【ドラニュース】与田竜もがいて連敗脱出 満員ナゴヤD笑顔の「こども日」2019年5月6日 紙面から
もがき苦しんでトンネルを抜けた。中日は5日、ナゴヤドームのヤクルト戦で6-5の勝利。与田剛監督(53)は攻めの姿勢を貫いてチームを動かし、中盤までに6点を奪った。最後は冷や汗を流しながら、連敗を4で止め、12球団で最も遅い令和初勝利を飾った。2012年の5月5日から続いていた、こどもの日の連敗も7で止めた。 勝利をつかむまでが本当に長かった。山を登り、谷を越え、たどり着いた9回2死。リードは1点。満塁のピンチ。超ドキドキだ。「何とか最後、勝ち切ることができて、連敗が止まったのが良かった」。与田監督は冷静な表情で振り返ったが、待望の瞬間だったのは間違いない。最後は鈴木博がしのぎ、連敗を4で止めた。令和になって初勝利だ。 もがいて、もがき苦しんだ。5回まで毎回得点ながらビッグイニングがつくれない。後半は好機で1本が出ない。「序盤から選手が点を取ってくれたが、欲を言えばもう少し追い込むことができた」。指揮官の求めた「追い込み」ができず、残塁は13を数えた。 嫌な汗を流すことにはなったが、最後にモノを言ったのは序盤から積み重ねた得点。手繰り寄せたのが超攻撃的な走塁だった。初回は平田、2回は京田、3回は大島。3イニング連続で出塁した先頭打者がすぐさま二盗を決めた。そのすべてが得点に絡んだ。 最後の6点目も足を絡めた。1死一塁で井領が遊ゴロ。遊撃・西浦は二塁へ送球するも、間一髪でセーフ。一走の松井雅がスタートを切っていたからだ。直後、平田の適時打が飛び出した。 連敗中の苦境を打破するため、積極的に動いた。この「攻める」という姿勢こそ、首脳陣の発したメッセージだった。 「ランナーも勇気を持ってスタートしてくれたと思う。(ヤクルトの)中村もスローイングのいいキャッチャーだが、やっぱり攻めていかないとこういう連敗は止められない。その中で結果を残してくれた」
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