【プロ野球】広島、バティスタの令和球団1号で連敗ストップ2019年5月3日 紙面から
◇広島4-0阪神広島が連敗を4で止めた。0-0で迎えた9回にバティスタの5号2ランで均衡を破り、会沢の2点二塁打で加点した。大瀬良は7イニング無失点。フランスアが今季3勝目。阪神は拙攻が響いて無得点。連勝が4でストップし、借金1。 ◇ 甲子園がどよめいた。0-0の9回1死二塁。絶好調の広島・バティスタがドリスのツーシームを強振した。打球は左翼席へ一直線。平成最後の本塁打を放った助っ人が、チームの令和1号。連敗を止め、新元号での初白星を呼び込んだ。 「(元号の意味は)最初は知らなかった。令和になったし、これからもたくさん打ちたいです!」。試合後は自慢のドレッドヘアをなびかせて超ご機嫌だ。 4月30日に平成ラスト弾を放った際は新通訳フェリシアーノさんが元号の意味を知らず、報道陣の質問に「?」。その夜、真面目なフェリシアーノさんは元号を猛勉強。翌5月1日には「昨日はスミマセンでした。令和、元号の意味分かりました」と笑顔で話した。 投手心理や配球もレクチャーしてくれる新通訳の努力に応えるように、バティスタの調子が上がってきた。ここ5試合は19打数7安打。「以前はタイミングがちょっと遅かった。今は自分のタイミングで振れるようになったよ」と復調に手応えありだ。 犬のアメリカン・ピット・ブル・テリアに似ていることから愛称は「ピットブル」。今もそう呼ぶクレート通訳は一時帰国中だが、以前「ドミニカのカープアカデミーのときからよく練習していた」と証言。全体練習が終わってもバットを振り続けていたという。今も早出特打の常連の「ピットブル」は「練習から一生懸命やっている」と胸を張った。 緒方監督も「あそこでバティスタがよく打ってくれた」とべた褒め。試合後には新相棒・フェリシアーノさんとのヒーローインタビューも初披露。楽しい掛け合いで沸かせたドミニカンが逆襲の切り札だ。 ◆元号? それは何ですか?4月30日、広島のバティスタが阪神戦(甲子園)の8回に放った3ランがプロ野球の平成ラスト本塁打に。試合後、報道陣が担当通訳のフェリシアーノさんに「改元で…」と質問をすると「元号? それは何ですか?」と逆質問。「明日から新しい時代に…」との説明に、「明日から切り替えて頑張ります」と答えるなど、かみ合わないやりとりが続いた。フェリシアーノさんはドミニカ共和国のカープアカデミー出身。広島にも投手として在籍し、引退後は同アカデミーでコーチに。4月に来日した。
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