都内でwebエンジニアをしている中退エンジニアです。
大学を中退してエンジニアになって早一年。
僕がどのようにして未経験からエンジニアになれたのか、その体験談を余すことなく記事に書くことにしました。
かといって正直なところ、トラウマが蘇ってきたりしてあまり書きたい内容ではありませんでした。
ですが、エンジニアになるまでには人それぞれのバックグラウンド、ストーリーがあると思います。
そのうちの1つとして、1人でも参考になればなと思い自分も書いてみることにしました。
あくまで一例ですが、この記事がこれからエンジニアを目指す方の励みになると幸いです。
目次 [開く]
当時のスペック【エンジニアを目指す前】
まずはエンジニアになる前のスペックをさらっと紹介。
・Fラン大学生の20歳
・休学中なのにニート生活してる
・プログラミング歴は2ヶ月(Progate卒業レベル)
・趣味でクソゲー作れる
見ての通り、職歴や特別なスキルがあるわけでもないごくふつーの大学生でした。
エンジニアになろうと思った理由
簡単にいうと以下の5つ。
・創る側に回りたい
・progateにハマった
・需要があって給料が高い
・リモートしやすそう
・苦じゃないし楽しい
意識低めですが、いろんな動機が重なっての結果が、たまたまエンジニアという職業でした。
ただその根幹として、創る側に回りたいという想いが一番強かったのを覚えてます。
大学一年生の秋。
スマホゲーム中毒になり、次第にゲームに飽きてしまい、ふとこう思いました。
「これ絶対、創る側に回った方が面白くね?」
これが、僕のプログラミングを知ったきっかけであり、人生におけるエンジニアの第一歩になってます。
Web系エンジニア(Rails)になることを決意
ゲーム開発やVRやARにも興味あったので一時期Unityとか勉強してました。
しかし、web系の方が需要や案件数の関係で一番独立しやすいと聞いたので、とりあえずweb系エンジニアになることを決意。
すると、RubyやPHP, Pyhonといったいろんな言語があることを知ります。
正直めっちゃ悩みましたが、なんとなくRubyが美味しそうに見えたのでRubyにしました。
progateで学習(1ヶ月)
めちゃくちゃ大好きだったprogateで学習。
これがもうわかりやすいのでプログラミンングを学ぶ全人類にオススメしたい。
やったこととしては、とりあえず以下のコースを一周
・HTML・CSS
・Javascript
・jQuery
・Ruby
あとは不安なところをスライド見つつ、何度か復習してました。
Railsは難しかったので無視してましたが、スクールでやる羽目になったので、通う予定のある方は事前にやっておくことをおすすめします笑
また、progateにハマってる時代もあり無駄にレベル上げしていましたが、エンジニアを目指すのであれば不要でした!
プログラミングスクールで1ヶ月缶詰になる
1日10時間くらい、とにかくアホみたいに学習。
正直辛かったですが、メンターさんが優秀すぎたのでなんとか挫折することなくカリキュラムを終えることができました。
一番のポイントは、メンターさんを使い倒すことです。もし通う方は遠慮なく質問していきましょう。
カリキュラムをこなしたあとは成果物の作成です。
一週間しかありませんでしたが、そこで作ったのがこれ。https://foodyfoody.herokuapp.com/
投稿、編集、削除までの基本操作を応用しました。
実際に触っていただければわかると思いますが、はっきりいってしょぼいです。デザイン面ではオリジナリティがなくてレスポンシブが対応してないのと、機能面では写真が崩れたり表示されなかったりと問題ばかりでしょう。
ですが一応成果物を作ったので、この段階で企業にアタックすることにしました
Wantedlyでひたすら応募
使った求人はWantedly。
計10個以上の求人に登録してみましたが、やはりwantedlyが一番使いやすかったですね。
とにかく求人数が多いので、言語別で調べてもたくさんでてきました。
未経験募集は怪しい臭いしかしなかったので、自社開発や受託系を中心にひたすら応募。
(めっちゃ緊張した…)
結果…
何日たっても半分以上が返信待ちのまま終了。。
そこからがむしゃらに応募してると、5件ほどの返信が来ました。
しかし、ここである問題が発覚してしまいます。
面接したくない病
はい、面接です。
当然といえば当然ですが、エンジニアになるには、面接をしなければなりません。
どうしたものか。僕は面接なんてしたくないし、バイトの面接すら電話できずに生きてきました。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、面接するくらいならエンジニアという道を諦めようとも思いました。
そこで、なんで面接をしたくないのか?ということを自分に問いかけた結果、どうやら
・人に会うのが怖い。
・コミュ障だとバレるのが怖い
という回答が返ってきました。
コミュ障であることは絶対バレるけど、人に会うことへのハードルを下げることはできるのではないか?
..
….
……..
あ、オンライン面談あるじゃん。( ・∇・)
とうわけで、相手がどんな企業だろうと、地方在住を理由にオンライン面談をすることになりました。素晴らしい時代に生まれたものです。
【コミュ障炸裂】オンライン面談で苦戦する
自己理解を深めつつ、返信のあった5社ほどとビデオ通話で面接をすることになりました。
主に聞かれたのは以下の内容。
・志望動機 (結構深く聞かれる)
・なぜエンジニアになりたいのか
・どんな企業で働きたいのか
・学習中につまづいたことは?(体験談用意すべし)
・成果物について
もっといろんな内容を聞かれましたが、共通して多かったのがこの5つです。
しかし、どれもうまく答えることができませんでした。
やはり緊張で頭が真っ白になり、自分でも何を話してるのかわからない状態に>
結果…
お祈りメールが続く日々でした。
コミュ障とか言ってる場合ではないので、自分の何がいけなかったのか確かめるためにとりあえず録音することからはじめることに。
このデータを使い、
・質問に対する受け答え
・話し方
・声の大きさ
などのどこに問題があるのか分析することにしました。
すると、
・そもそも相手の日本語を理解していない。
・内容を覚えてないので相手に二度同じ質問をしてしまう。
・話すテンポが異様に遅い。
例) 「えーと、うーんと、なんか、そうですねー、ああ、うう、、」
・暗すぎ
ということに気づきます。
※ ちなみに今、1年ぶりにこの録音を聴きながら書いてますが、この世が終わりそうなくらい恥ずかしくて泣きそうです。いや、一周回って笑っています。
さすがにこれはまずいなと。
もはや技術とかの問題ではありません。
エンジニアといえど、当然コミュニケーション能力は求められるでしょう。
そしてやることは決まりました。
数を重ねよう。
当然ですがもうこれしかないと。
自分はシンプルに人と話す経験が少ないだけなんだから、やりながら改善してくしかないと思いました。
ここで求められるコミュニュケーション力とは、相手の意図を汲み取って、自分の意思を伝える力のことであり、ウェイウェイしてる人や、陽キャラとかは全く関係ありません。
【本音と建前】面接で笑われて葛藤する日々
ある程度面接をしていると、これからのビジョンについて聞かれることも少なくありません。
まず第一に、僕は独立も視野に入れた活動でした。
そのためこれからのビジョンについて聞かれたときに、
「将来的に独立します!」と答えることも多かったです。
すると、
「5年もエンジニアをしてきた僕でさえ、流石に独立はまだ早いわ」
「一人になって助けてくれる人なんているのかな?」
「不真面目だな」
というお言葉をいただき、ときには笑いながら詰められることもありました。
確かに、すぐに辞められてしまっては企業としても困ります。
ここで問題になったのが、本音と建前というもの。
個人的に面接で本音をおさえ、綺麗事を言うのは好きではありません。
しかし、経験則からして面接に受かる確率をあげるには「将来的に独立したい!」と言わない方が吉だなという判断に至りました。
それ以来、少しづつ話がスムーズに進みました。
未経験と企業の溝
いろんな企業がありましたが、やはり一番苦戦したのが未経験と企業の溝。
面談で、「チーム開発の経験はありますか?」「GitHub使いこなせますか?」といった質問ばかりで、最終的にそこで門前払いを食らうことが多かったです。
僕「未経験だから実務経験を積みたい!」
企業「実務経験がないとダメだ」
僕「だから実務経験をつみたいんだ!」
という話ですが、この思考はもはや無限ループです。
ですが、未経験でもやれることはたくさんありました。
ポートフォリを磨くことや、学んだことの発信です。
これらにあまり手をつけられなかったことを少し後悔してます。
【15連敗】オンライン面談が全滅
残念ながらオンライン面談は全滅。
課題をだしてくる企業に対しては、1週間かけて提出したアプリも30分の面談でボツになり、設計したものの音信不通になる企業もありました。
ここではじめて、自信を失いかけてました。
人ってここまで拒否されると自分の存在意義がわからなくなるんだなと。
転職活動で若者が自殺してしまう理由がよくわかる、貴重な経験でした。
引きこもり、ついに上京する
応募したうち、直接会って話したいという企業もでてきました。
いや、むしろそれしか無理という企業だけになりました。
正直部屋から出たくなかったのですが、行くと返信してしまったので行くしかありません。
というわけで、田舎から3万握って上京しました。
※この後、Airbnbとホームレスで生き延びました。
東京での闘い
沈黙の面接も多かったですが、褒めてもらえる企業も少なからずいました。
「成果物ちゃんと作って来る人なんてほんの一握りだよ!」
「面白いアプリだね!」
「わざわざ東京来るなんてガッツがあるね!」
絶望的だった自分にとってはかなり励みになりました。
同時に面接官ともフレンドリーに話すことができ、手応えはありました。
もしやこれ、1社くらい受かったのでは?。。。
心臓をばくばくさせながら結果を待ちました。
結果…
全滅
「あ、終わった。もう疲れた。」
これしか言葉に出きませんでした。
返信のない企業に結果を聞こうとしても音信不通、電話で確認とれても「採用が終わっている」と言われる始末。
そして次第に、
「これだけ落としてくれるってことは、エンジニアに向いてないサイン?」
「諦めて海外放浪しようかな」
ということばかり考えるようになります。
最後の一社
入社したい企業は応募し尽くしました。
そしてそのうちである最後の企業に面接にいくことに。
そしていざ面接がはじまります。
面接官「wantedlyの成果物みていい?」
僕「どうぞみてください!」
面接官「おおーーー!、すげーすげー。できてる」
面接官「あはははは!、なるほどね」
当時見せていた成果物。
クソゲーですがとりあえず載せといた成果物がなぜかウケてくれました。
他にも、
シェアリングエコノミー、ビットコイン、Vtuber、プログラミングの話、社内でやってることなどいろいろ楽しく会話できました。
理由はあまり覚えてませんが、この言葉だけ覚えてます。
「君、Web系に向いてるよ!」
この瞬間、なんだか嬉しくなりました。面接で惨敗し、エンジニアすら向いていなと思ってたからです。
そして最後に、ある問題をだされました。
そう、あの有名なFizzBuzz問題です。
ただ、そこに渡されたのは紙とペンのみ。
制限時間は10分(だった気がする)
僕「え、やばい。まさかの、紙??。」
アホがバレたくない!と思っていた僕の心臓が止まりそうでした。
呼吸が早くなり、FizzuBuzz問題が理解できないくらい頭が真っ白に。。
こちらをみてくる面接官。
問題文を読んでいる自分。
落ち着くんだ自分。
ずらーと並ぶ数字の羅列をただただ眺め、、、、
「一個づつputs(出力)すれば勝てるのでは?」
というやばい思考に走る自分。
ここでいったん深呼吸。
しばらくして、とりえあず繰り返し文が必要だなと判断。
しかし、書き方がわからない。
「あれ、まてよ、繰り返しってどうやってやるんだけっけ?」
「配列ってこんな書き方でいいんだっけ?」
ここで解けなかったら僕のエンジニア人生は終わりだ。
今すぐググりたい!頼む。秒速で解いてくるから一度家に帰らせておくれ!
いや、10秒でいい。ブラウザを開かせておくれ!
そして奇跡が起きました。
なんと、面接官がなんらかの用事で部屋からでていったのです。
( ・∇・)
今だぁぁ!
でかいリュックからスマホを取り出し、「FizzuBuzz Ruby」と光の早さで検索。
繰り返し文を目に焼き付ける。
そこまでわずか8秒
なるほど、if文使って3の倍数で.. 5の倍数で..
問題も正常に理解
おそらくこのとき、人生で一番早くググったに違いない。
記事の一番上に出てきたupto関数というものを意味のわからぬまま使い、なんとかFizzBuzz問題を解く。いや、ただのカンニングである。
そしてわずか数秒後、面接官が帰ってきました。
スマホをそっとリョックにしまい、何事もなかったのように振る舞う自分。
それからいろいろ添削をうけ、、
面接官「OK。多分大丈夫。いつから働ける?」
僕「明日からでも大丈夫です!」
面接官「了解。速攻連絡します!」
僕「ありがとうございます!」
(やばい。これってもしかして??)
22社連続で落ち、勝ち取った内定
なぜか二次面接がなく、無事採用通知がきました。(;_;)
みた瞬間、嬉しいという気持ちもありましたが、不安の方が大きかったです。
なぜなら初めての社会人であり、FizzBuzzをカンニングするほどのアホがバレて3日でクビになるのではないか?と本気で思ってたからです。
そのため、技術書を読み漁ったり、入社まで眠れない夜が続きました。
初出社日
予想通りですが、初出社日は緊張して顔が死んでました。トイレの鏡で顔を見ると、やはりこれでもかとうくらい死んでました。
極め付けに、ブログも面接官に読まれており、恥ずかしくて生きてる心地がしませんでした。
しかしランチに行ってみると、みんないい人すぎてここに入社できて幸せだなと実感。
無事やらかすことなく、初日を終えることができました。
大学を中退してエンジニアの道へ
入社して1ヶ月後、大学を中退し、今はエンジニアをしてます。
大学時代よりも充実してしてるし、今が一番楽しいです。
優秀なエンジニアに囲まれ、好きなことを好きなだけ勉強できる環境に身を置けていることは本当に恵まれてると思ってます。
いろんな方に支えられ、感謝しかありません。。
採用された本当の理由
実際に聞いてみましたが、こう返ってきました。
「しょぼくても見せてくれた。作っても恥ずかしくて見せられる人は少ない。評価にさらしてフィードバックを得られる人は絶対に伸びる」
作ってくるひとは少ないし、作ったものを見せられる人はもっと少ないのかなと思います。
振り返れば、ゲーム、webアプリ、ブログ, SNS、もってるものを全部見せてました。
僕がしょぼくても見せるスタイルに変わったのは、この記事がきっかけです。
あとここだけの話、運が良かっただけです、、
もっとやっておけばよかったこと
ポートフォリオをもっと充実させるべきだった
僕の場合、ポートフォリを最低限にして、ひたすらアタックしていました。
ですが最近では、プログラミングスクールが多すぎて成果物がマンネリ化してるようにも感じます。
なるべくトレンドを抑え、面接官をあっと思わせられるような成果物を作れるとベストかもしれませんね。
エンジニアになっていようがなからろうと、ポートフォリを作ること自体が勉強になるので、未経験だからこそもっと時間を割いてもよかったかなと思ってます。
面接対策はもっと固めておくべきだった
企業側は落とした理由を答えてくれないのでなんとも言えないのですが、自分のことばかり考えてたのが痛恨のミスだったかなと思ってます。
「実務経験を積んで自分だけレベルアップしたい!」みたいな印象を与えてしまったのかなと。
未経験だからこそ、
自分を採用することで企業側になんのメリットがあるのか考える。
これが面接における一番重要な考え方かなと思います。
SNSを活用するべきだった
Twitterなどを使って拡散してもらうといったやり方も取り入れればもっとスムーズにいったかなと思いました。
Twitter転職については実務経験者しか目に止まらないのでは?と半分疑ってたのですが、みてる限り反応率がすごくてびっくりしました。
適当に引っ張ってきたのですが、例えば以下のツイート
#hiyokonitsuduke で調べてみるとたくさん出てくるので一度見てみるといいかもですね。
同時に、自分の作ったものも公開しておくと声のかかる可能性も高くなると思います。
これからエンジニアを目指す方へ
最後の面接はただ運が良かっただけですが、
学習期間は約1ヶ月半、面接も1ヶ月半という形になり、短いようで、長い戦いでした。
この約3ヶ月で僕がやったことは至ってシンプルです。
①progateやる
②スクール(TechAcademy)で成果物作る
③企業にアタック
今回僕が一番伝えたいことは、
未経験者はスクールに通え!
とかではなく、
どんなポートフォリオでもいいから作って企業にアタックしろ!
でもありません。
「Fランのコミュ障でも、しょぼいポートフォリオだけでエンジニアになれた」という事実です。
やり方に絶対的な正解はないので、
「あ!、こんなやり方、考え方、生き方もあるんだなー」と知った上で、「ここが参考になった!」と思った部分だけ取り入れていただけると嬉しいです!
最後に.
これも考え方次第ですが、エンジニアを目指してる時点でエンジニアであり、駆け出しの方も含め、同じエンジニアとしての仲間だと思ってます。
自分もまだまだスタートラインにたったばかりですが、同じエンジニアとして一緒に頑張っていきましょう!
また、僕の答えられる範囲であればなんでも答えますので、ぜひ気軽に聞いてください( ´ ▽ ` )ノ
応援してます
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