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特殊部隊員はJK生活を満喫できない 作者:USA
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第20話 Garmament's

「近衛さん、古賀さん、行きましょう」


稲越薫は私たちの席まで迎えに来てくれたのだ。


「オリバーも連れてっていい?あいつも一応戦研なんだけど」


「あ、うん。お願い...」


稲越薫の頰が微かに赤くなる。


「オリバー!行くわよ!」


「行くってどこに?!」


オリバーが困惑した顔でこっちを見る。


「いいから!早くしないと置いていくよ!」


「わかった今いくよ!」



稲越薫の家までの往路では、私たちはたがいに一言もしゃべらなかった。非常に気まずかった。


「ここよ」


稲越薫は一際目立つ大きな豪邸の前で止まった。塀が高くて、風格もあって、お金持ちの住みそうな家だ。


私はその壮大さに息を呑んだ。


すると、中から黒いスーツを纏った高身長の男性が出てきた。上品な髭と、無駄に似合う白髪が特徴的だった。


「おかえりなさいませお嬢様」


その男性は深々とお辞儀をする。


お嬢様?


私はまたしても唖然としてしまった。隣にいる二人も同じだ。


「そしてお友達方も。どうぞお入りください」


その執事と思われる男性が私たちを迎え入れてくれた。



稲越薫の部屋はピンクを基調とした可愛らしい雰囲気を感じさせると同時に、シンプルだった。大きなベッドが目立つ、広い部屋だった。


「うわ、すごっ!」

「広っ!」


私たちは感嘆の声を漏らした。


「稲越さんって社長令嬢とかなの?」


テンション爆上げ中の私が聞く。


「まあ...そんな感じ」


すると、先ほどの執事が、ホテルのルームサービスの時に出てくるようなワゴンにたくさんの皿を乗せて部屋に入ってきた。午後のおやつの時間だ。


エクレール、マカロン、プリン、ケーキ。次々と皿が部屋の中央のテーブルに置かれていく。


よだれが唾腺からジュワッと溢れ出る。


「どうぞごゆっくり」


そう言って執事は部屋を去った。


「これ食べていいの?」


オリバーが指を咥えて稲越薫に聞く。


「勿論よ。好きなだけ食べなさい」


稲越薫は鷹揚な態度で答える。


「いっただっきまーす」


先に食べ始めたのは遥だった。

オリバー、私と、続いて食べ始める。


「このマカロン美味しい!」

「エクレア最高だな!」


お菓子がものすごいスピードで消えていく。


「食欲旺盛なのね」


稲越薫が苦笑いする。



「食った食った〜」


オリバーが腹をさする。


「私も。でもいいの?稲越さん。こんなにいただいて」


「何も気にすることはないわ。それよりも皆さんのお腹が満たされたところで、あれを見せないと」


この訪問の本来の目的を思い出した。私たちは美味しいスイーツを貪りに来たわけじゃないのだ。


すると、稲越薫はポケットからリモコンのようなものを取り出し、ボタンを押した。


複雑な機械音が後ろから鳴り響く。振り向くと、先ほどまではなかったはずの扉が、ピンク色の壁のど真ん中に現れていた、


「隠し扉よ」


稲越薫は誇ったような顔で言う。今まで見せたことのない表情だ。


なんてことだ(Holy Crap!)!」

「えっ。カッコいい〜」


稲越薫は扉に付いている暗証番号を入力した。ガチャッという音とともに、扉が開く。


私が入って最初に目に入ったのが、アダマントスーツだった。しかもGarmamentガーマメント社製の最高級品だ。そして左を見ると目眩がするほどの銃火器が壁に掛けてあった。右も同様だ。


「ここが私の秘密基地みたいなところよ」


稲越薫はそう言う。


「秘密基地にしてはちょっとすごすぎない?これとか見てよ。QW-251。ガーマメント社製のスナイパーライフルよ」


私は抜きん出て大きい白く輝くライフルを指差した。


「よく知ってるわね。これはまだ試作段階で実戦投入すらされていないの」


「これ本物よね?なんでこんなところに?」


私はそう聞く。


「私の父親がガーマメントジャパンの社長なの」


稲越薫はサラリと答える。


オリバーの方を見ると、目玉が出そうなほど目を開いてる。遥は真顔で硬直。

驚きで言葉も出ないというのはこういうことなのか。


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