わたらい先生の憂鬱

　むう…訳せん事はないけれど、やはり、本格的に始めやがったとしか思えない内容になってきた。

Tiercel Peregrine Falcons

　絶対に、こんな用語無いよな？
　って言うか、何のトリだ？
（雄のハヤブサないしオオタカを、Tiercelと書くので…“親切にも”、こういう鳥種があるみたいに書き換えている。いやいや、このあと更に…）

　そういえば、この本、シリ－ズだよな？
　この前に爬虫類で、その前でインコ・オウム類…出てたな？
　次あたり、まさか邦訳が出版されるんじゃないだろうな！？
　ヘタに騙されない為に、注意喚起用の記事でも上げておくべきなんだろうか？
　フツーに困るよ？
　買った獣医さん。
（と、その患者達）

　なにより、獣医療関係のマニュアル本でコンナコトされたら、危ないからね？
　買う人達は、そこに本物の情報が書いてあるつもりで読んでいる。
　時々、わざわざクール便で糞便サンプルだの剖検用の遺体だの送りつけられてくる事があるので、騙されてはいけない。
　何が入っているんだ…？

　袋を開けて。
　いや、包んであるな。
　いや、中身は違うかもしれん…。

　包み紙、御礼が書いてある。
　いや、まだだ。
　中身が違うかもしれん。

　めくって、めくって…。
　おお、和菓子だがね。
　本物の食い物だがね！
“晴れたよ？”

“晴れたな？”

“交配日和～ッ！”

“ええい！新しくした人工芝の触り心地でも、楽しんでいろッ！”
“最近、やっぱり病気の気がするんです…。羽毛だってこんなにいっぱい抜けて、お腹だって空きすぎて…。鳴き声まで昔と変わった気がします”

“飛べない病か？（でぶ）”
“そうです！先生ッ、見てください！”

“それがどうした！？”