“国際ロマンス詐欺”初公判 ナイジェリア国籍の男「だまし取っていない」無罪を主張 福岡地裁
外国の軍人らを装って恋愛感情を抱かせ現金をだまし取る、いわゆる「国際ロマンス詐欺」事件の初公判が福岡地裁で7日開かれ、ナイジェリア国籍の被告は無罪を主張しました。
詐欺の罪に問われているのは、ナイジェリア国籍のインディグウェ・ジョンソン・オドグ被告(43)です。
起訴状によりますと、被告は2018年、夫を亡くしたアメリカ人女性を装い、遺産を譲るとのうそのメールを当時45歳の日本人男性に送り、手数料名目で現金約200万円を振り込ませました。
また、アメリカ軍人の女性を装い70代の男性から現金16万円をだまし取ったとされています。
7日の初公判で被告は「だまし取ったりはしていない」などと起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張しました。
一方、検察側は冒頭陳述で「被告は受け取り口座として、自分の長女の口座を利用していた」などと指摘しました。