【ドラニュース】勝利まであと1球だったのに… ドラゴンズ悔しすぎる逆転負け2019年5月7日 紙面から
大型連休の最後に、竜が逆転負けを喫した。中日は6日の広島戦(ナゴヤドーム)で、2-7で敗れた。1点リードの9回に守護神の鈴木博志投手(22)が2死までこぎつけながら追いつかれ、10回は5番手の谷元圭介投手(34)が集中打を浴びて5失点。9回裏のサヨナラ機を逃したことも響いた。約半月ぶりの連勝を逃し、再び借金は4となった。 ゴールデンウイーク最終日。大勢の竜党が詰めかけたナゴヤドームで、悪夢のようなシーンが繰り広げられた。延長10回に谷元が一挙5失点。ここで試合は決したが、悔いが残るのは、むしろ2-1とリードして迎えた9回だろう。 勝利まであとアウト一つ、いや、あとストライク一球だったが、守護神・鈴木博がしのぎきれなかった。2死三塁、代打・松山を1ボール2ストライクと追い込みながら、勝負球で投げたやや外寄り高めストレートを弾き返された。打球は二遊間を抜けていき、痛恨の同点打となった。 「福谷を何とか、2-1のまま逃げ切って勝たせたかった」。試合後、与田監督は悔しそうに話した。プロ初先発の福谷は6イニング1失点と見事な投球。プロ初勝利を挙げた5日の阿知羅に続き、2日連続でうれしい勝利を届けたかったが、かなわなかった。 不安定な投球だった前日に続き、2日連続でうまくいかなかった鈴木博は、沈痛な表情でロッカーから出てきた。「昨日のことは引きずっていない。ストライクゾーンに強いボールを投げようとした」 4四死球と荒れた前日のようではなかったが、先頭の安部に二塁打を打たれたのが発端となり、痛い結果となった。谷元も、2日連続で打たれた。それでも、4月の好成績はこの2人が大きく貢献したのは揺るぎない事実。首脳陣の信頼も変わることはない。 鈴木博について、与田監督は「ここまでセーブ機会で一度も失敗したことはなかった。こういうことも当然、シーズンの中である。こちらが使っていることなので、選手を責めることじゃなく監督の責任」とかばった。阿波野投手コーチも「(配置転換などは)考えていない。リーグトップのセーブ王にそういうことを考えてほしくない」とキッパリ言った。ここまで獅子奮迅の活躍をした谷元についても、また同じように厳しい場面を託していくはずだ。
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