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【プロ野球】

巨人・坂本2発 ソト抜いた単独キング 15戦ぶり2ケタ得点大勝

2019年5月7日 紙面から

DeNA-巨人 3回表2死二塁、巨人・坂本勇が左越えにこの試合2本目の2ランを放つ。投手東=横浜スタジアムで(七森祐也撮影)

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◇巨人10-2DeNA

 巨人が大勝した。1回に坂本勇の2ランと陽岱鋼の適時二塁打で3点、3回には坂本勇の12号2ランなどで5点を奪った。高橋は7イニング2失点で3勝目。DeNAは4連敗を喫した。東が今季初登板したが、3イニング8失点と乱調だった。

 主将のバットが歴史を掘り起こしていく。巨人の坂本勇が先制弾を含む2本塁打4打点の活躍。チームを15試合ぶりの2ケタ得点での大勝に導くとともに、開幕からの32試合連続出塁は球団2位タイ、通算1754安打は球団単独6位に浮上した。

 初回無死一塁で、いきなりの先制パンチだ。「ストレートが良い投手なので、ストレートを仕留めにいった。たまたま反応で打てた」。DeNA・東の130キロスライダーを左翼席最前列へ11号2ラン。1964年の長嶋茂雄に並び、77年に王貞治が記録した球団記録の33試合連続出塁にあと1つと迫った。

 6点リードの3回2死二塁ではもくろみ通り真っすぐを仕留めた。インハイの139キロを左翼席中段へ12号2ラン。昨季チームが6戦5敗と苦しめられた新人王左腕をKOし、「次に対戦する時に嫌なイメージを与えられれば強みになる」と力関係をも変えてみせた。

 「ボクはホームランバッターじゃない。一番は出塁」と自覚し、今季の出塁率は4割3分2厘を誇る。それでも、今季初の1試合2発でホームランダービー単独トップに浮上し、リーグ1位の打率3割4分1厘、リーグ2位の24打点と三冠王も夢ではない数字。原監督も「ヒットの延長がホームランという打者だけど、かなりパワーアップしている。スイングスピードも上がっている」と目を細めた。

 通算安打数では高橋前監督を抜いた。「現役でやっているうちは実感ないけど、一線級でやってきた方と並べたのはうれしい。もっと体に気を使ってケガなくやることが大事なので、それを継続していきたい」。この日は大差をつけた6回裏にお役御免。故障さえなければ、これからも歴史を塗り替えていくはずだ。 (小林孝一郎)

 

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