今秋ドラフト目玉候補の163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡は3日、岩手県釜石市の平田球場で今季初の公式戦となる住田戦を17-2の5回コールドで圧勝。沿岸南地区予選を突破し県大会進出を決めた。先発で3イニングを1安打4奪三振無四球で無失点の佐々木は「4、5割の力で投げた」と言い、スカウトの計測で最速は140キロだった。ソフトバンクのほかにヤンキースなどメジャー4球団のスカウトも視察した。
39球のうち直球は18球。カーブ、チェンジアップなどの変化球も多めに試した。国保陽平監督(32)は、4月中旬の骨密度検査などを踏まえ「まだまだ大人の体ではない。(163キロが)出てしまったが、スピードに耐えられる体ではない」と、スポーツドクターの指導を受け長期的な育成計画を立てていると強調。佐々木も「まだ成長しきっていない。ゆっくりやっていけばいいかなと思う」と話した。 (小原栄二)