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柄本佑さん演じる演劇部顧問・倉田先生はとても情熱的。なつ(広瀬すず)をなかば強引に演劇部に引き込みます。
衣装合わせの際、最初は坊主頭にメガネというインパクトがある設定の先生だったそうですが、キャラクターが強い上に見た目も強いと全体から浮いてしまうと思った柄本さんが、見た目は自然な雰囲気の倉田先生を提案されたそうです。
待ち時間もいつも楽しそうなみなさん
みんなでカメラチェック
演劇パートではロケも行いました。校庭を走るシーンや、キャンプファイヤーのシーンなどを撮影。天気に恵まれ、気持ちのよいロケとなりました。
絵を書くシーンは、本番一発勝負。天陽の絵を実際に描いた村山之都さん指導のもと、ダイナミックな絵を描くシーンをみごと一発で演じた吉沢亮さん。何度も見本の絵を見つめ何度も手を動かしてエアで練習してから本番に挑みました。
撮影終了後、「集合写真を撮りますよ〜」と言うと、スタッフが立つ位置を決める前から勝手にこんなポーズが始まって…
集合写真でも大騒ぎ。
やっと落ち着いて、みんなでパチリ。
『白蛇伝説』の衣装を合わせるみなさん。
なつが書いたイラストを元に実際の衣装を作りました。衣装作りはよっちゃんが担当しました。
本番衣装はこんな感じ。みんなで集合オフショット
『白蛇伝説』本番のシーンは公民館で撮影が行われました。観客役となった地元のエキストラさんたちの前で実際に『白蛇伝説』を上演するキャストのみなさん。少し緊張気味?
『白蛇伝説』本番を終えた演劇部一同。天陽が描いた絵の前で集合写真。カメラを向けると、また勝手にポーズが始まっちゃいます…
最後はちゃんと決めの1枚。演劇部のみなさん、お疲れさまでした!!
演劇パートはセリフの量が多くて「わぁぁーーー」ってなっていました。演劇部の発声練習の早口言葉も覚えなきゃいけないし、劇中のセリフもFFJの歌もあったので。さらに、泰樹さん(草刈正雄)とのシーンも長くてセリフの量も多いから「(脚本の)大森さ〜〜〜ん!!」って思いました(笑)。
でも、今すぐ戻りたいくらい演劇パートの全てのシーンが楽しかったです。空き時間はみんなでワイワイ何をしても楽しくて。山田(裕貴)くんや(富田)望生ちゃんと騒いだり、私と門倉番長(板橋駿谷)で、お互い目が合うと変顔をして、すぐ目を逸らすという小学生みたいな遊びを何十回もしたりして(笑)。ロケも何度かあって、演劇部の人たちにとても癒されました。
最初の頃の教室や稽古場のシーンはみんなが楽しげにしているのを端から引いて見ている感じでした。わざとそうしようと思った訳ではないですが、撮影に途中から入ったこともあり、先生ってこんな感じで外から生徒を見ているのかなと思いました。ただ、後半は皆さんとたくさん話しましたね。
出来上がった演劇を見て、セットや衣装の「クオリティが高い!」と思いました(笑)。衣装もよっちゃん(富田望生)が作った設定でしたが、「あれ?この人、ただ者ではないな?」と(笑)。
天陽(吉沢亮)が描いた絵もすごくいい絵でしたね。あの絵の前で芝居をするだけで成立するということは、“演劇のもつ創造性で成り立つ”という演劇の楽しさも伝わるんじゃないかと思いました。
山田裕貴くんとは映画『トモダチゲーム』のときも一緒で、いつも助けられています。演劇部がみんなでいるシーンでも、芝居に入る前の現場のいい雰囲気は山田くんが作ってくれている感じがあります。山田くんがひとりひとりに声をかけて盛り上げていく。そういう仲の良い空気感って芝居にも出るじゃないですか。雪次郎の役ともリンクしてますし、山田くんはそういう空気を作るのが得意で、すごい人だなと今回も思いました。
天陽が描く絵をみると、天陽ってクールに見えて熱いんだなと思いますね。使う色がすごく派手だったり、こんな激しい絵を描く人間なんだと改めて気付かされます。
演劇パートはなっちゃんの青春になる部分ですし、高校最後の大会でもあるので、そういう熱は見せたいなと思いました。
門倉番長や部員のみんなも毎日すごく楽しそうにやっていたので、演劇の稽古もいつも和気あいあいでしたね。
本番は柴田家の藤木直人さんや松嶋菜々子さん、「雪月」の家族たちも客席で見ていたので緊張しました。雪次郎はキャプテンで演劇が好きだし、高校生としてはうまいって思わせる線で演じるというさじ加減が難しかったです。
最初、リハーサルでやったら藤木さんに「ちょっとうますぎない?」と言われたので、俳優の僕としては、うれしくなりました(笑)。
みんなで走りながら声出したり、“あめんぼ赤いな”の発声練習、早口言葉の滑舌練習は、自分も演劇を始めたばかりの頃にやってた事で懐かしかったです!
舞台稽古から本番までの過程をみんなで一緒にやることでどんどん団結力が増していき、「あぁ、このメンバーで舞台をやっていくんだ!」と強く思えました。
稽古では部長役の山田くんが引っ張ってくれて、そのパワーにみんなもどんどん引っ張られて、監督含めてみんな笑顔であれもやってみよう、これはどうだろうと工夫しながら楽しくやれました。ロケの現場の雰囲気もすばらしくてエキストラで参加して下さった皆さんも作品に乗っていく感じがあって、あの場所の一体感はとても印象深く、いまでも覚えています。この現場での楽しさが伝わって朝から笑って楽しんでもらえたらうれしいです!
本当に部活のようでした。勇ましい男部員の皆さんと、必死に食らいつくなっちゃんの姿は、稽古シーンから涙が出てしまう程。
そしてみんなとても仲が良い。この距離感は、絶対に映し出されていると確信できます。朝が早かったり、まだ少々肌寒い時期の撮影でしたが、そんな事は全く感じないくらい、たくさん笑った撮影期間でした。
演劇の稽古は、実際に声出しやストレッチなどのウォーミングアップから始まりましたが、特に印象に残っているのは早口言葉です。初めはなかなか上手くできず、恥ずかしさに顔を真っ赤にしてやっていましたが、次第に意地となり、それが団結となり、かんだ時はみんなでツッコミをし、上手くいった時はみんなで喜びました。
そして何と言っても、FFJの歌!私は撮影を終えた今でも歌えます。
こちらも、稽古を重ねる度に歌声が大きくなり、待ち時間など、少しでも静かな間があると誰かしらが歌い始めていました。まさに私たちの青春の歌です!(笑)
よっちゃんは、器用な手先で全ての衣装を作ったので、細かな小道具等も含め注目していただきたいです。
「なつぞら」で舞台になっている十勝農業高校演劇部。物語をつくるにあたって大変お世話になった方がおります。川西農業高校(現・帯広農業高校)で演劇部顧問をされていた海保進一先生です。農高生にこそ豊かな教養や知識が必要だと、生徒たちと一緒に取材に出かけ、それをもとに演劇を作られていた情熱的な方で、高校演劇の全国大会でも優秀な成績を残されていました。私たちは十勝で取材を重ねる中、海保先生のことを知り、実際にお会いして当時のことを伺いました。柄本佑さん演じる倉田先生のヒントにもさせて頂いております。昨年11月に89歳でお亡くなりになりました。海保先生にぜひ、今週の「なつぞら」をご覧頂きたかったです。