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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]NHKマイルC 桜花賞馬グランアレグリア 2冠へ動き上々

2019年5月3日 紙面から

ルメールを背に、Wコースでキングドラゴンを突き放すグランアレグリア(右)=美浦で

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 「第24回NHKマイルC」(GI・5日・東京・芝1600メートル)の追い切りが2日、東西のトレセンで行われ、美浦Wで桜花賞馬のグランアレグリアが馬なりで1馬身半先着。上昇度をアピールし、変則2冠取りへ陣営は自信満々だ。栗東CWではダノンチェイサーが余裕の1馬身先着。2月のきさらぎ賞快勝以来、中90日のブランク克服に手応え十分。前哨戦のニュージーランドTを逃げ切ったワイドファラオは栗東坂路を軽快に駆け上がった。

 令和最初のGIでかれんな花を咲かせるか。桜花賞馬グランアレグリアが、変則2冠に向けて美浦Wで追われた。キングドラゴン(6歳障害未勝利)を5Fで2馬身追走し、道中は僚馬を見ながら折り合いに専念。直線に入って内から抜け出し、5F68秒8-38秒9-12秒4を記時して1馬身半の先着した。

 騎乗したのは今年に入ってドバイターフ(アーモンドアイ)、桜花賞(グランアレグリア)、皐月賞(サートゥルナーリア)、天皇賞・春(フィエールマン)と国内外GI4勝を誇るルメール。「直線での手応えはすごく良かった。フットワーク、コンディションはとてもいい」と評価する。休み明けだった桜花賞と比較して「反応は速かったし、パワーアップしている」と上昇度を強調した。

 これまでルメールの戦歴を彩ってきた名馬に、勝るとも劣らない素質の持ち主と言っていい。かつてアーモンドアイの加速力を「フェラーリ」に、レイデオロのパワーを「ポルシェ・カイエン」に例えてきたが、今年の桜の女王には「スピードがあって力もある。ポルシェ911」とスポーツカーの代名詞とも言える名車を挙げて絶賛。先週、平成最後のGIを制した名手は、令和最初のGI制覇に向けて意気揚々だ。

 デビューから唯一の敗戦を喫したのが朝日杯FS。今回は当時の覇者アドマイヤマーズとの再戦となる。「アドマイヤマーズはすごくいい馬で大きな挑戦」とした上で「でもグランアレグリアは強くなったし、大きなチャンスはある。リベンジできると思っている」と力を込めた。中111日で挑んだ桜花賞を1分32秒7のレースレコードで快勝した天才少女が、並み居る牡馬を蹴散らし、再びGIの頂点に立つ。 (美浦取材班)

 

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