【プロ野球】令和でようやく… ヤクルト・小川、2失点完投で今季初白星2019年5月4日 紙面から
◇ヤクルト7-2中日中日は3連敗。又吉は四球から崩れ、5失点だった。ヤクルトは1回に山田哲の2点二塁打で先制。中村が犠飛と2点二塁打で3打点を稼いだ。8回は村上が2ラン。小川は9回に2失点したが、今季初勝利を2季ぶりの完投で飾った。 ◇ 4年ぶり3度目の開幕投手を務めてから6戦目での「難産」だった。ヤクルトのエース・小川が今季初勝利。ようやく手にした白星は「最初から最後まで投げることを意識していた」と胸を張る2失点完投でもぎ取った。 「ここ3試合ぐらいから投げている。右打者に有効」。そう説明したシュートを巧みに使い8回まで3安打で無失点。連打を許さず凡打の山を築いた。完封目前の9回2死。高橋に喫した2点打にはマウンドで苦笑いだったが、中日打線を手玉に取った投球にはエースの貫禄が漂っていた。 セ・リーグの開幕投手で初勝利を令和に持ち越したのは小川だけ。好投しながらも打線の援護に恵まれない登板が続いていた。そんな右腕は「もどかしさはある」と複雑な心境をこぼしたことも。ただ、新時代を迎えると「時の運だと思って割り切っていた。5月に入って新しい気持ちでスタートしようと思っていた」と心機一転。「一人一人をしっかり抑えた結果」と振り返ったマウンドに迷いはなかった。 小川監督が「よく頑張った。勝ちがついてよかった」と安堵(あんど)した待望の白星。「これを続けていきたい。これから(勝ち星を)積み上げていきたい」。ツバメのエースが2015年以来、4年ぶりの2桁勝利へ力強く踏み出した。 (小林良二)
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