アーティストの写真・動画の違法アップロード、盗撮盗聴、高額転売、愚痴垢、アンチ、、、ジャニーズだけとは言わないけどジャニオタの間で蔓延する闇は深い。
時代が変わったといえばそれまで。でも、日々の生活に欠かせないほどにまでSNSが普及した今、アイドルにしろオタクにしろ今までとはまた違ったことが求められている気がする。
この変化する環境の中でいかにオタクを全うするか、
ルールを守り純粋なオタクでいることが正しいのか、
何がなんでも事務所にお金を落とすことが正しいのか、
事務所のやり方に意見していくことが正しいのか、
ぐるぐると頭で考えても答えは出ずに無限ループ。
そんな中、私は2017年にツイッターで関ジュ時代から応援してきたジャニーズWESTの愚痴垢なるものを始めた。
愚痴は言うけど好きだからファンはやめられない。
身勝手だと頭ではわかっていても、ずるずると気付けば2年間もこの愚痴垢を続けてしまった。
この4月の初め、いろんなゴタゴタもあって、今年5周年を迎える彼らをとうとう担降り。
これを機会にそもそもファンってなんなの?
私って本当にファンだったの?
と勝手に自己考察してみたのでちょっと長くなるんですけど、よかったら最後までお付き合いしてくれると嬉しいです。
Q1.まず、ファンはアイドルに何を求められているのか?
A.ただひたすらアイドルにお金を落とすこと。
好きだという気持ちが大事だとかいうのをよく聞くけどそれは所詮綺麗事であり結局はお金が全てだという結論。
もっともお金を落とし方は正式なルート(CD、DVD、雑誌、FC、チケット、公式有料コンテンツなどなど)であることが大前提。
彼らのことが好きだという想いや、無償の応援だけでは当然アイドルは食べていけないし、安定した活動を続けることもできない。
アイドルへの想いはお金を落とすための動機になりうるだけであって、それ以上にはなんの意味も果たさないことに気づいてしまった。
彼らは仕事としてアイドルを全うする、私たちはお金を払ってアイドルからサービスを受ける。
私たちがお金を落とさなければアイドルとファンの関係は始まらない。
テレビでアイドルを応援することはダメなのか?と聞かれれば持論ではテレビでの応援(スマホも含む課金なし無料コンテンツでの応援)だけではまだファンの段階にすら至っていなくて、ファン予備軍かなと思う。
テレビや無料コンテンツはアイドルに興味をもってもらうためのただの窓口でしかないから、それをきっかけにCD、DVDを買う、雑誌を買う、グッズを買う、FCに入る、ライブに行くなどのお金を落とす行為が入ってそこで初めて関係が成立する。
ファンだけどお金は払えません、なんてそんなぬるいことは通用しない。
それは、お金を払えないんじゃなくて、アイドルに対してお金を払うまでの価値を見出せていないだけ。
言い方は悪いけど、所詮その程度の感情でしかないということ。
(最近増えているけど、お金を払ってないくせに違法ダウンロード・無断転載・SNS配布でお金を払った人と同じサービスを受けようなんて言語道断。学生だからお金ないです、ほど胸糞悪い言葉はなくて、学生でファンやりたいならちょっとだけパンケーキなりタピオカなり我慢して応援してほしいし、パンケーキ>アイドルならそれはそれでいいからお金を出さないくせに配布乞食でサービスだけ受け取ろうとするのは本当にやめてほしい。SNSがアイドルの人気に火をつけるきっかけになることも時にはあるけど、有料コンテンツの無断転載はただのアイドルの権利盗用だから話は別。今はSNSが普及しすぎて転載のオンパレードだけど、もともとジャニーズのファンになるってある程度お金のかかる娯楽だし、本当に恥ずかしいからこれ以上アイドルの価値を下げないで、、、)
それこそアイドルに対する想いと彼らにかけるお金は比例するというのは本当だと思う。
よって、アイドルとファンの関係性においてお金を落とすという行為は必須だし、アイドルにお金を落とすことは物理的にファンであるということ示してる、たぶん。
Q2.アイドルに対して愚痴を言う人はファンといえるのか?
A.本来ファンというのは愛好者という意味らしい。
確かに私たちがアイドルのファンになるにあたって、ビジュアルであれ、歌であれ、ダンスであれ、演技であれ、ファンサであれ、トークであれ、仲の良さであれ、頑張る姿であれ、彼らに惹かれるものがあり、率直に好き、だとか応援したい、というポジティブな想いを彼らに抱くことが根底にある。
アイドルに対してこうしたポジティブな想いを抱くことが精神的にファンであることだというなら、そこに何か不満を抱いた時点で、愚痴が生まれた時点で、実はアイドルの純粋なファンとしてはすでに破綻しているということになる。
まあ、ファンというのは不思議なものでアイドルを知れば知るほどポジティブな側面だけでなくネガティブな側面も見えてくるものかもしれない。
ポジティブな側面>ネガティブな側面であるうちはファンとして十分にやっていけるけど、ネガティブな側面>ポジティブな側面になり、さらに進んで何かにつけて愚痴を言い始めるようになったら、これ本当にファン?って、それはもはやただのアンチでしかない。
好きだからこそ、と前置きをするファンの仮面を被ったやっかいなアンチもいる。
(今振り返ると私はまさにこのタイプ、、、)
その、好きだからこそ、の気持ちに嘘はないんだと思う。
好きだからこそ、期待するがあまりに叶わなかったときの反動も大きいのも痛いほどよくわかる。
それでも、結局はどんな理由であれ、アイドルを応援するか、しないかの2択しか与えられていないファンの分際で、アイドルを受け入れられなくなった時点で、愚痴や不満が溢れ出てきた時点で、それは立派なアンチでしかない。
ファンとアンチはどちらも入り口は一緒でとても似た性質を持っているから、知らず知らずのうちになっていることも多いだろうし恐ろしい。
今一度理解しておきたいけど、第一にファンがアイドルから受けるサービスは本質としてあくまで受動的なもの。
アイドルが提供するサービスは当然ながらアイドル側が決める。もちろんそこにファンが喜ぶようにという配慮も含まれているけど、そうして作られたサービスを受け取るか受け取らないかの最終的な選択しか、ファンはすることができない。
お金を払ってアイドルからのサービスを受け取った時点で双方の納得した形でサービスが終了しているのだから、その内容にあーだこーだと愚痴を言うのはオタクのワガママでしかない。
文字通り、内容に納得できないのなら買わなければいいだけの話。
(とか言いつつ私はぶーぶー文句を言いながら買っていた。)
さっきも言ったけど、ファンにはアイドルを応援するか、しないかの2択しか与えられていない。
アイドルの方向性や活動に口を出す権利はもともと持ち合わせてすらいない。
アイドルはそりゃファンの意見も取り入れようと努力してくれているだろうけど、多大なファン全員の意向に沿うことはどう考えても事実上不可能。
その上、アイドルは自分たちの人生がかかってるんだから、最終的には自分たちの進む道は自分たちで決めるなんてのは、ちょっと冷静に考えてみればごく当たり前のこと。
私はアイドルが何をやっても可愛い、かっこいいと全てを受け入れるオタクをお花畑と呼びお気楽なふざけたファンだと思っていた。
でも今ならわかる。
お花畑、結局はそれが1番健康的で正しいファンの姿なんだと思う。
Q3.私は本当にジャニーズWESTのファンであったのか?
A.記憶するに私が純粋な気持ちで、彼らを応援していたのは24魂まで。それからの愛はずっと歪んでいた。
私がジャニーズWESTに不満を抱き始めたのはなうぇすとあたりから。本格的な愚痴垢を始めたのはWESTivalの頃からだと思う。
デビュー当時のキラキラがなくなった、24魂がピークだったなどとその頃は毎日のように言っていた気がする。
もちろん愚痴垢を始めてからもCD、DVD、雑誌は全部買っていたし、たくさんライブにも行った。
彼らを好きという想いは根底にずっとあったわけで、現場に行くたびにこの上なく幸せな気持ちになったけど、それ以上に彼らの方向性や言動の変化に愚痴は募るばかりだった。
自分の思い描いていたアイドルでいることを彼らに強要した。
それに当てはまらなければ容赦なく叩いた。
その頃の私は真正面からジャニーズWESTを見ようともしていなかったように思う。
さっきも言ったけど、アイドルはファン全員の要望に応えることなどできない。
私がジャニーズWESTに不満を抱いた時点で、私は切り捨てられた側のファン、選ばれなかった意見だったってだけのこと。
アイドルを応援し続けるためには運良くたまたまずっと想像通りの方向にアイドルが進んでくれるか、アイドルの変化に柔軟に対応していくか、しか道はない。
残念なことに私はどちらにもなることができなかった。
いつまでもキラキラした過去の記憶にしがみついて、現状と比べてはぐちぐち言うだけの害悪オタクになってしまった。
そうだ。私はジャニーズWESTのファンとしてはとっくの2年前に破綻していたのだ。
それから、その害悪オタクを2年間も続けていた。
なぜもっと早く担降りしなかったのかと怒られそうだけど、答えは正直自分でもよくわからない。
もちろん好きだったからっていうのもあるけれど、もはやある種の執着に近かったんじゃないかな、とも思う。
力強く輝く彼らを見るために大阪に遠征して、あのキャパ1000人の小さな箱に何度も通った。
関ジュからのデビューを目指して自担のフォトセを売り切れさせようと何度も並んだ。
なにわ侍初日、終演後7人に切り替わったポスターを見て、友達と抱き合って夢じゃないことを喜んだ。
5年前の4月23日、日付指定で送られてきたずっしりと重い虹模様の化粧箱を受け取って涙が止まらなかった。
私は心のどこかであの頃から彼らを支えている自分に酔っていたんだと思う。
この残酷なまでに平等な、アイドルを応援するファンの世界で、古株が偉いなんて、そんなの通用しないのに。
私がファンをやめたところで彼らには1ミリも影響しないのに。
彼らに売れて欲しくて、このままじゃダメだと思って愚痴垢を始めた。
彼らを純粋に応援する子たちを見て、なんて盲目で呑気なんだと嘲笑った。
お花畑がおかしいんだ。
自分の認識が正しいんだと、信じて疑わなかった。
でも、違った。
全部、全部、違った。
最初から邪魔者は私だった。
ジャニーズWESTをなんとしても売れさせなくちゃ、このままじゃいけない、なんて自分の惨めなエゴでしかなかった。
私はただ1人でずっと子供みたいに意地を張っていただけだ。
もう関ジュ時代の彼らはどこにもいない。
いつまでも過去にしがみついた害悪オタクなんて、これからのジャニーズWESTの足かせにしかならない。
もう私がこんな歪んだ応援しなくたって、今の彼らを純粋に応援するファンはたくさんいる。
この5年で、ジャニーズWESTはこんなにもたくさんのファンに愛されるグループになった。
もうデビュー5周年。時の流れって本当に早い。
気付けば昔から一緒に応援していた友達はみんなWESTから担降りしていなくなっちゃった。
いつのまにか、最後の1人になっちゃった。
どうしてこうなっちゃったのかな。
私は一体どこで間違っちゃったんだろう?
君たちが歩く道を、行き着く景色を一緒に見たかっただけなのに。
あんなに大好きだったジャニーズWESTにいとも簡単に暴言を突きつけるようになるなんて、私の純粋な心はもうすでに枯れてしまっていたみたい。
私の心がこれ以上醜くなる前に。
彼らに言葉の刃しか向けられない人間になる前に。
少しでも純粋な心が残っているうちにこのブログを書けてよかった。
今までジャニーズWESTを応援できて本当に楽しかったです。
たくさんの想い出をありがとう。
とても、とても大好きでした。
ジャニーズWESTは最高のグループだよ。
君たちがどんな道を選んでも、ついてきてくれる人はどこまでもついてきてくれる。
ジャニーズWESTの5周年を精一杯お祝いしようとしてくれるファンの子たちをツイッター上でたくさん見かける。
私の失ってしまった純粋な気持ちで、綺麗な言葉で、ジャニーズWESTを応援してくれる素敵なファンの子たちがたくさんいる。
これからずっと長く続く道を、一緒に歩いてくれる素敵なファンは、絶対ジャニーズWESTを幸せにしてくれるよ。
ジャニーズWESTに出会えて幸せでした。
頑張れ。さようなら。