305松濤本部前行動5.5/生命維持装置問題と安楽死疑惑
■真の父母様宣布文サイトに3月22日、「生命維持装置問題の事実検証」という記事が掲載されました。聖マリア病院で韓氏オモニがお父様の生命維持装置を外そうとした事件について、そんなことはなかった、亨進様と國進様のでっち上げであるという家庭連合からの反論です。「生命維持装置問題の事実検証」
https://trueparents.jp/?page_id=5104
この反論が出たことで、生命維持装置問題は家庭連合にとって無視しておくことの出来ない大きな事件であることを窺い知ることが出来ます。
印象とウソが反論の根拠
■反論の根拠として以下を述べています。
①聖マリア病院での入院期間中、韓氏オモニはお父様に献身的に侍り、お父様のご健康の回復のために常に最善を尽くしていた。
②日本の医師に応援を要請し、3名の医師が訪韓した。韓氏オモニはお父様のご病状の回復に向け取り組んでいた。
③8月28日、回復の見込みがないとの医師の見解を知り、韓氏オモニは小さな部屋に入って泣き続け、長時間出て来なかった。
④8月28日の会議で韓氏オモニは「今最も重要なことは、お父様の御聖体をお守りすることです」と言った。
⑤24時間体制で看病していた韓氏オモニにとって時間的余裕は一切なかったので、36家庭の代表を呼んで、生命維持装置を外すことに賛成か否かを確認したという会議はなかった。
■すなわち、韓氏オモニはどこまでもお父様の健康回復の為に一生懸命だったのであり、日本から医者も呼び、回復の見込みがないと聞かされた時には泣き続けた、だから生命維持装置を外そうと考えたことはあり得ないと述べています。あの人はいい人に見えるからそんな悪いことをするはずがないというような、単なる印象を述べているに過ぎません。反論の根拠として弱過ぎます。
そして問題なのは、家庭連合は「2012年8月の文亨進氏らの報告からすると、当時真のお母様が最後まで真のお父様に献身的に侍り、お父様のご健康の回復のために常に最善を尽くしておられたことが明らかであり、お母様が復讐心を持っていたなどあり得ないことです」と述べ、亨進様自身の言葉を反論の根拠としていることです。
韓氏オモニが生命維持装置を外そうとしたという亨進様の言葉をウソだとして信用していない者が、その一方では亨進様の言葉を信用しているがごとくに、それを反論の根拠にしているのです。ご都合主義と言わざるを得ません。
■②に関して、日本の3名の医師への応援要請は清心国際病院の医師から行われています。このうちW医師は8月25日と27日に電話あったと証言しています。お父様が聖マリア病院に継続して入院されるのなら、わざわざ日本から医師を招く必要はありません。日本の医師を招くというのは、清心国際病院にお父様を移すことを前提にしているからです。
ですから、お父様を清心国際病院に移送する話が持ち上がったのは28日ではなく、少なくとも25日にはそのことを計画し始めていたということが出来ます。家庭連合は、28日になってお父様の回復の見込みは皆無ということになり、それを受けて会議を開き、その会議で移送を決めたという説明をしていますが、その説明にもウソがあるということになります。
■⑤に関して、当時の石俊淏(ソク・チュノ)会長は2012年8月30日付けの報告書に以下のように記しています。
□石俊淏:そして「絶対安静」を要する真のお父様の状態については切なくてしょうがありません。真のお母様や真の子女様の病室訪問も、1日に1、2回、また1回ごとに2人ずつ、それも20分ずつに制限されてしまい、お父様を何日もの間お目にかかることができなくなった真の子女様も出てくるようになりました。(「真のお父様の摂理的闘病路程」2012.8.30)
■すなわち、お父様が収容されている集中治療室へ訪問は韓氏オモニといえども1日に1〜2回、1回の時間は20分に制限されているのであり、「24時間体制で看病していた」などということはあり得ません。ですから、会議をする余裕がなかったという主張は全くのウソなのです。
やぶ蛇になった安楽死問題
■家庭連合はこの記事の最後で、なぜ亨進様と國進様が韓氏オモニが生命維持装置を外そうとしたという発言を行ったのか、その動機について説明しています。
□家庭連合:國進氏が最初に安楽死問題を口にしたのは、関係者の証言によると2012年9月です(当時のネット上の投稿にも証言に沿う報告が確認されています)。当時國進氏は訓母様に強い不信感を持っており、「お母様と訓母様がお父様を安楽死させた」といった極端な発言をしたことがありました。しかし、実際にはお父様の存命中生命維持装置が外された事実はなく、当時この発言は怒りにまかせた発言としてしか受け止められませんでした。
2015年8月以降の亨進氏らの発言は、何らの影響力も持ち合わせなかった2012年9月の國進氏の事実無根の発言を、少しでも信憑性をもたせるために、「清平に移す10日ほど前にお母様が生命維持装置を外したいと言われた」との話にすり替えたものと言えます。しかし、お母様がお父様の生命維持装置を外したいと言われた事実も存在せず、國進氏らの発言は、いたずらに信徒らに混乱をもたらす極めて無責任かつ悪質な発言であるといえます。(「生命維持装置問題の事実検証」2019.3.22)
■國進様がお父様聖和直後に「お母様と訓母様がお父様を安楽死させた」と発言されたところ、問題にされなかったので、後日、その言葉に信憑性を持たせるためであったというのです。この家庭連合の主張は「やぶ蛇」になりました。
韓氏オモニがお父様の生命維持装置を外そうとした事件はでっち上げであるとする家庭連合の反論は、上に見たように一生懸命に見える韓氏オモニの印象を根拠とし、その上にあり得ないウソの理由を述べ、説得力がありません。むしろ、國進様が韓氏オモニを名指しで安楽死発言をされたという驚きの事実、それを改めて私達の目の前に突きつけられた思いになるのです。
移送の目的は延命なのか?
■石俊淏会長は同報告書で、8月28日の会議において清心病院への移送が決定された経緯について説明しています。
□石俊淏:愛する食口の皆様!
しかし天の摂理は、人間の思いのとおりにはならないようです。今まで真のお父様の病状が好転しているようにお話ししてきましたが、数日前からは元通りになることができない状態に入ったというのが医師たちの報告です。切なくて悔しい心で病院を見守る真のお母様をはじめとする私たちは、ソウル聖母病院と同時にソウル大学校病院の門をたたいてみたりもしました。
ところが意外にも青天の霹靂のような警告を受けてしまいました。ソウル聖母病院とソウル大学病院の呼吸器系統の韓国最高の医師たちの結論が、現代医術の見地ではこれ以上真のお父様の肺機能の回復を約束することができないというものでした。真のお父様の肺機能が回復する確率がほとんど皆無であるという、とてつもない現実の前に私は泣きわめきました。8月28日のことでした。一人部屋に入られて限りなく慟哭されるお母様の姿におえつ触れた私は、胸がつぶれるほどに嗚咽しました。しかしこの冷酷な現実をとり戻すにはあまりにも遅すぎました。私たちは次の段階の摂理に足を移さなければならないためでしょう。
真のお母様の指示に従い、8月28日の午後に私たちは対策会議を持ちました。参席者はキム・ヨンフィ、パク・ポーヒ、イ・ジェソク、ソク・チュノ、訓母様、キム・ヒョーヨル、そして真のご家庭の代表として文國進様と文亨進様、この8名が真のお母様に侍り深刻な会議をしました。全員が、今私たちが当面している深刻な現実に対して、どのようにすれば真のお父様をより少しだけでも地上で長く侍ることができて、より少しでも楽に生きられて行かれるようにできるかどうか、深刻に考えて議論しました。真のお母様の意志はいつよりも強いものでした。「何の事があっても、真のお父様のご聖体を保護しなければならない!」というみ言でした。(「真のお父様の摂理的闘病路程」2012.8.30)
■お父様の病状回復が絶望的であることを医師から言われたので対策会議を開き、「より少しだけでも地上で長く侍ることができて、より少しでも楽に生きられて行かれるように」する、すなわちお父様の延命方法を議論したというのです。更に説明が続きます。
□石俊淏:実は総合病院の重患者室というのは、医学的には厳格に保護されて徹底的に管理されている所であることには間違いないのですが、霊的な雰囲気や環境としては限りなく劣悪で不潔な所でもあります。ある日には一日に何人ずつも死んで行くこともあり、また面会の時間になって訪問者たちが群がって来ると電車のホームのような雰囲気にもなります。
重い病気の患者ですから、免疫力がほとんど0まで落ちている真のお父様のご聖体にどのような病菌が侵入してくるかも分からない状況になるのです。そして「絶対安静」を要する真のお父様の状態については切なくてしょうがありません。真のお母様や真の子女様の病室訪問も、1日に1、2回、また1回ごとに2人ずつ、それも20分ずつに制限されてしまい、お父様を何日もの間お目にかかることができなくなった真の子女様も出てくるようになりました。
このような切ない事情の下で、真のお母様と対策会議に参加した全員の決定は、真のお父様を聖母病院重患者室から、清平に用意した清心国際病院の特別室(真の父母様専用)に移動して侍りながら、治療を受けるようにして差し上げる事になったのです。もちろんソウル聖母病院の重患者室で受けたすべての医療機器と治療をそのまま移して、真のお父様の治療を続けるでしょう。
お父様がソウル聖母病院を出発して清心国際病院に移動する過程には、お父様の主治医であるチョン博士と、聖母病院重患者室の呼吸器患者総括医師であるキム博士が責任を負って遂行するようになります。2人の医師ともにエムブランスに乗り、直接お父様を清心国際病院までお送りします。その後にもこの医師たちは随時出入りしながら、お父様の治療に万全を期するでしょう。(「真のお父様の摂理的闘病路程」2012.8.30)
■このように、延命のためにはお父様を「霊的な雰囲気や環境としては限りなく劣悪で不潔な所」である聖マリア病院の集中治療室から清心国際病院に移す必要があるというのです。世界的レベルの医師と設備を投入して、危篤状態のお父様を救ってくれた病院に対して言うべき言葉ではないと思います。絶対安静の重篤患者を集中治療室さえない病院へ移送すること自体が考えられない発想なのであり、そのことが分かっているので、苦し紛れに出てしまった言い訳です。
「もちろんソウル聖母病院の重患者室で受けたすべての医療機器と治療をそのまま移して、真のお父様の治療を続けるでしょう」という説明は、騙しという以外ありません。また「その後にもこの医師たちは随時出入りしながら、お父様の治療に万全を期するでしょう」というのですが、ソウルから100キロ近く離れた清平の病院にどうして「随時出入り」出来るのでしょうか。
初めの方に「今まで真のお父様の病状が好転しているようにお話ししてきましたが」とあります。この期間、お父様の病状について世界の食口に向け、石俊淏会長が公式に伝達していたので、この言葉は信頼するべきものであり、それによればお父様の病状は好転していたというのです。それがどうして、28日になって急に絶望的になるのか疑問が生じます。
そして、28日に絶望的になったというので、韓氏オモニの指示があり、対策会議を開き、移送が決まったという流れになります。しかし、日本のW医師には25日時点で応援要請の電話を掛けていたことを上で指摘したように、実際は28日以前に、既に移送を計画していたのです。
また、9月2日に劉正玉先生がお見舞いされた時、お父様は目を開けて劉先生を見られ、足を動かされたというのですから、本当に28日時点で病状が絶望的になったのかについては、疑ってみるべきだと思います。
移送の目的は清平から霊界に送ること
■そして、この反論記事で説明する移送の目的は以下です。
□家庭連合:しかし、8月29日になると、お父様の肝臓が弱り始めました。肝臓が機能停止すると心臓に悪影響が及び、内蔵の全器官が機能停止する危険が出てきます。お母様は、清平以外の場所からお父様を霊界に送ることはできないと言われ、お父様は清心国際病院に転院することになりました。(「生命維持装置問題の事実検証」2019.3.22)
■石俊淏会長の説明では、どこまでも延命を図る措置としての移送であったはずですが、この記事では移送の目的はお父様を清平から霊界に送るためであったということになっています。なぜ、説明が変わったのでしょうか。お父様の命を少しでも長らえさせるために、聖マリア病院から清心国際病院に移送したという当初の説明が、常識的に考えて通らないということになったのだと思います。私が國進様に質問した時には以下のようにお答え下さいました。
■澤田:お父様は清平に移されるわけですけれども、医者が希望がないということで。そのマリア病院は、世界的な設備が整っているにも係わらず、清心国際病院には集中治療室がないわけですね。かえって難しい状況になるのに、なぜそういうところに移すのでしょうか。
□國進様:私達は清平に移すことに賛成しませんでした。私達は生命維持装置を絶対外してはいけませんと言いました。しかし、お母様は清平に移すことを強引に主張しました。医者の方からもう何も出来ませんと言った時点で、お母様は誰が何を言っても私は移すと言って、強引に移してしまいました。
■澤田:なぜ、移されたんでしょうか。
□國進様:お母様は、清平から霊界に行くべきだと考えていたからです。
■会議の場では、韓氏オモニはお父様を清平から霊界に送ることを主張したのです。ですから、初めからそれが移送の目的だったはずです。ではなぜその時点で石俊淏会長は「お父様を清平から霊界に送るため」という説明をしなかったのでしょうか。その理由では、まだ生きているお父様を移送する説明にはなり得なかったからです。
「お父様を清平から霊界に送るため」と説明すれば、生きているお父様を死なすために清平に連れて行くことになります。だから、延命のためという偽りの理由付けをしたのです。真相は、今回家庭連合がはっきり書いているように、お父様を清平から霊界に送るためであったということになります。そのために世界レベルの病院から、まだ生きておられるお父様を無理矢理連れ出したということになり、これはこれで、恐ろしいことです。
重い國進様の安楽死発言
■そして、韓氏オモニが主張した移送の目的は、本当に「お父様を清平から霊界に送ること」だったのでしょうか。それも疑わしいと思います。韓氏オモニが心に秘めていた本当の目的は、医者も看護師も自分が自由にコントロールできる清心国際病院で、お父様の生命維持装置を外すことではなかったのかと考えられるのです。
そのように考える根拠として、すでに8月14日には清平で聖和式の準備が始まっていたということ、そして、言うまでもなく聖マリア病院で生命維持装置を外そうとする韓氏オモニの強い意思が表面化したこと、それに加えて家庭連合が言及した、國進様の安楽死発言です。家庭連合の今回の反論記事は、國進様の安楽死発言の存在を確定し、今一度、それを私達に想起せしめたという点において重要な意味を持つのです。
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【資料】
生命維持装置問題の事実検証
2012年8月、真のお父様が韓国のソウル聖母病院に入院されていた当時のことについて、「真のお母様が生命維持装置を外そうとした」とするサンクチュアリ教会の文亨進氏や文國進氏の言説が物議を醸したことがありましたが、今なおこうした言説を信じている人達がいます。
しかし、お父様入院中の2012年8月に文亨進氏が礼拝の説教で信徒らを前に行った報告や、現サンクチュアリ教会世界本部長のティモシー・エルダー氏が当時ネット上で行った報告、石俊淏世界副会長(当時)がほぼリアルタイムで信徒らに伝えていた内容、及び、信徒らに真実を伝えるべきであるとの真のお母様及び御子女様達の決定に基づき金孝律氏が信徒らに対して行った経緯報告等から浮かび上がる当時の真のお母様像は、サンクチュアリ教会側がその後に作出しようとしたお母様像とは180度異なっています。
そこで、2012年8月段階における文亨進氏らの報告等(後記「報告等要旨・抜粋一覧表」参照)から具体的に明らかとなる真の事実経緯を検証することによって、その後にサンクチュアリ教会側が作出した言説がいかに間違っているかについて明らかにしたいと思います。
1.真の事実経緯
お父様がソウル聖母病院に入院中の2012年8月19日、文亨進氏が韓国ソウルの天福宮における日曜礼拝の説教の中で行った報告では以下のことが述べられています。
「8月3日、真のお父様の咳が酷くなる様子を心配された真のお母様は、人の言うことを簡単には聞こうとしない真のお父様を必死に説得してソウル聖母病院にお連れしています。真のお父様はこのときは10日間ほど入院されていますが、入院から10日ほどすると、「ここにいるのは牢獄のようだと」と言ってお怒りになられ、まだ入院していなければならない症状であったにもかかわらず退院を強く主張されました。
そこで真のお母様は、退院後「ほかの所に行こうとは言わない」との約束を真のお父様から取り付けた上で、お父様の退院に同意し、真のお父様は8月12日に退院されました。
しかし、お父様の健康状態が優れないことから、8月13日には再度お母様が最善を尽くしてお父様を説得し、午後2時頃清心国際病院にお連れしました。その行動は余りにも迅速で、隣の部屋に支度していた文亨進氏が部屋から出た時には、既にお母様はお父様をお連れして部屋を出ておられました。
清心国際病院でもお父様のご健康が優れなかったため、お母様は急遽お父様の了承を取り付け、お父様を再度ソウル聖母病院にお連れし、午後8時頃に同院に転院しました。
お母様の決定がもう少し遅れてお父様が30分遅く病院に到着していたら、お父様は霊界に行かれていたと医師が話してくれたとのことです。」
したがって、お父様の病状に対する真のお母様のご判断と行動がどれほど的確で天の願いに叶ったものであったかは、当時の亨進氏が証しするところであると言えます。
石俊淏世界副会長やティモシー・エルダー氏の報告から、ソウル聖母病院に入院後、お母様はずっと病院に泊まり込み、寝ずの番でお父様の看病に当たられたことが明らかです。お母様のこうした献身的な看病の様子は、最もおそばで仕えていた文亨進氏の目には明らかでした。そこで、文亨進氏は、8月26日の天福宮における日曜礼拝の説教の中で、皆さんの祈祷がお父様の力となり、また、毎日お父様と共にいて病状を見守っておられるお母様の力となっています、と語っています。すなわち、真のお母様の献身的な看病をこの時は亨進氏自身が証ししているのです。
8月31日に金孝律氏が天福宮で行った報告によると、金孝律氏と朴普煕氏とが呼吸器系統医療において韓国で最も権威あるソウル大学校病院の医師を訪ね、お父様の症状を伝えたところ、回復の見込みはゼロと言われました。8月28日に両氏がこのことをお母様と御子女様達に伝えると、お母様は隣接する小部屋に入って中からカギを閉め、泣き続け、長時間出て来られることができなかったとのことです。このあと、ソウル聖母病院の主治医も同じ意見であったため、お母様は御子女様と共に緊急会議を招集され、金榮輝氏、朴普煕氏、李載錫氏、石俊淏副会長、訓母様、國進氏、亨進氏、金孝律氏が参加しました。お母様は全員の意見を一人ずつ聞かれた上で、「今私達にできることは、奇跡を起こすために祈ることです。しかし奇跡は天の役事なので我々が決めることはできない。我々は引き続き精誠を投入しなければならなりません。今最も重要なことは、お父様の御聖体をお守りすることです」と言われました。
しかし、8月29日になると、お父様の肝臓が弱り始めました。肝臓が機能停止すると心臓に悪影響が及び、内蔵の全器官が機能停止する危険が出てきます。お母様は、清平以外の場所からお父様を霊界に送ることはできないと言われ、お父様は清心国際病院に転院することになりました。清心国際病院にはソウル聖母病院の人工呼吸器が持ち込まれ、主治医と人工呼吸の専門家も付き添うことになりました。この決定には全員が同意しました。そして、このとき、國進氏と亨進氏とが、お父様の病状と推移を信徒らに開示すべきだと主張され、お母様を始めとする全員がこれに同意しました。
8月31日の朝、上記決定を踏まえ、石俊淏副会長と金孝律氏とは天福宮でお父様のご病状等を信徒らに開示して説明しました。
8月31日夕刻、お父様は無事に清心国際病院に転院されました。
2.サンクチュアリ教会側の言説
(1)文亨進氏の説教
サンクチュアリ教会の文亨進氏は以下のような説教を行っています。
私たちは韓国の病院にいるときから、大変な戦いをして来ました。お父様を安 楽死させようとするとき、「お願いです。お母様、こんなことをしたら、あなたはメシアの殺人者となってしまいます!」と言い、お母様から平手打ちを受けても、それでもその意志を貫きとおしました。・・・そして、最終的に、お母様は朴ポーヒー、李ジェソク、金ヨンヒ、ヤン・チャンシク、ソク・チュノ、金ヒョユル、金ヒョナムを呼ばれ、彼ら一人一人に尋ねました。私が、お父様を解放してあげたいと、このチューブなどを全て取り除きたいと、唇の色が変わってきていると。その日、朴ポーヒーだけ、「お母様、メシアが生きていらっしゃるということは祝福だと思います」と反対をしました。私がそれを認めます。・・・お父様を安楽死させようとする、この狂った行動。誰一人として、一言も発しませんでした。皆さん、これは詐欺です。
『神を捨てた悪しき時代』2015年7月8日 韓国語説教 全文
ですからこれは謎です。お母様は50年間この謎を隠していました。私達は、お母様が痛みや恨みを持っていることを知っていました。しかし、私達はお母様がお父様に対してこのように復讐心を持っていたとは知りませんでした。
2015年9月13日説教 文亨進師 「バビロンの謎」【英語説教日本語訳】
(2)サンクチュアリ教会早稲田聖殿の澤田地平氏が運営する「審判回避プロジェクト」と題するブログには、澤田氏と文國進氏、文亨進氏らとの以下のやり取りが掲載されています。
■澤田:韓氏オモニの問題で最大のショックだったのが、病院での出来事です。8月13日に入院されて、生命維持装置を外すということが出て来た時期は、8月の何日だったのでしょうか。
□國進様:それはカレンダーを確認してみないといけないんですけど、人工呼吸装置をお父様は付けて、鎮痛剤を投与されていたんですけど、その時にお父様は昏睡状態ではなかったんですね。清平に移される10日程前だったと思いますが、その時にお母様が生命維持装置を外すということを言い出しましたが、昏睡状態ではありませんでした。
■澤田:分かれば、ぜひ、その日にちを知りたいと思います。その同じ日に、亨進様のほほを打たれたのですか。
□亨進様:お母様がそういう意向があるということを私達に表明され、そうしてはいけませんと言って、会議が持たれる前の日にほほをたたかれたと記憶しています。
■澤田:私が日にちを知りたいのは、多くの人達はですね、もうお父様に生命の希望がなくなったので、そこで初めて外そうとされたと、そのようなイメージで捕らえているのが大半の人達ですね。
□國進様:お父様は痛み止めの鎮痛剤を投与されて、清平に移される前でしたから。だから、出来ることは全てやったと、医者が言った時に清平に移されたんですけれども、この生命維持装置を外すということは、それ以前でしたから。医者の方からもうダメですよということを言われる前に、そういう話が出て来たわけです。
■澤田:そうですね、それを明確にする為に私は日にちを知りたいと思います。
□國進様:それはカレンダーを見てみないと。
■澤田:ぜひお願いします。生命維持装置を外そうとされる、その提案があった時に、医者は何か言ったのでしょうか。医者は反対しなかったのでしょうか。
□亨進様:その場には医者はいませんでした。
□國進様:病院の方針としては、家族の決定だということだったと思いますけど、私としてはそれは受け入れられない提案でした。
■澤田:お父様は清平に移されるわけですけれども、医者が希望がないということで。そのマリア病院は、世界的な設備が整っているにも係わらず、清心国際病院には集中治療室がないわけですね。かえって難しい状況になるのに、なぜそういうところに移すのでしょうか。
□國進様:私達は清平に移すことに賛成しませんでした。私達は生命維持装置を絶対外してはいけませんと言いました。しかし、お母様は清平に移すことを強引に主張しました。医者の方からもう何も出来ませんと言った時点で、お母様は誰が何を言っても私は移すと言って、強引に移してしまいました。
■澤田:なぜ、移されたんでしょうか。
□國進様:お母様は、清平から霊界に行くべきだと考えていたからです。
■澤田:清平での最後の状況というのは、自然に、たとえば心臓停止ということで亡くなられたのでしょうか。
□國進様:最後の時は、心臓の鼓動を表す機械が平らになってしまいました。
■澤田:家庭連合のサンクチュアリ対策ビデオの中で、最後に清平でですが、お父様は、お母様と目で会話されたという説明をしています。そういうことは可能だったのでしょうか。
□國進様:それは、要するに、家庭連合もお父様に意識があったということを認めているわけですね。要するに、意識がある時に、お母様は殺そうとしたということを、家庭連合は認めているということです。お父様が、まだある程度健康な時に、お母様がお父様を殺そうとしたということを、家庭連合も認めているように理解されます。
「2 生命維持装置を外す話はいつ出て来たのか」2016.10.12
3.サンクチュアリ側の言説に対する反論
(1) 生命維持装置問題
文亨進氏は上記サンクチュアリ教会での説教の中で「私達はお母様がお父様に対してこのように復讐心を持っていたとは知りませんでした」と述べています。しかし、2012年8月の文亨進氏らの報告からすると、当時真のお母様が最後まで真のお父様に献身的に侍り、お父様のご健康の回復のために常に最善を尽くしておられたことが明らかであり、お母様が復讐心を持っていたなどあり得ないことです。また、2012年8月当時の文亨進氏らの報告は、日本から送られた医師の証言とも一致します。
W医師は、「清心病院の医師から(8月)25日と27日に電話があり、『お母様が、日本から呼吸器科と腎臓、透析の専門家を連れてきて欲しい。今の仕事を置いて、半年から1年来て欲しいと言っておられる』との連絡であった。半年から1年、韓国に行くのは大変なことであるが、短期でも行ってお母様の願いにお応えしようと、W医師とA医師は29日、T医師は30日に訪韓した」と証言しています。即ち、ソウル聖母病院の主治医とソウル大学校病院の呼吸器系統の韓国最高の医師から回復の見込みはゼロと宣言された8月28日の前日に至るまで、真のお母様はお父様のご健康の回復のために最善を尽くしておられたこと、しかも、真のお父様のご病状の回復に向け長期計画で取り組もうとされていたことが明らかです。のみならず、8月28日に現代医学では回復の見込みがないとの医師の見解を聞かれたお母様が小さな部屋に入って泣き続け、長時間出て来られることができなかった事実から考えても、それ以前にお母様が生命維持装置を外すことを考えたなどということはあり得ないことです。
したがって、お母様が復讐心をもってお父様を安楽死させようとしたとする文亨進氏らの発言が、真のお母様を貶めるためになされた事実無根のものであることは明らかです。
また、実際の事実経緯においても、お父様のご存命中、生命維持装置が外されることはありませんでした。國進氏らの言説では、何故最後まで生命維持装置が外されなかったのかについて合理的説明はありません。
さらに、澤田氏のブログによると、お父様を霊界に送るには清平からでなければならないとお母様が考えておられたことは國進氏も認めるところです。日本から派遣されたW医師も、真のお母様の「3日以上、清平で過ごさなければならない。聖和させてはならない」との願いを受けたものの、主治医が「もう長くない状態」と診断し、意識のない重篤状態であったため、お母様の願いが可能かどうか深刻になったと証言しています。だとすると、ソウル聖母病院で生命維持装置を外すということはそうしたお母様の方針とは全く相容れないものであり、そのような発言をそもそもお母様がされることはあり得ないと言えます。
(2) 緊急会議
上記金孝律氏の報告によれば、緊急会議は8月28日から29日にかけて行われています。しかも28日の会議でのお母様のご指導は、「奇跡を起こすために祈ること」、「引き続き精誠を投入」すること、そして、「お父様の御聖体をお守りすること」です。また、29日の会議でのお母様のご指導は、お父様を清心国際病院にお移しすることでした。即ち、ソウル聖母病院で生命維持装置を外すといった類いのこととは全く逆のご指導です。
澤田地平氏のブログによると、國進氏は、カレンダーを見ないと分からないと断りつつも、8月31日にお父様を清心国際病院に転院する10日ほど前に会議がもたれたと述べています。しかし、そうした会議の存在については、石俊淏元副会長自身が明確に存在しなかったと証言しています。また、関係者の当時の報告にはそのような会議のことは一切出てきません。当時、24時間体制でお父様のもとを離れず看病にあたっておられたお母様の状況からすると、8月28日以前の段階でそうした会議を開催する余裕など、一切なかったものと言えます。國進氏らはその会議の前日からお母様が生命維持装置を外すべきだと主張し始めたと言われていますが、8月28日、29日の会議でのお母様のご指導及びその後の実際の行動と比べても正反対の内容であり、國進氏らの主張する会議は、実際には存在しなかったものと言えます。
(3) お父様に意識はあったか
澤田氏のブログによると、澤田氏が國進氏に対して「家庭連合のサンクチュアリ対策ビデオの中で、最後に清平でですが、お父様は、お母様と目で会話されたという説明をしています。そういうことは可能だったのでしょうか」と聞いたことに対して、國進氏が「それは、要するに、家庭連合もお父様に意識があったということを認めているわけですね。要するに、意識がある時に、お母様は殺そうとしたということを、家庭連合は認めているということです」と回答しています。しかし、2012年8月の亨進氏の説教によると、人工呼吸器をお父様に取り付けチューブを喉に通した際、その痛みに耐えるため、お父様は睡眠薬によって眠らされたとのことです。その人工呼吸器が清平においても取り外されることはなかった以上、お父様は眠ったままであり、意思疎通はできなかったはずです。この点、日本から派遣され29日にソウル聖母病院に到着したW医師も、「ソウル聖母病院の主治医に会って病状を聞くと『もう長くない状態です』と説明を受けた。お父様は手足を動かし、時々目を開けておられた。しかし、W医師が瞳孔に光を当てると“対光反射”は認められ、痛み刺激に顔をしかめるような反応はあったが、昏睡で意識がない状態であられた(JCSⅢ-200の状態、JCS:ジャパン・コーマ・スケール)。医師ではない、看護師や病室を訪ねた関係者が見ると、回復を強く願う思いも手伝ってか、お父様はまだ意識があり、回復するかもしれないと思えたかもしれない。しかし専門の立場から見れば、すでに昏睡で意識がない状態で、極めて重篤であられた」と証言しています。したがって、お父様には意識はなかったはずであり、この点を熟知していたはずの國進氏が、お父様に意識があったと主張しているのは、明らかに事実に反する主張をしていることになります。いずれにしても、お母様がお父様を安楽死させようとした事実はなく、 「意識がある時に、お母様は殺そうとしたということを、家庭連合は認めているということです」との國進氏の発言は誤りです。
(4) 安楽死発言
國進氏が最初に安楽死問題を口にしたのは、関係者の証言によると2012年9月です(当時のネット上の投稿にも証言に沿う報告が確認されています)。当時國進氏は訓母様に強い不信感を持っており、「お母様と訓母様がお父様を安楽死させた」といった極端な発言をしたことがありました。しかし、実際にはお父様の存命中生命維持装置が外された事実はなく、当時この発言は怒りにまかせた発言としてしか受け止められませんでした。
2015年8月以降の亨進氏らの発言は、何らの影響力も持ち合わせなかった2012年9月の國進氏の事実無根の発言を、少しでも信憑性をもたせるために、「清平に移す10日ほど前にお母様が生命維持装置を外したいと言われた」との話にすり替えたものと言えます。しかし、お母様がお父様の生命維持装置を外したいと言われた事実も存在せず、國進氏らの発言は、いたずらに信徒らに混乱をもたらす極めて無責任かつ悪質な発言であるといえます。
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【資料】
文鮮明師は清心国際病院の集中治療室に移動されます
2012年8月30日真のお父様の摂理的闘病路程
愛する全世界の食口の皆さん!
天の栄光と真の父母様の勝利を永遠にほめたたえてお喜び申し上げましょう。
真の父母様は人類歴史上ただ一回顕現され、また永遠に真の父母様として役事されます。
私たちのメシヤであり、救世主であられ平和の王であられます。
皆さん。真のお父様は今年8月3日より大変な闘病生活をされておられます。アメリカから帰国された去る7月16日よりひどい風邪にかかり咳が続いていましたが、ものともせずに毎日早朝訓読会を筆頭に摂理の現場を直接訪問されながら陣頭指揮をされて来られました。このようにお体を考えずに無理を繰り返えす過程で、真のお父様は肺炎を病むようになられてしまったのです。
皆さんもご存知のように、真のお父様は93歳のご老令です。そのような老令の玉体を一日たりとも休まれずに酷使されたので、限界のある肉身がどうして病気を避けることができるでしょうか?真のお父様は一生を病院とは因縁を結ばずに生きようとする信條を持たれながら初志貫徹されて来られた方です。このようなお父様だったので今回もお父様は簡単に病院に行かれようとはされませんでした。
しかし真のお母様の切実な訴えでようやく決心されて、古くよりアメリカで主治医として信頼し治療を依頼して来たソウル聖母病院がんセンター院長のチョン・フグン博士の往診を機に、ソウル聖母病院に入院されるようになりました。
真のお父様はこのように8月3日聖母病院に入院された後10日間にわたりレントゲン、MRIなど必要なすべての検査を受けられました。結局肺炎であるという判定を受けるようになり、病状は非常に深刻で、敗血症、肺不全により肺に水がたまっていることが分かりました。「絶対安静」が必要である、という医師からの注意がありました。
しかしお父様は天正宮に必ず行かなければならないことを強く命じられ、8月12日に還宮されました。還宮後には天正宮のこちらあちらを見回され、手で触って見たりされながら別れの挨拶をするかのようなお姿でした。真のお母様に侍り最後の祈祷のような深刻な祈祷もされました。「すべて成された!」というみ言を一日の間に4回もされながら、周辺を整理する姿もありました。お母様の手を取られて「ありがとう!」というみ言も、機会がある度にされました。
このように一晩ほとんど休まれずに天正宮で祈祷とみ言で過ごされたお父様は、その翌日の8月13日には自動車に乗られ、清平団地を回って来ると言われながら清心中高等学校の前まで行って来たりされました。普通の人であれば床から起き上がることもできない程のご病状でしたが、真のお父様の精神力は想像をはるかに超越したお姿でした。
しかし午後になるとお父様の体力は急激に衰え始めました。もちろんこれを誰よりも先に感知されたお方は、真のお母様でした。お母様は涙でお父様に訴えられながら、病院に行きましょうと懇請を申されました。普段であれば一言で断るお父様でしたが、この日は喜んでお母様の忠告を受け入れられて「そうかいオンマ。ありがとう。」と語られて清心国際病院へ行かれました。
清心国際病院に何時間か留まりながら療養をされておられる間にも、真のお父様の状態は更に悪くなりました。ひどい咳をされながら苦しそうにされているお父様をご覧になられたお母様は、直ちにお父様の許諾を受けて再び総合病院であるソウル聖母病院へお父様を送られることを命じました。とり急ぎお父様が普段好まれて乗っていらっしゃったSUV車で、お父様に侍り清心病院の看護婦2名と酸素ボンベ2本を載せて、車中でも酸素供給を続けました。
約1時間程かかる道のりでしたが、千年も過ぎ去るような恐ろしい死闘の時間でした。ソウル聖母病院まであと約20分という地点からは、お父様の呼吸が甚だしく乱れるようになり、これ以上堪えることができないようなお姿でした。運転手や看護婦たち、車中にいたすべての人々はその時点でこの世が終わったような戸惑いを感じながらも、命をかけて疾走しお父様を無事に病院までお送りしました。
ソウル聖母病院207号室に入室された真のお父様は、直ちに応急措置を受けられました。夜中でしたがここそこから非常呼び出しを受けて駆けて来た医師たちだけでも5~6人、看護婦たち7~8人、各種の応急手当の装備が数台….まさに戦争を彷彿させるような、1時間程の闘いでした。
祈祷と訴えで天の前にすがっている私たちの姿は恐怖と緊張で涙も流すこともできず、二つの目をつぶったまま呼吸もまともにすることができずに、ぶるぶると震えてばかりいました。やっと応急措置が終わり、その晩夜の12時が過ぎた時にお父様は5階の重患者室へ移されました。私の生涯で最も長い一日がこのように過ぎ去って行きました。深夜1時をはるかに過ぎて重患者室の準備を終えて出て来たチョン博士は「清心病院から私たちの病院に到着する時間があと30分だけ遅かったら、今日は大変なことになるところだった。」と、真のお母様の知恵深く素早い決心に驚いていました。
真のお父様の重患者室での闘病はこのように始まりました。ソウル聖母病院は大韓民国の中でも5大病院の中の一つです。韓国の医療技術はすでに世界のどの国にも劣りません。このような世界最尖端の医療陣と医術が総動員されながら、真のお父様の全快のために全力投球していることを私は毎日確認しています。主治医であるチョン博士の献身的な苦労も常にありがたい心を持って見守っています。一日24時間の間、お父様の病状は間違いなくモニタリングされています。治療に必要なすべての装備と投薬は完璧に活用されています。
愛する食口の皆様!
創造原理によれば肉身を持って生まれた人間は誰彼を問わず例外なしに地上生活を終えて、永生の世界である霊界に移るようになっているではありませんか?真のお父様の教えを通じて、私たちはこれをあまりにもよく知っています。かといって病中にある人々を放置するとか、なおざりにすることはできないのがまた人間としての道理でもあります。同時代の同じ環境の中でさまざまな因縁を結びながら地上生活を営む私たちとしては、周囲の父母や家族、親戚たちが病気になり病と闘うようになれば、最善をつくして面倒を見なければならないことが人間としての義務であり道理でもあります。
ましてや一日一日真のお父様の闘病を見守りながら看病していらっしゃる真のお母様と真の子女様の心情はどうでしょうか?肉身を持った人間が歩いて行く3段階の人生の原理を分からない筈はありません。お母様に侍り私たちはまさに天の前にしがみつきながら「奇蹟」を切に求めています。真のお父様は人類歴史上ただ一度だけ来られるメシヤであり、永遠に真の父母として記録され、仕えられなければならないただ一人の救世主であられます。
真の父母様の他には誰も再び「人類の真の父母」にはなれません。このように貴くて貴い真のお父様の重患者室の闘病について、70億人類は夜を明かしながら祈祷して快癒を祈らなければならないでしょう。もっと可哀相な衆生のために、私たちと共にたった一日でも良いから長く生きてから行ってほしいと、天の前に訴えなければならないでしょう。
愛する食口の皆様!
しかし天の摂理は、人間の思いのとおりにはならないようです。
今まで真のお父様の病状が好転しているようにお話ししてきましたが、数日前からは元通りになることができない状態に入ったというのが医師たちの報告です。切なくて悔しい心で病院を見守る真のお母様をはじめとする私たちは、ソウル聖母病院と同時にソウル大学校病院の門をたたいてみたりもしました。
ところが意外にも青天の霹靂のような警告を受けてしまいました。ソウル聖母病院とソウル大学病院の呼吸器系統の韓国最高の医師たちの結論が、現代医術の見地ではこれ以上真のお父様の肺機能の回復を約束することができないというものでした。真のお父様の肺機能が回復する確率がほとんど皆無であるという、とてつもない現実の前に私は泣きわめきました。8月28日のことでした。一人部屋に入られて限りなく慟哭されるお母様の姿におえつ触れた私は、胸がつぶれるほどに嗚咽しました。しかしこの冷酷な現実をとり戻すにはあまりにも遅すぎました。私たちは次の段階の摂理に足を移さなければならないためでしょう。
真のお母様の指示に従い、8月28日の午後に私たちは対策会議を持ちました。参席者はキム・ヨンフィ、パク・ポーヒ、イ・ジェソク、ソク・チュノ、訓母様、キム・ヒョーヨル、そして真のご家庭の代表として文國進様と文亨進様、この8名が真のお母様に侍り深刻な会議をしました。全員が、今私たちが当面している深刻な現実に対して、どのようにすれば真のお父様をより少しだけでも地上で長く侍ることができて、より少しでも楽に生きられて行かれるようにできるかどうか、深刻に考えて議論しました。真のお母様の意志はいつよりも強いものでした。「何の事があっても、真のお父様のご聖体を保護しなければならない!」というみ言でした。
実は総合病院の重患者室というのは、医学的には厳格に保護されて徹底的に管理されている所であることには間違いないのですが、霊的な雰囲気や環境としては限りなく劣悪で不潔な所でもあります。ある日には一日に何人ずつも死んで行くこともあり、また面会の時間になって訪問者たちが群がって来ると電車のホームのような雰囲気にもなります。重い病気の患者ですから、免疫力がほとんど0まで落ちている真のお父様のご聖体にどのような病菌が侵入してくるかも分からない状況になるのです。
そして「絶対安静」を要する真のお父様の状態については切なくてしょうがありません。真のお母様や真の子女様の病室訪問も、1日に1、2回、また1回ごとに2人ずつ、それも20分ずつに制限されてしまい、お父様を何日もの間お目にかかることができなくなった真の子女様も出てくるようになりました。
このような切ない事情の下で、真のお母様と対策会議に参加した全員の決定は、真のお父様を聖母病院重患者室から、清平に用意した清心国際病院の特別室(真の父母様専用)に移動して侍りながら、治療を受けるようにして差し上げる事になったのです。
もちろんソウル聖母病院の重患者室で受けたすべての医療機器と治療をそのまま移して、真のお父様の治療を続けるでしょう。お父様がソウル聖母病院を出発して清心国際病院に移動する過程には、お父様の主治医であるチョン博士と、聖母病院重患者室の呼吸器患者総括医師であるキム博士が責任を負って遂行するようになります。2人の医師ともにエムブランスに乗り、直接お父様を清心国際病院までお送りします。その後にもこの医師たちは随時出入りしながら、お父様の治療に万全を期するでしょう。
より一層24時間を専門に担当して見守りながら治療を監督する、呼吸器系統の専門医師1人を日本から招いて来ました。聖母病院重患者室で真のお父様を専門に担当し看病した、熟練された看護婦たちも一緒にお父様に侍り、清心病院に移動してずっとその所で看護をするようになるでしょう。他の患者たちが全然いない広い空間に真のお父様のためだけの重患者室の準備を完璧に取り揃えて、24時間真のお母様と真のご家庭の看護を受けられ、多くの食口の祈祷と讃頌の中でお父様の病状に天の奇蹟が現われることを望みます。
実は、真のお父様は総合病院の重患者室にいらっしゃっても今は各種機械の助けを借りて生命を維持しておられる状態です。肺炎で重患者室に入院されてから15日目を過ぎて、それらによる合併症の症状が現われています。すでに腎臓の機能が止まっており、肝臓の機能も急速度に落ちています。更に真のお父様の血液は、人工機械によって生産された酸素供給がなくては生命を維持することができない段階にまでなってきました。
このような状況にあってソウル聖母病院側は「これ以上現代医学の技術では真のお父様の病状を好転させる術がない。」と言う通報をして来ました。したがって真のお母様と真の子女様そして対策会議に参加したすべての方々は、万人の聖地となる清平団地内の、真の父母様が立てられた清心国際病院で専門的な治療を受けられることが、より大きい摂理的な意義があるという結論を下しました。そう遠くない時期に真のお父様はソウル聖母病院担当医師たちの看護を受けながら、真の父母様の天正宮がある清心団地に移られるようになるでしょう。
愛する食口の皆さん!
私たち全員は中断ない祈祷と精誠で、天の前に奇蹟を切に求めなければならないでしょう。真のお父様が基元節までは健康を完全に回復されて、歴史的で摂理的な基元節の行事をご覧になり、主管されるように切実な心で祈りましょう。皆さんの祈祷と精誠が天に到達すれば、必ずや奇蹟が起きることを私は信じます。
世界副会長兼韓国協会長石俊淏拝
※参照として、この全体の内容は主治医を通じて同意を受けて発送するものです。
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