【芸能・社会】アリス、6年ぶり6度目再始動 38年ぶり北京公演2019年5月4日 紙面から
3人組フォークグループ「アリス」が6年ぶり6度目の再始動をすることになり3日、千葉県・市川市文化会館で会見。1981年8月以来となる38年ぶりの北京公演を11月17日に行うことも発表した。今年は3人が70歳を迎え、新元号・令和とともに再始動が決定。谷村新司(70)は、ツアーに向けて「70歳の限りなき挑戦がテーマ」と80歳も見据えた“古希パワー”を見せる覚悟だ。 偶然にも令和のスタートと重なった再始動。谷村は「2年前からプロジェクトを準備していた。5月1日から令和に変わると聞いて鳥肌が立った。まるで仕込まれたようなタイミング」と感激し、堀内孝雄(69)は「偶然がくれたプレゼント。こんなラッキーな奴らはいない。10月に古希を迎え、喜寿あたりまで頑張りたい」と喜んだ。 ツアー初日の5月5日は、矢沢透(70)が72年に正式に合流して現在のアリスになったメモリアルデー。5日の神戸からスタートし、2020年まで展開される。谷村は「10日ぐらい前からリハーサルをしている。想像以上に3人元気で、まだまだ全然いけるんちゃう? 80歳目指していきたい」と意欲全開な一方、「“70歳の新米”なので、どのくらいの疲労度やダメージが来るのか想像つかない」と笑わせた。 81年8月に日中青少年文化交流事業において日本の若者代表として北京公演に招聘(しょうへい)されたアリス。今回、当時と同じ北京工人体育館で、約8000人を動員する予定だ。38年ぶりに実現するステージについて、谷村は「政治経済を超えて、素直につながれるものは文化しかない。文化交流が何かいい関係づくりになれば」と意気込んだ。 ◇ アリスはこの日、ファンクラブから抽選で選ばれた約600人を招いたツアーの公開リハーサルも行い、ツアーのテーマとなる発売中の新曲「限りなき挑戦-OPEN GATE-」などを披露した。 ◆6月に武道館2日間ツアーは、5日の神戸国際会館こくさいホールを機に、11、12日は名古屋国際会議場センチュリーホール、6月6、7日は東京・日本武道館などで開催。現時点で10月20日のロームシアター京都まで決定しており、順次日程が発表される。 <アリス> 1970年のアメリカコンサートツアーで別のグループだった谷村と矢沢が意気投合し、帰国後にグループを組もうと約束。堀内を勧誘し、71年に矢沢が合流することを前提に「アリス」を結成。72年3月にシングル「走っておいで恋人よ」でデビュー。同年5月5日の公演から矢沢が正式に合流した。プロデビュー当時はヒット曲に恵まれなかったが、76年の「帰らざる日々」のほか、「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒットを連発。78年に日本人として初めて日本武道館3日間公演を成功させた。81年5月に活動停止を発表後、5回の活動再開をしている。
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