イケメンだけどちょっと抜けてる上司・速水部長の職場の様子を描く「うちの上司は見た目がいい」。Twitterで10万以上の「いいね」がついた話題作です。
シリーズの中でも一番評判の大きかったというこちらの作品。イケメンだけど寝ぐせ! もったいない(笑)。そしてできる部下の青山さん! どこか抜けている速水部長のことをバリバリとフォローしていきます。描いている山崎ハルタさん(@harutan044)にインタビューしました。
■モデルは亡き父親
――山崎さんのプロフィールを教えてください。
「多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業後、広告デザイン事務所に就職。その後、美大受験予備校や専門学校講師、イラスト制作会社を経て、2013年イラストレーターとして独立し、現在に至ります」
――速水部長のマンガはどんな時に生まれたマンガでしょうか?
「私、メガネをかけてる人が好きなんです(笑)。原点は亡き父だと思います。身内を褒めるのもおこがましいんですが、父は若い頃はかなりイケメンだったと思います。サラリーマンしてた頃の仕事中の白黒写真が残っていて、それがすごくかっこいいんです。
そういう自分が素敵だなと思う人を描いて、みんなに共感してもらいたいなと思って生まれたのが、速水部長ですね」
――まさかのお父様がモデル! うらやましい……。
やっぱりどこか抜けている速水部長と抜け目のない青山さん。一瞬、恋物語が始まるのかと思いきや、まさかの米粒……いつからついているんでしょうね(笑)。
さらに、スピンオフとして青山さんの同僚・安西くんの恋模様を描いた作品もあるのです。その名も「隣の安西くん」。
――この後が気になって仕方ありません! 山崎さんのお気に入りの作品はどれですか?
「お気に入りは、『隣の安西くん』のコンビニで出会う回です。安西くんが最後、好きな子に対して頑張って男を見せて、女の子も気になる相手に待っててもらえて、『もう……!』という展開が気に入っています」
■速水部長の秘密
――そもそも、イラストレーターだった山崎さんがマンガを描かれるようになったのはどういう経緯でしょうか?
「KADOKAWAの編集さんに、作品集を出してみないかとお声かけいただいたのがきっかけです。それで、そこにストーリー性のあるものを載せましょうということになって。それまでマンガはほとんど描いた事がなかったのですが、編集さんに『とりあえずコマを割って見ましょう』という感じでうまく乗せられて(笑)。できたのが『うちの上司は見た目がいい』です」
――編集さんにお礼を言いたいです! が、それをTwitterで公開するようになったのはなぜでしょうか?
「みなさんにもっと自分を知ってもらえたらと思いました。いいね、リツイートをたくさんいただき話題になり、ありがたいです。」
――今後の活動の予定などはありますか?
「『うちの上司は見た目がいい』が収録された作品集を出版できたらいいなぁと思っています」
――楽しみにしていますね。ちなみにマンガを描くのはどんな時が多いですか?
「去年の8月に『うちの上司は見た目がいい』を描き始めてから、もうずっと頭の中はそればっかりです。時間帯も気分も関係なく、考えてない時がないくらいだと思います。1週間のうち半分以上が考える時間で、実際手を動かしているのは1~3日です」
――寝ても覚めても速水部長! 部長の秘密を1つ教えていただけませんか?
「スマホの画像フォルダの中が、ネットで拾った柴犬の画像でいっぱいです」
――スマホの中身がばれるエピソードが描かれる日がくるのでしょうか。楽しみですね。最後に読者へのメッセージをお願いします
「たくさんの方に作品を読んでもらいたいです! 描いた作品を皆さんに楽しんでもらえるように頑張りますので、気に入っていただけたらTwitterをフォローしてもらえると嬉しいです。これからもよろしくお願いします」
速水部長と青山さん、安西くんのこれからの様子が気になりすぎる「うちの上司は見た目がいい」シリーズ。もっと読みたい方は山崎ハルタさんのTwitterをチェックしてみてくださいね。
画像提供/山崎ハルタ
(田中いつき+アリシー編集部)