Rがキツい』
rの長さがbの場合『Rがユルい』
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- 色見本【いろみほん】
- テレビジュツの世界では、「何となく、そんなカンジのブルーで」とか「濃いめのグリーンで」という発注はNG。色見本を使った厳密な色指定が必要です。色見本には、印刷用・建築用など用途に合わせて様々なものがありますが、セット制作や装飾の場合、塗料用の色見本を使うことが多くなります。
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- 例えば、ドラマで「ドアを開けて建物に入る(ロケ撮影)」シーンから、「建物内でのやりとり(スタジオセット撮影)」のシーンへとつながるケースでは、ロケ撮影と同じ色のドアをスタジオ内に用意しなければ、シーンがうまくつながりません(「ロケマッチ」といいます)。なので現場では、色見本を使って実物のドアの色を調べて、セットのドアの色は色番号で発注します。色見本は、色のイメージを正確に伝えるための必須アイテムなのです。
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- 消え物【きえもの】
- 番組の中で使われる小道具のうち、料理や飲み物、たばこ、ろうそくなど、使うことで再利用できなくなってしまうもの、すなわち「使ったら消えてしまうもの」を「消え物」と言います。演出上割ってしまうコップや、破ってしまう紙、汚してしまう衣裳も、広い意味では「消え物」です。
- スタジオの近くには、各種厨房機器が揃えられた「消え物室」と呼ばれる部屋があり、番組に出てくる料理は、多くの場合そこで作ります。
ドラマなどで料理が小道具として使われるときは、リハーサル用、本番用…と何度も、何食分も用意しなくてはなりませんし、見た目はもちろん味もきっちりしていないと、演技のリアリティに影響してしまいます。テレビジュツの世界でも、最近は専門のフードコーディネターが活躍する場面も増えています。
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- 重合接着
【じゅうごうせっちゃく】 - 『アクリルさん』が、アクリル同士を接着する時に使う接着方法のひとつ。
有機溶剤を使って、溶け合ったアクリル板を接着させる『溶剤接着』に対して、アクリルとアクリルのすき間にモノマー(アクリルの原液)を流し込み、硬化させて接着する方法です。
『重合接着』は硬化まで時間がかかりますが、『溶剤接着』より強度が上がるので、水槽など圧力に耐えうるものを作る場合などには適しています。
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- 導光板【どうこうばん】
- またの名を『LED導光パネル』。アクリルチップを溶かす際に、特殊素材を混ぜて作った板で、後ろに電飾を仕込むことなく、端から入れた光で、パネル全体を均一に光らせることができるというスグレモノ。光源はだいたいLED。
ですから、『導光板』を光らせるのは『アクリルさん』と『電飾さん』の共同作業なのです。 -
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- トラス【とらす】
- 音楽番組やイベントなどでよく見かける、照明などを取り付けた金属の骨組みのことです。
あの三角形を単位に組まれた構造自体を『トラス構造』と呼ぶんです。テレビでは『鉄骨さん』と呼ばれるスタッフが組み立てますが、トラスは実はほとんどが軽いアルミ製です。 -
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- なめる【なめる】
- もともとは技術(主にカメラ)用語で、別に我々がやたらと味見をするわけではありません。
タレントさんなどの被写体の手前に別の人物や小道具などを入れて撮影することです。例えば『花なめ』とか『ビール瓶なめ』などと言ったりします。
そうなんです、花もビール瓶も用意するのは美術なんですよ。
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- 乳半【にゅうはん】
- 白色のアクリルで、半透明のものを「乳半」と呼びます。アクリルでは、裏側のものが透けて見えない白色を「乳白」、もしくは「骨白」(フジテレビジュツでは主に「乳白」)といい、透明→乳半→乳白(骨白)の順で色が濃くなっていきます。乳半には様々な透明度があり、たとえばアクリルを使った造形物の中に電飾を仕込む際、アクリル見本を見ながら、乳半の濃さ(=透過性)を指定することで、すりガラスなどのように、発する光のやわらかさをコントロールします。
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- 人形【にんぎょう】
- セットの壁となるパネルなどを裏から支え、固定するための直角三角形の道具。
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- 大道具さんがパネルの裏から人形を素早く釘で打ち付け、鎮(シズ:おもりです)をひょいっと置いて床に固定すると…
はい、壁が立ちました! -
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- 箱馬【はこうま】
- ズバリ、木の箱。サイズはいろいろですが、フジテレビで一番メジャーなのは1尺(30.3cm)×5寸(15.15cm)×1尺5寸(45.45cm)のもの。
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- 長い辺をタテにして、その上に平台を置くと、あら不思議…高さ2尺(60.6cm)の床が完成。これ、すなわち日本家屋セットの床の高さ。
何かと便利なので即席の階段やら踏み台替わりにも使われます。
ちなみに海外では『アップルボックス』と呼ばれています。 -
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- 平台【ひらだい】
- ドラマセットやバラエティの雛壇などで床を作るための使われる木製の台。
サイズはいろいろですが、テレビでは3尺(90.9cm)×6尺(181.8cm)、フジテレビでは厚さ5寸(15.15cm)のものが一般的(舞台美術や他局では4寸のものも)です。このサイズ、『サブロク』と呼びます。 -
- この下に1尺5寸(45.45cm)の箱馬を置くことで2尺(60.6cm)の床上げをするのがドラマなどでは一般的です。
また上面が三角形の平台を『揚げ(あげ)』と呼びます。三角形…油揚げを思い浮かべてください。 -
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- わらう【わらう】
- テレビ制作の現場では、「そこの小道具、ちょっとわらっておいて」という会話をよく耳にします。この場合の『わらう』は、『片付ける』という意味。語源については、「道具のある部分が緩んでガタガタとしている様子を指す言葉で、『膝がわらう』と同じ使い方から転じた」など諸説あるようです。
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- アクアティック・ビジョン
【あくあてぃっく・びじょん】 - 簡単に言えば『泡文字表示システム』。まず水の入ったアクリル管の底から、エアポンプで泡を発生させる仕組みを作ります。これをたくさんつなげてスクリーンのようにして、管ごとに泡の大きさや発生のタイミングをプログラムにインプット。スイッチをONにすると…
あら、不思議、泡でできた文字や模様が出てくるではありませんか! LED電飾を仕込んで色を変化させることで、さらなる演出効果も期待できます。 -
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- アンバー【あんばー】
- 樹液に含まれる成分が化石化する過程で生じた物質「琥珀(コハク)」のことを、英語でアンバー(amber)と言います。そこから琥珀のような透明感のある黄褐色、黄色っぽいオレンジ色などを「琥珀色(アンバー)」と表現します。テレビでは色を表す照明用語としてよく使われます。べっこう飴やウィスキーの色も・・・アンバー系と言えますね。
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- エイジング【えいじんぐ】
- 日本語に訳すと「経年変化」。ここから発展して、ビジュツでは「経年変化して見えるように加工する」という意味になります。
新しく作られた美術セットは当然新品ですが、番組内の設定に応じて、経年変化したように見せなくてはリアリティが生まれません。長年風雪に耐えた建物には、雨だれや煤汚れがあるはず。築年数がン十年の住居セットなら、柱や扉にもそこそこな貫禄が出ているはず。ペンキは剥がれ、鉄骨も錆びるもの。
そこで発揮されるのが匠の技。塗装による「汚し」や、あえての「剥がし」、「削り」も。「エイジング」→「経年変化して見えるように加工する」→「味を出す」とも言えますね。
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- FRP【えふ・あーる・ぴー】
- Fiber Reinforced Plastics…繊維強化プラスチックのこと。ガラス繊維や炭素繊維などをプラスチックに混ぜることで、強度を向上させた素材。軽くて強度や成形性に優れ加工もしやすいことから、小型船や自動車のボディ、浴槽や公園の遊具にと、あらゆるところで用いられています。テレビジュツでも、番組のセットはもちろん、耐水性もあるので屋外イベントで使用する造形物などのコーティング素材として、多用されています。
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- 鎮【しず】
- ずばり、おもり、ウェイトです。これは主にパネルを 建てるために裏から支える人形(にんぎょう)という道具を床に固定するために使われます。
持ってみると見た目よりも重いっ!何とひとつ15Kg。フジテレビではセットを建てるために利用していた廃クギをリサイクルして作った『エコシズ』なる地球に優しいシズも使っています。 -
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- 建て込み・バラシ
【たてこみ・ばらし】 - 収録前に美術セットなどを建てることを、ビジュツでは「建て込み」と言い、収録後に解体し片付けることを、「バラシ」と言います。
フジテレビジュツの現場では、大道具の組み上げを中心に、鉄骨フレームの設置や、セットの吊り込み、床の敷き込みや、装飾の飾り込みなど、すべての作業を含んで「建て込み」と呼んでいます。収録スケジュールから逆算して、リハーサルや、カメラテスト、照明の位置決めの時間が設定されますが、ビジュツの建て込みが完了していないと、それらの作業が進められません。そのため、どうやれば素早く、安全に作業が進められるか、美術スタッフ全員が理解・共有する綿密な計画が必要なのです。
それに対して「バラシ」とは「解体してバラバラにすること」で、テレビジュツでは美術セットを解体したり、装飾を片付けたりすることを指します。もちろん「バラシ」にも順序があり、効率と安全に配慮した計画に沿って行われます。「もうバレていいよ」などと、「解散」の意味で使われることもあります。
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- 床山【とこやま】
- 元々は歌舞伎役者のかつらや、力士の髷(まげ)を結う専門の仕事に就く人のこと。テレビジュツの世界でも、かつら製作、出演者への付け外し、手入れ、保管はもちろん、付けヒゲや付け胸毛(!?)など人の体毛全般を担当しています。
かつらの土台となる金(かね)は、アルミニウムをハンマーで叩き球面状に加工して作ります。通常はパーツに分けておいて上手くフィットするよう微調整、最終的に合体してその上に布を貼り、毛髪を植え込み、役に合わせたヘアセットを施して完成です。
収録後は、実際の髪と同じようにシャンプー&コンディショナー。ちゃんと乾かしてから保管します。
「髪結い床」でたくさんの髪を、それこそ山のように整髪していたことから、「床山」と呼ばれるようになったとか。 -
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- なぐり【なぐり】
- 舞台やテレビの美術では金槌のことを『なぐり』と呼びます。なんだかカッコイイでしょ?
なぐりは①四角い打面と反対側がクギ抜きとなっている、②普通の金槌よりも柄が長い、のが特徴。
大道具さんたちは自分たちでさらに柄を長いものにした握りの部分を削って手に馴染むようにしたりと、皆さん個別に改造しています。
カッコ良くみせるだけではなく柄を長くすることで高いところのクギを打つことができたり、より大きな力、少ない回数で釘を打てたりと実用的なカスタマイズです。しかしその分、使いこなすまで慣れが必要です。くれぐれも指打ち注意! -
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- 根巻【ねまき】
- 園芸用語の「根巻」は、移植する木の根を藁などで包んで保護することを言います。ドラマなどで庭のセットや窓外に樹木を配置する際、基本は本物の生きている樹木を使いますが、スタジオの床に植えるわけにはいきません。そこで使用する樹木に、この「根巻」をして根の保護・保水をしながら、うまく「根巻」が映り込まないように配置するのです。
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- バミる【ばみる】
- 出演者の立ち位置や小道具の置き位置などを示す目印を床面などにビニールテープなどでマークすること。『場を見る』で『バミる』、名詞形は『バミり』、そして『バミり』用のテープは『バミテ』となります。バミテは床材の色に同化するように、目立たない色のものを使うことが多いとのこと。
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- パンチカーペット
【ぱんちかーぺっと】 - パンチカーペットとは繊維をニードル(針)で刺して絡み合わせることで作る、不織布のカーペットのことで、本来はニードルパンチカーペットといいます。低価格で加工し易いので、イベント会場や舞台、オフィスの廊下、エレベーター内の養生など、様々な場所で使われています。ビジュツではさらに縮めて「パンチ」と呼ぶことも。
そのまま床に敷くだけでなく、茶色の「パンチ」の上に土を撒き、落ち葉を散らして、庭などの地面を再現するなど、いろんなところで大活躍。映画のプレミアム上映会で敷かれている「レッドカーペット」も、実は「パンチ」だったりします。
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- 引き枠【ひきわく】
- もともとは舞台転換を素早く行うために、セットの下にキャスターを付けたものです。
レギュラー番組セットを分割して『建てバラシ(建込&解体)』をしやすくするためだったり、ドラマなどでカメラ位置を変える際に部屋セットの壁を撤去・移動しやすくするためだったりと、多く使われています。
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- フリップ【ふりっぷ】
- 会議、講演会などで出席者へ説明するのに用いる表や図、グラフを『フリップチャート』と言います。そこから転じて、テレビ番組内で視聴者にトピックを詳しく説明するために用いる大型のカード状のものを、『フリップ』と呼ぶようになりました。
コンピューターで作成したデータや図をシートに出力し、フリップボードに貼ったものが一般的。
最近では、紙芝居的なプレゼンテーションに工夫を凝らした『フリップ芸人』なる人たちも、登場しています。
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- 八百屋【やおや】
- 装飾スタッフが「これ八百屋にしておきますね」と、言うことがあります。八百屋さんの野菜の陳列台を思い浮かべてください。店先の方、つまりお客さんの方へ斜めに低くなっている、あの台です。
そこから転じてテレビジュツの世界では、セット側からカメラ方向に対して斜めに低くしてモノを飾ることを『八百屋にする』と言います。遠近法を使って奥行きを演出する方法。ちなみにビジュツ用語に『魚屋』はありません。 -
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- アクリル【あくりる】
- テレビジュツの世界では、透明性の高い合成樹脂のことを指します。板状に固めたものは、『有機ガラス』と呼ばれることも。透明性の高さだけでなく、熱加工のしやすさ、着色のしやすさなどから様々なものに使われています。
おまけに軽くて強い、しかも撥水性があるので、水族館の水槽をはじめ、航空機の風防ガラスなども、ほとんどがアクリル製。万が一割れても、ガラスのように飛び散りしません。
『アクリル装飾』のスタッフは、切り出し、穴あけ、曲げ、接着、彫刻、着色、印刷加工など、すべてのアクリル加工を担当しますが、実はスタジオの床に敷く『塩化ビニール板』や『リノリウム』も扱っているのです。 -
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- アブスト【あぶすと】
- 語源は『アブストラクト』(意味:抽象的な)。元々は、店舗のディスプレイなどで見かける金属の枠を使った陳列棚のこと。
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- 鉄にメッキを施した枠をいろいろと組み替えることで、フリップ、パネルや小道具を置く台にしたり、天板を組み合わせて出演者が一列に並んで使えるテーブルにしたりと、様々なものに利用しています。フジテレビジュツでは、アクリル装飾が担当。
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- 上手・下手【かみて・しもて】
- 元々は舞台用語で、ステージの左右を示す言葉。ステージ(被写体)から見て左が上手、右が下手、観客席(カメラ)から見て右が上手、左が下手。「左」「右」だと視点によって逆になり混乱するため、絶対的位置を示す言葉としてテレビの世界でも使われています。
一説には、右大臣より左大臣の方を上位とする考え方から、舞台から見て左側を上手と呼ぶようになったとも。【じょうず・へた】とは読みません。
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- クロマキー合成
【くろまきーごうせい】 - ある画面(背景など)に他のカメラで撮った人物などをはめ込む技法のことです。
映像の中の、特定の色の成分を持つ領域を抽出して、そこに別の映像を合成します。クロマ(chroma)とは色の鮮やかさの事。またこの特定の色の領域を抽出するための電気信号をキー(key)信号といい、クロマ+キー=クロマキーと呼ばれています。
テレビの世界ではグリーンのパネル(グリーンバック)を背景に撮影することが多く、このグリーンの部分がキー信号になって、パネルの前に立つ出演者さんが別の背景と合成されます。
なぜグリーンなのか…それは切り抜きたいのはほとんどが出演者で、人間の肌はオレンジ色に近く、その色から遠い補色の関係に当たるグリーンやブルーを使うことで出演者をきれいに切り取ることができるからです。
出演者の衣裳にグリーンに近い色が入っているとその部分も透けて背景が映ってしまうことがあるので要注意です。 -
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- テープLED【てーぷえるいーでぃー】
- LEDの粒が、等感覚で並んでいる電飾装置。任意の長さで切ることができ、曲げることもできるので、バラエティセットをきらびやかに飾るのに重宝されています。電飾さんは、単色LEDではなくRGBテープLEDを使い、コントローラーを接続することで、光の色調整や点滅、光が流れる効果など、表現力もアップさせています。
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- 透過性LEDビジョン
【とうかせい・える・いー・でぃー・びじょん】 - ブラインドカーテンのような格子状の構造になっているLEDビジョン(スクリーン)のことで、格子を通してその奥が透けて見える(シースルー!)ようになっています。
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- 最近では街中でもちらほら使われていますね。窓に映像が流れているのに店内の様子も透けて見える!!…窓に設置することもでき、LED自体が非常に明るいので、屋外で日中でも外光を遮ることなく広告や店舗ディスプレイとして使用できます。
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- ナコ【なこ】
- 「コナ(粉)」のさかさ言葉で、元々は塗装業界用語。かつて、水性塗料は溶剤で溶かした液体のものではなく、使用の度に、専用の粉末塗料を水で練って作っていたことから、水性塗料を「コナ⇒ナコ」と逆さ言葉で呼ぶようになったとのこと。
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- 現在フジテレビジュツでは、大道具スタッフが使う主に外壁用塗料(補修材)のことを指し、セット(木材)に塗ることでモルタル風壁面を再現したり、刷毛の使い方で独特の質感を表現したりと、匠の技が発揮される大道具には欠かせない「素材」なのです。
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- のりダン【のりだん】
- 「海苔用の段ボール箱」のこと。フジテレビジュツでは略してこう呼びます。
フジテレビの装飾倉庫に行くと、なぜかやたらと目にします。それも日本各地の海苔…。海苔は折れやすく湿気にも弱いので、輸送用、保管用の段ボール箱も特殊なつくり。 -
- 段ボール自体も二重構造で、一般のものに比べて厚く、頑丈。
装飾さんが角を補強して、カスタマイズすることもあります。
サイズも縦60cm×横42cm×高さ50cmと大きめに作られていて、小道具などを分けて倉庫で保管するには最適。
台車での運搬にもジャストフィットサイズなんです。 -
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- バーチャルCG【ばーちゃる・しーじー】
- あたかも実物のセット(またはセットの一部)に見えるように作られたCG(コンピューター・グラフィックス)のこと。
スタジオカメラに、ズームやアングルなどのデータを感知するセンサーがついており、そのデータがCGを作っているコンピューターに送られることによって、実際のカメラで撮っている実写映像とCGのカメラワークをぴったり合わせることができます。
スタジオ自体がクロマキーセット(ブルーやグリーンの単色のセット)で、そこにCGのセットを映し出しその中に出演者が合成される場合と、
実物のセットや人物の上にCGを合成する場合があります。
コンピューターの操作だけでセットを別のものに瞬時にチェンジしたり、実物では作れない世界観のセットを作り出せたりできることが最大のメリットです。 -
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- モールディング
【もーるでぃんぐ】 - 建築では、「廻り縁」や「巾木」など主に部材の接合部分に帯状に施される縁どり。刳形(くりかた)とも。西洋では古典建築でも多用されているもので、今では装飾的な効果を出すための技法の一つとして、インテリアデザインでも広く使われています。テレビジュツの世界では、軽くて扱いやすい合成樹脂や人工木材、ガラスファイバー強化石膏などの素材で作ったものをよく使います。
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